結婚でキャリアを捨てて、何が悪いの?【ライター/トイアンナ】

結婚でキャリアを捨てて、何が悪いの?

こんにちは、トイアンナです。かつて「寿退社」という言葉がありました。結婚を契機に、女性が仕事を辞めることを「めでたい退社」だからと寿の字を当てたのです。ところが今や、夫婦は共働きがスタンダード。出産を経てもカムバックする女性が増えてきました。

 

だからこそ、逆に「専業主婦は恵まれた人がなれる特権」として、一部でちやほやされているように思います。いわく、共働きは貧乏だから仕方なく選ぶキャリアであり、専業主婦こそ勝ち組なのだという考え方です。

 

私は自分こそ共働き or 専業「主夫」を求めていましたが、「そういうのもありかな」と思っていました。主婦が向いているなら仕事を辞めた方がいい人もいるだろう、と考えていたのです。……ある話を聞くまでは。

 

いきなりDVを振るわれ、何もかも失う

 

ある企業の役員男性の奥様がいました。学生時代にお見合いをし、トントン拍子に結婚。子どもにも恵まれ、裕福な暮らしはずっと続くものと思われていました。しかし50代を過ぎてから旦那さんが急に統合失調症を発症。その女性が浮気をしているという幻覚におそわれ、暴力を振るうようになったのです。

 

統合失調症の知識がなかった女性は、命からがらDV女性を保護するシェルターへ逃げ込むのが精いっぱいでした。できれば働き口を見つけ、離婚したい。そう考えましたが女性は職歴がゼロのまま専業主婦の道を歩んでしまったため、就職先を見つけるめどが立ちませんでした。

 

専業主婦になってもいい、キャリアは積み上げよう

 

ここまで極端な例は珍しいとはいえ、似た話はよく聞いていました。かつて事務補助をやっていたが、フロッピーディスクの時代からITリテラシーが更新されておらず復帰できそうにないから離婚できない。あるいは、水商売でもいいからと思い切って離婚をしてみたものの、いまや水商売も高倍率でまったく採用してもらえない……といった「キャリア」の苦悩です。

 

専業主婦になるな、とは言いません。旦那さんの転勤で仕方ないこともあるでしょう。私自身、前夫の転勤で正社員の仕事を手放しています。

 

けれど、キャリアを手放すことはないのです。フリーランスで受注できる仕事を探したり、リモート勤務で働ける職場を見つけたり。「正社員」以外でもキャリアを維持したり、積み上げたりする方法は残されています。あなたの人生を、他人の手にゆだねないで。35%が離婚する時代だからこそ、キャリアを柔軟に積み上げていきましょう。

 

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トイアンナ

ライター。新卒で外資系企業に勤めて以来、数百名の消費者ヒアリングを重ねました。その経験から恋愛・キャリアを主なテーマに執筆しています。

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