途上国の人たちの豊かさに貢献する理想的な金融で、社会に大きなインパクトを与えたい!【クラウドクレジット株式会社広報/水野綾香さん】

水野綾香さん




今回のインタビューは、日本の投資家から集めたお金を、開発途上国でお金を必要としている人たちに届けるプラットホームを運営しているクラウドクレジット株式会社の広報、水野綾香さんです。

ファイナンシャルプランナーとしても活躍している水野さんに、これまでの経歴や仕事の魅力について話を聞きました。

クラウドファウンディングで発展途上国の貧困削減や電化に貢献

水野綾香さん

クラウドクレジットは、日本の投資家から集めたお金を、インターネットを通じてペルーやメキシコ、ケニアなど発展途上国をメインとした世界中の人たちに届ける貸付型クラウドファウンディングのプラットフォームを運営しています。最近では発展途上国の貧困削減や電化に貢献できるような、社会的リターンを追求するファンドの比率も増やしているところです。

私は広報として、新聞や雑誌の記者さんやテレビ局のディレクターに自社の魅力を伝えたり、新しいファンドが出た時などにプレスリリースや、社外に対して発信する書面を作ったりしています。イベントやセミナーのアレンジなどもしますし、たまに自分自身でも登壇しています。

人とのコミュニケーションの秘訣は、距離感を読むこと!

広報というと花形っぽくてキラキラしたイメージがあると思うんですが、実際にやってみると相当地味で泥臭いというか、コツコツ積み上げていくことが多い部署です。その分、形になったときの達成感や、目に見えて成果が出た時には手応えを感じます。

1度、テレビのドキュメンタリーで3ヶ月間密着取材をしてもらった時は、期間中密にやり取りをしたり、社外・社内のチームで一緒に作り上げた感がありました。テレビで放映されたときは、なんとも言い難い喜びを感じました。初めてのテレビ放映で大きなインパクトもあり、経営数字に貢献できたのも良かったです。

私はエクセルなど細かい作業が苦手な代わりに人とのコミュニケーションはわりと得意なので、きちんとした関係を長期的に築いていくことを常に意識しています。人によっては距離を詰められるのを嫌がる人もいれば、親しい感じのフラットな関係を好む方もいて本当に様々なので、距離感を読み誤らないように気を付けています。

入社前日、「ピーターパンになりたい」と泣いた

水野綾香さん

恥ずかしい話ですが、学生時代は、ひどかったです(笑)。高校受験の直前に、志望校を美術科から普通科に変更したら、1学期に教科書が4ページしか進まないような高校にしか入れなくて、学歴にすごくコンプレックスがありました。それで六大学に入りたいと思って頑張ったら入学することはできたんですけど、結果的に大学に入ることがゴールになってしまったというか、大学では抜け殻みたいになってしまって。

目的もなく、夢もなく、アルバイトだけをするもったいない大学生になり、就職活動もしませんでした。知人が心配してくれて知り合いの社長さんを紹介してくれたので就職はできたのですが、社会人になることが怖すぎて、入社前日、友達に電話して「ピーターパンになりたい」って泣いたくらい。本当にもったいなかったですね。

セミナー講師から、雑誌コラムの執筆へ

最初の会社は、生命保険や損害保険から、住宅ローンや証券もやっているような金融総合代理店でした。最初はB to Bで業務提携の交渉をしたりしていたんですが、上司が変わったときに、マネーセミナーの講師として話すように言われました。

人の前に立つことは死ぬほど嫌いだったんですけど、なぜか意外とうまくいってしまい、それからマネーセミナーの講師ばかりをやるようになったんです。その時にファイナンシャルプランナー(FP)の勉強もして、周りが褒めてくれるから自分でも楽しくなっちゃって。すごく気持ちよくセミナーをやっていましたね。(笑)

そうしたら今度は、マネーコラムを書いてみない?と言われて雑誌で1年間連載をさせてもらいました。ふるさと納税とか貯蓄、節約とか、FPとしてコラムを書いていました。新しいジャンルだと本を何冊か読まないと書けないので勉強も大変でしたし、章の組み立ても必要になるので時間もかかって苦しかったですね。この辺りから、お金に関する道を歩くことになりました。

ウォンテッドリーのボタンを押したら、翌日、会えてしまった!

