目を見張る超絶技巧!サラサーテのツィゴイネルワイゼン【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠




ツィゴイネルワイゼン


劇的な冒頭はとても有名なメロディで、よくテレビなどでも使用されているのを耳にします。それから哀愁に満ちた悲痛な音色をヴァイオリンが奏でます。ハンガリーの民謡も出てきて、後半は超絶技巧のオンパレード!情熱的にG線だけで演奏したり、ピツィカート(指で弦をはじく技法)、グリッサンド(指を滑らせて音をつなぐ技法)ハイポジションでの高音や重音などが出てきたり、弾く方はアクセル全開でドキドキですが、聴く方にとっては、耳だけでなく目でも楽しめる名曲です。

いかがでしたか?このようなロマの音楽は変幻自在。テンポや曲の揺らしなどが奏者によって十人十色なので聴き比べをしても楽しいかもしれません。次回もお楽しみに!

 

<プロフィール>
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。




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