ワイン&フードスタイリストおススメ。夏に飲みたいシャンパンはこれ!【ワイン&フードスタイリスト/すどうみほこさん】

夏に飲みたいシャンパン




夏に飲みたいシャンパンの定番!

東京は湿度が高く、蒸し暑いシーズンを迎えています。みなさんお住まいのエリアはどんな感じでしょうか? 暑い夏を迎える折、やっぱりシャンパンで喉を潤せたらサイコーです。シャンパンコルクをシューッとエレガントに抜栓してもらい、立ち上る泡を眺め、潮風を感じながら飲めたら、、、、、、と妄想は膨らみます。
ところで、数多あるシャンパンのなかで、この時期飲みたいシャンパンのタイプと言えばオススメは「ブラン・ド・ブラン(Blanc de Blancs)」。Blanc(ブラン)はフランス語で「白」。シャンパンは決められたブドウ品種から造らなければならず、実質ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ(ともに黒ブドウ)、シャルドネ(白ブドウ)の3品種が認められています。実質といったのは、現在シャンパーニュ地方で栽培されている品種のほとんどがこの3品種だから。その他にも「シャンパン」と名乗ることを許される、古くから栽培されているブドウもありますが、その量は本当にわずかです。
さて、この「ブラン・ド・ブラン」ですが、白ブドウのシャルドネのみで造られます。オススメする理由は、柑橘の香りや酸がこれからのシーズンにマッチするから。爽やかな味わいはなんとも魅力的です。ラベルに「Blanc de Blancs」と書かれているシャンパン、探してみてください!

夏に飲みたいシャンパン

「ブラン・ド・ブラン」のなかでもオススメしたいのは、ポメリー(POMMERY)の「サマータイム」。ポメリーはシャンパン史上初めて、また唯一シャンパンに季節性を取り入れたことで知られています。目で細やかな泡立ちや美しい黄金色を愉しみ、柑橘類の香りや溌剌とした酸を楽しめば、暑い夏も乗り越えられそうです。以前、シャンパンはその昔、甘いタイプが主流だということを書きましたが、(女性が飲んでも美しくいられるお酒はシャンパンだけ)、ポメリーは世界にブリュット(Brut=辛口)を知らしめたメゾン。39歳にして未亡人になったマダム・ポメリーが1874年に辛口のシャンパンをリリースしたのです。そして、今やブリュットはシャンパンの定番になっています。

夏に飲みたいシャンパン 夏に飲みたいシャンパン

若くして未亡人となったマダム・ポメリーが経営を引き継ぎ発展させたポメリーは、シャンパーニュ地方の中心地ランスにあり、1836年創業の老舗。ガロ・ローマ時代に掘られた石切場を再利用したカーヴは言葉に出来ないくらい幻想的です。地下30メートルへの階段は116段あり、全長18kmに及ぶカーヴで静かに熟成するシャンパンたち。歴史を感じながら、夏のシャンパンタイムを味わいたいものです。

ヴランケンポメリージャパン株式会社
http://www.vranken-japan.co.jp

※フランス語では「シャンパーニュ」と呼びますが、日本で定着している「シャンパン」と記載しています。また、産地は「シャンパーニュ地方」と表記しています。

Profil

すどうみほこ
エッセイスト/ワイン&フードスタイリスト
1968年東京生まれ。夫、娘、小型犬とともに東京在住

青山学院大学社会学情報学部ヒューマンイノベーション科修了(修士)。
明治学院大学フランス文学科を卒業後、ワインメーカーに入社。その後、フリーランスとなりワイン・食に関する執筆、講師などをして活動している。
著作に「シャンパン&スパークリングワイン」(主婦の友社)、「フランスAOCワイン事典」(三省堂 共著)、「おいしいワインの基礎知識」(KKベストセラーズ)、寄稿に「Winart」(美術出版社)ほか。
ワインアドバイザー(社団法人日本ソムリエ協会)
シュヴァリエ(フランスチーズ鑑評騎士の会)
シュヴァリエ(シャンパーニュ騎士団)
インスタグラム:オススメレストランなど食情報を発信中!
https://www.instagram.com/dessinerlasaveur/




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RUN-WAY編集部

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