総務に役立つ?業務がスムーズになる資格いろいろ

総務に役立つ?業務がスムーズになる資格いろいろ




企業の中心で、さまざまな業務を行うのが総務の仕事。このような総務の仕事をこなす上では、一般事務のスキルはもちろん、簿記や安全管理、各種法律についての知識も求められてきます。中途採用などで総務の仕事に応募をする場合には、やはり資格があった方が評価が高くなります。総務専門の資格はとくにありませんが、業務に役立つ各分野の資格はたくさん登場していますよ。今回は、総務の仕事に携わるときに、持っていると役立つ資格についてご紹介します。

社員の健康を守る衛生管理者

総務スタッフが持っていると役立つのが、例えば衛生管理者の資格です。従業員数が50人以上の企業は、規模に応じて1名から2名以上の衛生管理者を置く必要があります。職場環境の安全管理を行うのが、この衛生管理者の仕事。資格試験では、労働衛生や労働災害の知識、労働災害に関係する法律などが試験科目になっています。衛生管理者のニーズがとくに高いのが、危険な作業が発生する職場。工場や建設現場、屋外の作業が多い農林水産業などでは、よりレベルの高い第一種の衛生管理者などを置くことが必要です。

比較的危険にさらされることが少ない一般の職場の場合も、実のところ衛生管理者のスキルは役立ってきます。社員の負担にならないように快適な空調を整える、などは衛生管理者の重要な仕事の1つ。室温や湿度に気を配り、室内での熱中症などを予防する対応が求められます。衛生管理者の勉強をすると、こういった空調の管理方法についても学ぶことが可能。最適な状態に職場の空調を維持することは、衛生管理者の大きな役割になってきます。実際、炎天下での作業が発生するなど、社員が大きなストレスにさらされる職場では、衛生管理者が社員の健康管理に対応するのが1つのルールです。また、極端に寒い場所で作業を行う職場も、危機管理ができる衛生管理者の指導の元で、業務を行うのがルールになっています。

また、照明を調整するのも衛生管理者の仕事です。照明が暗い、明るすぎるといった環境は、眼に負担を与えて社員の健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。こういった問題があるときに、照明のレベルを調整して、スムーズに業務をこなせるようにするのも衛生管理者の仕事になってくるでしょう。

衛生管理者の試験は全国の安全衛生技術センターで毎月行われているため、受験をする機会は豊富です。受験者の平均的な学習期間も比較的短く、総務スタッフとして働きながら取得をする方もたくさんいます。このようなニーズの高い資格を予め持っていれば、1つのアピールポイントになることは確かです。日常業務にも、少なからず役立つでしょう。社員の労務管理は、総務スタッフの重要な仕事になりますので、早めに資格を取っておくのも1つの方法になります。

マイナンバー実務検定でしっかり管理

マイナンバー実務検定は、マイナンバーについての法律や知識、個人情報の取り扱い方などをテーマにした検定試験です。マイナンバー制がスタートされてからは、個人情報の取り扱い方にも以前とは異なる注意が求められています。社会保険や年金、税金の手続きでもマイナンバーは必要になってくるため、このような業務を日々行っている総務スタッフにとってもぜひ取得しておきたい資格になるでしょう。

マイナンバー実務検定には、1級から3級まであります。2級まで取得をするとマイナンバー実務主任者、1級に合格をすればマイナンバー管理士になれるのが、この実務検定のシステム。マイナンバー実務主任者やマイナンバー管理士になると、専門知識をブラッシュアップする認定講習会に参加ができるようになり、資格を取得してからもスキルアップができるのが魅力。検定試験の勉強を行う際には、各地で開催されている対策講習会なども利用が可能になっています。資格試験と対策講習会は、いずれも全日本情報学習振興協会が行っており、同時に申し込みをすることで料金が割引になる場合も。講習会の内容は試験問題を踏まえたものになっているため、合格率を上げる上でもメリットがあります。ちなみに、このマイナンバー実務主任者やマイナンバー管理士の資格は更新制となっており、コンスタントに講習会を受けて、資格を更新していくことが必要になります。

3級は、1級や2級よりも試験問題の範囲が限られていますので、初めて受験する方でもトライしやすいと言えます。試験はマークシート式で、試験時間は60分。70パーセント以上の正答率をクリアすれば、合格です。実のところこちらの3級は、一般の社会人を主な対象にしています。マイナンバーの実務主任者や管理士になれる2級や1級は、官公庁や企業の実務担当者レベル。総務スタッフとしてのスキルをアピールしたい方は、勉強を重ねて1級や2級を目指してみるのもよいかもしれません。対策講習会などを上手に活用すれば、最初から1級や2級の試験に挑戦することもできるでしょう。マイナンバー制についての専門知識は、総務の仕事でもかなり役立ってきます。




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RUN-WAY編集部

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