【短期集中連載・第2回】ちょうどいい会社に、選んでもらうためには?【文筆家/岡田育】

岡田育




私は、勤めるからには、できるだけ長く勤めたかった。採るか採らないかを決めるのは面接官ですが、私のほうでもちゃんと、譲れない条件を掲げて「選ぶ」姿勢を見せなければなりません。「落とすなら早く落としてください」という気持ちで、あちこちのドアをノックしていました。結果的に、服装にもノックの仕方にも文句をつけず、面接途中で言葉に詰まってもまるで気にしない、自由でのどかな社風の職場とご縁がつながったわけです。

 

インターネットが発達し、情報だけならいくらでも手に入る時代です。手書きの履歴書が必要だった昔と違い、100社、200社に履歴書を一括送信することだって簡単です。数十社からお返事が来て、今すぐ働けるところが、あっという間に見つかるかもしれません。出会い系アプリと同じですね。でも、長く気持ちよく働ける場所を見つけるためには、自分の心に嘘のない、飾らない状態で「選ぶ/選ばれる」ことが大事ではないかと思います。

 

岡田育(おかだ・いく)
文筆家。出版社勤務を経てエッセイの執筆を始める。著作に『ハジの多い人生』(新書館)、『嫁へ行くつもりじゃなかった』(大和書房)、二村ヒトシ・金田淳子との共著『オトコのカラダはキモチいい』(角川文庫)。現在はNY在住。
http://okadaic.net/

岡田育




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