水野綾香さん

セミナーができてコラムが書けると、会社員ではなくFPとして生きていけるのでは?と独立を考えだした矢先、この人の下で働きたいなっていう経営者の方を見つけてしまった時があって。大阪の会社だったのですが、内定もいただいて、引っ越す準備も始めていました。

その頃、当社の代表の杉山の投稿を、友人がFacebookでシェアしているのをたまたま見たんです。面白い人だな、どんなビジネスなんだろうと思ってホームページ見てみたら、気持ちがいい金融をしているなと感じたんです。理想的な金融というか。

その時、ウォンテッドリーで、軽い気持ちで「ちょっと話しを聞いてみよう」とボタン押してみたら、日曜日の夜だったんですけど、翌日の月曜日に会うことになって。そして、翌々週ぐらいには入社をさせていただくということで、トントン拍子で予想外の転職が決まりました(笑)。

転職の決め手は代表 「パラダイムシフトを起こしてくれた」

すでに入社が決まっている会社を断るのも一つの大きなハードルでしたし、広報もゼロベースでしたが、住んでいた家と当社が近いことにも運命的なものを感じたり、友達にも背中を押されて。一番の決め手は、代表の杉山です。

杉山はとてもユニークなのですが、ミッション、ビジョンが明確でブレないところが魅力的です。私にとって金融って、お金を増やす無機質なこと、という感覚があったのですが、杉山は、金融の奥深さや意義をきちんと感じているんですよね。

お金がその国に届くことでこういう発展があって、豊かになる人が増え、貢献につながる。成長意欲はあるのだけど、お金へのアクセスがない途上国の人たちを応援したいというのが彼のやりたいことなのですが、本当に素晴らしいと思いました。自分の価値観も変わりましたし、パラダイムシフトを起こさせてくれたのは非常によかったと思っています。

独立するより、今の場所で社会に大きなインパクトを与えたい

水野綾香さん

当社は副業もオッケーなので、個人事業主としてセミナーや執筆もしています。一度経営を経験してみたいと思っていたので、友だちと集まって法人を作る事業計画も立てたりしたんですが、今年の5月くらいからそういう気持ちがなくなって。

不思議なんですけど、この会社がもっと大きくなって、社会により大きなインパクトを出せるお手伝いをしたいと思うようになっちゃったんですよね。杉山が取材を受けるときに私も広報として同席をしているので、杉山がミッションを語るのを聞いていたら、引き込まれてしまったみたいです。

なので、独立や転職をしたいというよりも、5年、7年、一緒に走りたいなというのが、今思っているところです。そのためにはきちんとアウトプットして貢献し、広報としての役割を果たしていくことが目標ですね。

自分のやりたいことや、大切なものに「複利」を効かせる

誰もがこれまで、「やだな」とか「何の役に立つんだろう」とかネガティブに思ったり、納得できないことや大失敗もあったと思うんですけど、それは絶対に無駄にならないと思っています。

私自身、書いて発信することも、セミナー講師をやることも、最初はなんで?と被害者意識を持ったこともあるんですけど、今となるとそれが大きな武器になっているんですよね。何も無駄なことなんてないですし、必ず役に立ってくるので、腐らず、なんでも全力で自分が後悔しないようにやった方がいいと思います。

金融でいう複利って、時間の経過とともに雪だるま式にお金が増えていくことなんですけど、経験や時間も同じで、若ければ若いほど身につけた人脈やスキルが後になる程大きくなると思うんです。だから若い頃にがむしゃらに働いたことが無駄になることはないし、30代、40代から何かを身につけたことは50代、60代で効いて来ます。

人生100年時代と言われている中で、早いうちから自分のやりたいことを自身に問いかけたり、自分の大切なものに複利の効果を聞かせていくと、すごくハッピーなると思っています。私は今、10年後、20年後に生かすため人と知り合い、ネットワークを作ることをすごく大事にしています。

水野綾香さん

 

プロフィール
水野綾香

2級ファイナンシャルプランナー(AFP)。金融総合代理店に10年勤続。家計のファイナンシャルプランニングやiDeCo・NISA、生命保険などについて年間80回程度のセミナーを全国で講演。2017年7月よりクラウドクレジットにて広報に従事。趣味はお酒を飲むこと。「純米大吟醸の日本酒、ワイン、紹興酒が好きですね。飲むのが好きなので、毎日飲んでます! これまではワーカホリックのように仕事をしてきましたが、ワークライフバランスが取れてきたので、これからは食生活を改善したり、適度な運動をしたり、健康ももっと大事にしたいですね」

クラウドクレジット

https://crowdcredit.jp/




この記事に関するキーワード

RUN-WAY編集部

RUN-WAYは、「自分らしくHappyに働きたい」と願う、全ての女性をサポートするためのメディアです。
  働く女性の困ったを解決し、理想のキャリアに一歩近づくための情報をお届けします。