環境を守りながら栽培されたアサイーのことを、もっと世の中に知ってもらえるように【株式会社フルッタフルッタ/松田恵子さん】

松田恵子




今回お話を伺ったのは、フルーツの輸入や自社製品の開発、カフェ運営などを行う株式会社フルッタフルッタの広報担当・松田恵子さんです。「環境問題や社会問題の改善につながるような仕事をしたい」と考え、環境問題にも目を向けるフルッタフルッタに興味を持ったのだとか。そんな松田さんのお仕事内容や、学生時代の経験などを聞きました。

社内のモチベーションアップにつながることが喜び

私が所属している株式会社フルッタフルッタは、ブラジルのアマゾンでとれたアサイーなどのフルーツを直輸入している会社です。ジュースなどの自社製品を作ったり、アサイーボウルやスイーツを提供するカフェを運営したり、食品メーカーさんなどに原料を販売したり、幅広く事業を展開しています。また、当社では森林再生といった環境保全を大切にしていて、森を作りながら農業をする「アグロフォレストリー」に取り組む日系農協と連携して、フルーツを輸入しています。

私が担当しているのは広報の仕事で、主に取材の対応やプレスリリースの作成・配信、SNSの運用、コーポレートサイトや会社案内の管理などを担当しています。当社はものづくりとともに、環境へのよさにもこだわっているので、そのことを取材などでお話したときに「面白い会社ですね」と驚いてもらえるとうれしいです。一人でも多くの人に会社や商品、「アグロフォレストリー」のことを知ってもらいたいですね。また、会社の取り組みや製品がメディアに掲載されたときに社内の人たちが喜んでくれると、自分の仕事が少しでも社内のモチベーションアップにつながったと実感し、やりがいを感じます。

環境問題や社会問題の改善に貢献できる仕事をしたい

松田恵子

高校2年生くらいのとき、特技などがとくになかった私は、「自分で価値を生めるようになっていくにはどうしたらいいんだろう」と考えるようになりました。それで環境問題に興味を持つようになり、環境問題や社会問題の改善に貢献できるような仕事をしたいと思うようになったんです。そのときの気持ちがフルッタフルッタへの入社にもつながっています。

大学は農業系の学校へ進学しました。3年生のとき、大学の研修プログラムでブラジルに行く機会があり、そのときに初めてアサイーを食べました。その後帰国してからしばらくしたころ、テレビ番組の視聴者プレゼントとしてアサイーが取り上げているのを偶然見かけて、「日本でも入手できるんだ」と思い、ネットで調べてみることに。すると、フルッタフルッタが輸入販売をしていること、そして環境にも着目して事業を展開する会社ということを知ったんです。さらになんとなく店舗のページを見ていると、アルバイトの募集情報を発見。当時はもう一度ブラジルに行きたくてお金をためている時期だったので、応募することにしました。フルッタフルッタとの接点はそこが始まりです。その後ふたたびブラジルを訪れたときに、ちょうど偶然同じタイミングでブラジルを訪れていた社長と会う機会をもらい、面談も兼ねてお話をさせていただきました。そして入社させてもらうことになったんです。入社後は、店舗や外食営業のメニュー開発や、通販事業の担当、イベントの運営などさまざまな業務を経て、広報を担当することになりました。

情報発信役として、メディアとのつながりを強化したい

松田恵子

今後の目標は、メディアとのつながりをさらに強化していくこと。2、3年前にアサイーブームがくるまでは、まだ日本では珍しかったこともありこちらの発信をメディアで取り上げてもらえることも多かったのですが、ブームが安定的になってからは、こちらからアプローチをする必要が出てきました。このように、世の中の流れによって自分のやることが変わっていくことは大変でもありますが、そのぶんやりがいも感じています。

今は、みずから積極的にメディアの編集部を訪れて商品の紹介をさせてもらうなど、メディアとのつながりを広げるための取り組みに力を入れているところです。

積極的にアプローチすれば扉を開いてくれるはず

松田恵子

私は大学生のとき、就職活動をしなかったというか……実は、できなかったんです。同じようにリクルートスーツで身を固めて、同じように面接に行って……というようなことに違和感を覚えてしまって、「自分にはできないと」就活を1日でやめてしまいました。大学卒業後はもう一度ブラジルに行くためにしばらくアルバイト生活をしていて、そのときのアルバイトのひとつがフルッタフルッタのジュースバーだったんです。

そんな私に、当時研究室の担当の先生が言ってくれたのが、「エントリーシートを書いて応募するだけが就活じゃない」ということ。自分が行きたいと思う会社があれば、ときには直接アプローチするのもありなのです。実際にわたしも、最初にフルッタフルッタへ電話をしたときは、ブラジルに行くまで短期で社員として働くことはできませんか、と聞いてみました。結局、短期での募集はしていないと断られたのですが、お店のスタッフとして働けることになったんです。

こんなふうに、働いてみたいと思う会社にアプローチすれば、すぐにはうまくいくわけではないかもしれないけれど、扉を開いてくれる可能性があります。ぜひ、皆さんも行動力をもって頑張ってください。

松田恵子

プロフィール

松田恵子

ブラジルからフルーツを直輸入し自社製品の制作やカフェの運営、食品メーカーへの原料販売などを行う株式会社フルッタフルッタの広報担当。

趣味はランニングで、週に2回は皇居と自宅の周辺を走っている。2018年3月に初フルマラソンに挑戦し、4時間半で完走。次の目標は4時間台前半で完走すること!

株式会社フルッタフルッタ

https://www.frutafruta.com/




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RUN-WAY編集部

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