「あったらいいな!」から生まれた撮影女子会 成功の秘訣は「迷うならやっちゃおう!」 【株式会社Morning Labo/中村朝紗子さん】

中村朝紗子




怖いもの知らずで、あのブランドにも電話!

中村朝紗子

私のブログを見て、ツイッターで「会いたい」と連絡をくれた子と意気投合して、アイデアを出し合いながら一緒に始めました。最初は何もわかってないんで、ディオールとかシャネルに電話をして「撮影女子会を始めようとしてるものなんですけど」とか言って門前払されてました。100社くらいかけたところで協賛の話なども決まり、1ヶ月後にはリリースしました。

共同創業した友人は1年後、就職という道を選びました。支えてくれた彼ともお別れすることになり、みんなそれぞれの道を選んでいきました。卒業したときは本当にひとりでした。一人暮らしを始めたけれど、最初はもやししか食べれない、そんな時期もありました。

SNSの口コミで「王様のブランチ」に

そこから軌道に乗り始めたのは、卒業してすぐの夏前に「王様のブランチ」で取り上げてもらったことが大きかったですね。認知度が上がったし、予約も増えて、何より問い合わせが来るようになって。

そもそもなんで取り上げてもらうくらい口コミが広がったかというと、お客様が自分が可愛く写った写真をSNSでたくさん上げてくれたからなんです。しかもやらせっぽくなく、サービスがどんなに楽しくて可愛いくなれたかをこと細かいに書いてくれる。宣伝広告費がかけられない時期でしたから…最高にありがたかったんです。

あしたからも頑張ろう!と思えるように

撮影女子会って、表面的に見ると着飾って可愛く撮って「自分好きな子がやってそう」みたいに見られることあるんですよ。でも実は、メイク中に「あ、こんな自分いたんだ」って新しい自分と出会えたり、カメラに映し出された自分の姿に驚いたりする。自分のことを自分で認められてあげられない人にも、自信を届けられるサービスでありたいと思っています。私自身がそうして励まされてきたからです。

満員電車に揺られて上司に怒られてきついけど、自分を認めてあげられると、人にも優しくできたり、明日も頑張ろうと思えたり、自信につながっていく。撮影女子会のコアなコンセプトはそこなんです。

だから、そういう明日につながる、元気いっぱいにスタートできるようなモーニング、朝のエネルギーを届けられる会社にしたいと思って「Morning Labo」という名前にしました。私自身の名前の“朝”にも、そんな思いが込められているんです。

25歳になった今、考えていること

中村朝紗子

社会人2年目には、学生バイトの子が突然ばっくれるような形でやめてしまったこともあったし、人や組織をどう育てるかわからなくて苦労しました。それも乗り越えて今は「フォトジェニック」をキーワードにしたマーケティングで企業とのコラボや自治体とのタイアップも増えてきています。

将来的にはスタジオを持ちたいと思っていて、いま結構物件を探しているんです。自分の城を構えて、いろんな自社のサービスをやっていきたいというのはありますね。

あとやっぱり、撮影女子会自体は「こうしたらいいのに!」という気持ちから生まれてきて、だからこそ共感してもらったので、私がだんだん年を重ねていくとターゲットと離れていくと思うんです。今後は次の若いプロデューサーを育てたり、フォトジェニックマーケティングをしっかりと仕組み化していきたいですね。




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RUN-WAY編集部

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