ワルツの父!ヨハン・シュトラウス1世のラデツキー行進曲【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠




こんにちは、ヴァイオリニストのハルカです!これまでワルツ王のヨハン・シュトラウス2世について取り上げてきましたが、今回は父親のヨハン・シュトラウス1世についてご紹介したいと思います。

ヨハン・シュトラウス1世(1804-1849)

オーストリア生まれの作曲家、指揮者、ヴァイオリニスト。幼い頃にヴァイオリンを始めたことをきっかけに音楽の世界に興味を持ちました。息子は父親の背中を見て育ち、音楽への夢と憧れを抱いた「ワルツ王」と呼ばれたヨハン・シュトラウス1世です。
ただ、安定しない音楽家の道に息子を進ませたくなかったため、あの手この手で息子の演奏会を妨害しようとします。それとは裏腹にヨハン・シュトラウス2世は成功をおさめるのでした…

ラデツキー行進曲


クラシック音楽の中でもとても有名で、誰もが聴いたことがあるのではないでしょうか。ノリノリで思わず手拍子をしてしまう曲です。オーストリア独特なリズムで、後拍にアクセントが置かれ強調されるのが特徴的です。

ウィーンを救ったワルツ

この曲が作られたときはウィーン革命の最中でした。ラデツキー将軍の祝賀会を盛り上げるためのものでした。大衆音楽家で、庶民的なヨハン・シュトラウスは革命側の支持をすると思われつつも、国王などの上流階級との交流もあったため政府側についてしまいます。そのため裏切り者とされロンドンに逃げますが、この曲のおかげで政府軍の式が上がり、「ヨハン・シュトラウス1世はウィーンを救った」と言われるほどの功績を残しました。音楽が持つ力は計り知れないものですね!

いかがでしたか?華やかさの裏には大きな苦悩が隠れていたことがわかります。またそれも音楽に深みを持たせるもののひとつですね。次回もお楽しみに!

 

<プロフィール>
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。






月元悠