あなたの懐かしい土地はどこですか? チャイコフスキー懐かしい土地の思い出【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠




1. 瞑想曲

悲しげな旋律と心の奥深くが高揚していく感じ、そして終わりに近づくにつれて、儚げな空気を纏っていきます。とても有名なチャイコフスキー作曲のヴァイオリン協奏曲の中間楽章として作っていた曲でもあるのです!しかし短すぎたため2楽章にはしなかったとのこと。
ちなみにチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の2楽章はこちらです。


確かに、1楽章から引き継がれたような雰囲気がメロディに似ていますよね。

2. スケルツォ

瞑想曲とは打って変わって颯爽としたスタートを切ります。スケルツォとはイタリア語で「冗談」で、“おどけたように”というような意味です。そのため特定のテンポに縛られることなく気まぐれな性質を持っています。突然、曲の雰囲気が変わっていくのがいかにもスケルツォらしいですね。

3. メロディ

チャイコフスキー持ち前の歌心を発揮している一曲です。思わず口ずさみたくなるような可愛い旋律ですよね。メロディ、または無言歌とも言われています。文字どおり、“言葉のない歌”という意味です。メロディが一番有名な曲でCDもたくさんあると思います。

いかがだったでしょうか?
自分の中にある懐かしい土地が自然と思い出されるのではないでしょうか。
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲について知りたくなった方はこちらも合わせてお読みください!
http://cosmusica.net/?p=6899
私が連載している音楽コラムサイトCOSMUSICAのコラムで触れています。

音楽はいつも思い出に残りますが、作曲家が持つ思い出が曲に込められたものが作品として残っているものもたくさんあります。次回も「〜の思い出」と名前が付いている曲についてご紹介したいと思います。
お楽しみに!

<プロフィール>
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。




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