仕事と育児を両立させる働き方・働きやすい職場とは? 【株式会社ミルボン/松井加代子さん、谷川祥子さん】

ミルボン




主に、ヘアサロンのカラー剤やシャンプーなどの開発を行っている株式会社ミルボンに勤務する、二人のママの働き方についてお話を伺いました。
結果を出しながら効率的に働くために、どのようなことを心がけているのでしょう。

ミルボン

松井加代子さん
入社19年目。主に髪のカラー剤の講師として活躍。小3の男の子のママでもあり、現在は9時~16時までの時短勤務。営業現場社員として初めての育児休暇を取得。

 

ミルボン

谷川祥子さん
入社16年目。4歳の男の子を持つママで、8時半から17時半までの通常勤務。研究員&研究所マネージャーとして初めて育児休暇を取得。

入社する際、将来結婚や出産をして働き方が変わることを想像できましたか?

松井さん「いいえ。私は学生時代から定年まで長く働き続けたいと思っていたので、なるべく働き続けることができそうな会社を探していました。
あまり業種にこだわりはなかったのですが、学生時代にヘアメイクに憧れていたので、会社で学びながらお給料までいただけるミルボンは、まさに理想だと思いました」

谷川さん「私も想像できませんでした。実は、若いころは子どもを持つことにも興味がなかったので、今のような働き方は想像できませんでした。
ただ、自分の両親が共働きだったのもあり、働く母を見て育ったので、自分もそうしたいと思ったし、それが当たり前みたいに思っていました」

会社の産休や育休、時短勤務制度は利用しましたか?

松井さん「はい。私は約1年育休制度を利用して復帰しました。
ミルボンは、私が入社した年が初めて女性社員を雇用する年だったので、最初は時短勤務制度がなく、徐々に作られていきました。現在、私も時短勤務を利用しています。子どもが小3まで適用されるのですが、まさに今年が最後の年です」

谷川さん「私も約1年間育休制度を利用しました。朝7時半に子どもを保育園に預け、17時半まで仕事をしてから夕方は迎えに行っています。会社から保育園が近いということもあり、時短勤務は利用せずに通常時間で勤務しています」

産休や育休後の仕事復帰のために準備していたことはありますか?

松井さん「ヘアサロンのスタッフさんに向けたセミナーをしていると、どうしても仕事が21時や22時をまわってしまうことが多くなってしまいます。ですが、魅力的な内容のセミナーを開催することで、昼間サロンが営業している時間でも参加してもらえるよう、誰よりも勉強して、幅広い知識を身につけようと努力していましたし、今も努力し続けています」

谷川さん「私は妊娠がわかった時点で、自分の働き方に非効率な作業がないか、業務の見直しをするようにしていました。
産休に入る前までは、22時を過ぎても仕事をしていることもあったのですが、どうにか20時までに仕事を片付けられるように工夫していきました。
具体的には、製品開発の際のサンプルの数を減らすことです。開発に、200個サンプルを作っていたところを、なんとか2桁までに量を減らすことを目標に作業することです。サンプルを減らすことで、作業時間を短縮させ、より早く研究結果を出すことができるようになります。そのためには、キャリアや豊富な知識が必要なので、『自分の技術をみせるのは今だ!』と思って毎日過ごしています」

急なお子さんの体調不良などにはどのように対応していますか?

松井さん「私は両親が近くにいるので、両親に助けてもらっています」

谷川さん「私は主人方の両親も私の両親も近くにはいないので、有給を取るようにしています。時間休も取れるようになっているので、朝1時間だけお休みをもらって、子どもを病院に連れて行ったり、早くお迎えに行ったりしながらやりくりしています。時間休も、最初は制度としてなかったんですが、会社に提案して制度を取り入れてもらいました。
それから、社外の方とアポを取るときは、必ず一人で約束するのではなく、もう一人同行してもらえる人を探しておきます。そうすることで、子どもの急な体調不良のときも対応できるようにしています」

ほかにもミルボンには便利な制度はありますか?

松井さん「私はずっとミルボンで働いているので、他社と比較することはできないんですけど、社員の教育に手厚い補助制度があります。
例えば、美容師免許を取る費用は、全額会社が負担してくれますし、そのほかにも受験費用を一部負担してくれる資格などは、各部署でいろいろあるようです」

谷川さん「社員教育のほかには、“ジョブリターン”という制度があります。これは、結婚した相手の転勤などで、自分の意思ではなく、会社を退職しなければならない状況になった際、10年までは復職させてもらえるというシステムです。確か育児に専念したいという理由では適用にならかった気がするのですが…親の介護などにも使え」

最後に、お二人にとって女性が働きやすい会社とはどんな会社だと思いますか?

松井さん「女性は、結婚や出産などで仕事を優先したくてもできない時期があります。私も、もっと仕事がしたい!成果を出したい!と思いながらも、子どもがいることで叶わないこともあり、悔しい思いもしました。でも、そんなつらい時期も『今しかない!』と自分に言い聞かせてがんばっています。
男女問わず、やっぱりどうしても仕事に100%の力を出し切れないときがあると思んです。ですから、女性が働きやすいというよりは、男性がもっともっと働きやすくなれば、女性も働きやすくなると思っています。まずは男性が働きやすい環境を整えた会社がたくさん必要なんだと思います」

谷川さん「私はよく、『育児をしながら仕事をしてすごいね!』などと言われることが多いのですが、何か特別なことをしているとは思っていなくて、育児も仕事もやるのは当然のことだと思っています。育児と仕事を両立している人が特別扱いを受けてしまうと、そうでない人たちに申し訳ない環境になってしまうので、誰かが困ったときはフォローできる職場環境が必要だと思っています。女性が働きやすいというよりは、みんなが働きやすい環境を作ることが大事なんだと思います」

二人の働くママは、子どもがいることで特別に優遇される制度があることより、男女も子どもがいるかいないかも関係なく、がそれぞれのライフスタイルに合わせた働き方ができる環境を、会社全体で整えていくことが大事だと感じていました。
そして、社員の提案を受け入れようとしているミルボンの姿勢は、どんな企業にとっても大事なことなのかもしれません。

株式会社ミルボン(http://www.milbon.co.jp/
ミルボン【4919】は業務用ヘア化粧品の専業メーカーとして1960年の創業以来、一貫して「顧客第一主義」を掲げ、美容師を通じて女性の美しい生き方を応援する事業を展開しています。美容室の経営者が抱える悩みに真摯に向き合い解決まで導くフィールドパーソンシステムや、選ばれた美容師と協業し、美容技術システムの開発や新製品の処方開発を行うTAC製品開発システムという独自のビジネスモデルを導入。またそれらを支える、フィールドパーソン研修をはじめとした社内研修などが、持続的に安定成長を続ける、ミルボン独自の強みとなっています。また、国内および海外の拠点にサロン同等のスタジオを設置し、美容師の多面的なスキルアップを支援するサロンでの講習会やミーティングを年30,000回程度開催や、美容業界の未来を拓く大型イベントを毎年開催しています。こうして美容室と強固な関係を結び、お客様に美容室・美容師・サロン専売商品の魅力・価値を提供しています。






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