誰でも「伝え上手」になれる 2つのステップ【人材育成・コーチング講師/郡山茜さん】

郡山茜




仕事や恋愛、友情で言いたいことが言えない、ということはないでしょうか。

仕事の先輩に疑問を聴けないとか、友達から誘われた女子会、行きたくないけど断れないとか、グレーゾーンの彼に「私たち、付き合ってるの?」と聴けない、とか。

あなたが飲み込んだ言葉、例えば、

仕事の先輩に「私はこう考えますが、先輩はいかがですか?」

友達に「今日は飲み会やめとく。ごめんね。」

彼に「私はあなたのことが好き。ちゃんと付き合いたいよ」

あなたが、言わずに飲み込んだ言葉は、誰にも伝わらず、どこかに消えるでもなく、あなたの身体の中に残ってしまいます。そうして、溜まった言葉たちは、いずれ、怒りに変わって、「いい加減にして!」と爆発してしまうか、ガマンしすぎて、胃に穴が空いたりと、身体症状に現れることに。

そうなる前に、伝え上手になりましょう。

伝えられない理由

とはいえ、いきなり相手に伝えるのは、怖いですね。

「今日は言うぞ!」って決めても、本人を目の前にすると、言えなくなってしまう。そもそも、伝えられないのは、どうしてでしょうか?

原因は人によって様々です。

例えば、

  • 子供の頃、ストレートに言ったことで怒られたなど、嫌な思いをした。
  • 自分の意見に自信が持てない。
  • 伝えるスキルを知らない。
  • 伝えたあとの結果が怖くて、気づかないフリをしている。

あなたが伝えられないのは、どんな理由ですか?言える時と言えないときと、シーンによって変わることもあるかもしれません。

内容によって伝えにくいことがあったり、人によって言える人、言えない人がいる場合もあります。

どんな理由でも大丈夫。「伝え方」は、練習したら誰でもうまくなれます。

誰でも伝え方上手になる2つのステップ

ステップはカンタン。

【1】自分の気持ちを整理する

【2】言える人から言う

これを繰り返すだけです。

伝え上手になるポイントは、「自分の気持ちの整理の仕方」にあります。

ステップ1 気持ちの整理の仕方

あなたが、本当は気持ちを伝えたいと思う人は誰でしょうか?その人を想像してみてください。

あなたが、相手に対して嫌だと感じた時、怒りを感じた時、寂しいと思った時、次の3つを書き出してください。

1)感情

2)本当はそのときどうして欲しかったか

3)今後はどうしていきたいか

ポイントは、この順番に書き出すことです。伝えられないのは、自分が本当に言いたいことは何かがわからないから。この順番に書くと、驚くほど、自分が言いたかったことが見えてきます。

ステップ2 言えそうな人から言う

ステップ1で紙に書き出してみて、伝える必要がなければ伝えなくていいです。でも、「これは自分にとって大事なだな。」「これは相手に伝えたいな。」と思ったら、勇気を出して伝えてみましょう。最初は、伝えやすい人から。

【1】自分の気持ちを整理する

【2】言える人から言う

このステップを何度も繰り返すと、あなたも伝え上手になります。

コミュニケーションは練習次第で必ずうまくなります。明日、職場の人、家族、身近な人との会話から始めてみましょう。

郡山茜
プロフィール

郡山茜

人材育成・コーチング講師。

2004年大学卒業後、大阪の医療機器販売会社に就職。コーチングスクール運営会社を経て、2016年、法人向け研修やコーチング事業を行う「コーチングオフィス Step Design」(http://tsutaekata.com/)を立ち上げ、女性をメインに、職場での人間関係やキャリアの悩みなどについて相談を受け付けている。




この記事に関するキーワード

RUN-WAY編集部

RUN-WAYは、「自分らしくHappyに働きたい」と願う、全ての女性をサポートするためのメディアです。
  働く女性の困ったを解決し、理想のキャリアに一歩近づくための情報をお届けします。