同じリズムが169回!?ラヴェルのボレロ【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠




こんにちは、ヴァイオリニストのハルカです!
今回はバレエにも使用される、ラヴェル作曲、ボレロをご紹介します。

モーリス・ラヴェル(1875-1937)

フランス出身のラヴェルは22歳でフォーレに作曲を学び、サティの音楽に影響を受けました。ラヴェルの精密な作曲法から「スイスの時計職人」と呼ばれます。ただ、ラヴェルの新しい作風は異端児扱いされ、評価を受けるまでには長い道のりだったようです。

ボレロ



スペインの民族舞踊のスタイルで、三拍子の舞曲形式です。
常に一定のテンポで進められ、16小節のメロディを演奏者が変わるだけなのです。そのルールの中でのわずかな変化や楽器の変化を楽しめる曲とも言えます。
独特なリズムで一度聴いたら忘れられないのが特徴的です。様々な楽器が代わる代わる旋律を奏で、音量がだんだん大きくなっていき、突然終わります。

スペイン調とアラビア調の旋律

そもそも、舞踏家のイダ・リュビンスタイン夫人がラヴェルにピアノ曲を、オーケストラ曲への編曲することを頼んだのがきっかけで生まれたのがボレロです。イダ夫人はスペイン風の舞踊に意欲的だった前衛的な舞踏家でした。
ただ、先にアルボスがすでに編曲に取り掛かっていたため法的に権利が得られなかったのです。そしてラヴェルがスペインとアラビア風の主題で新しく作曲する運びとなりました。
現在でもバレエの演目としても人気のある一曲なのです。




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