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受付嬢からの起業! 夢はおもてなしの国・日本の受付システムを世界のオフィスで使ってもらうこと!【ディライティッド株式会社代表/橋本真里子さん】

橋本真里子

今回のインタビューは、10年以上にわたり上場企業の受付嬢を務めた後に、その経験やスキルを生かして起業した橋本真里子さん。受付嬢時代の経験から起業に至る経緯までを、じっくりと聞かせていただきました。

11年間の経験や思いが詰まった新たな受付システム

ディライティッドはRECEPTIONIST(レセプショニスト)という、内線電話を使わないクラウド型の受付システムの開発、提供、運営をしている会社です。従業員は14名、創業3年目になりました。

 

今まで受付というと内線電話で取り次いで来ましたが、iPadを使うことで通話せずに来客を取り次げるという新しいサービスです。受付=内線電話と思っている方々に新しい世界観を理解していただくことには苦労していますが、ベンチャーとかIT系の企業を中心に徐々に広がってきているな、という感じです。

 

プロダクトには11年やって来た受付嬢という仕事の経験や思いが詰まっています。受付からの内線電話を取る人が業務を中断されることなく、集中できる環境を提供したいと思っているので、「役に立っている」というお客様の声を聞くことができるのが一番のやりがいです。

求められるスキルが高かったからこそ、やりがいや楽しさを感じられた

橋本真里子

代返ができないくらい厳しい女子大に通っていたので、1年の時は週6で大学に通っていました。サークルには入らなかったので、アパレルの販売員や家庭教師、テレアポとかいろいろなアルバイトで経験を積みました。

就職活動はせず、卒業して1年間はテレアポの仕事やウエディングショーに出たりしながらアルバイトで過ごして、23歳の時に受付の仕事につきました。トランス・コスモスというIT系の企業です。

派遣で入ったんですけど、1階の総合受付と13階の役員受付を合わせて10人ぐらい受付がいるような会社で、すごく厳しく業務量も多い会社でしたが、そのぶん先輩たちもプライドを持って仕事をしていましたし、会社から求められるスキルや接客の質も高かったので、すごく勉強になりました。最初の職場がそこだったからこそ、受付という仕事にやりがいや楽しさ、もっと極めたいという思いを持たせてもらったと思いますね。

派遣切りにあっても、ポジティブ思考!

受付という仕事が好きだからこそ、別の会社の受付を経験して自分のスキルを深めたいと思い、1年半働いた後にミッドタウンに移転オープンする株式会社USENの受付に応募しました。受付のマニュアルやシフトなどもまったくなく、まさにゼロから作っていく状況で、ほかに経験者もいなかったのでリーダーをやらせてもらいました。

基本的に女性だけの環境なので、考え方が偏ったり客観性に欠けたりしがちで、仕事に対するモチベーションにも差が出やすく大変でしたね。自分たちがここに座っている意味や、どうして会社が有人の受付を設置しているのかという存在意義を伝えながら、誰にでもできる仕事ではないことをやらせてもらっている自分たちの価値を認めよう、というような話もしました。

父が病気になったので株式会社USENの受付は1年でやめて地元に帰り、半年後に株式会社ミクシィの受付になりました。2名体制のこじんまりした受付だったので、3年半穏やかな日々を過ごしていたのですが、Facebook や Twiterの台頭によって会社の経営が厳しくなって……。いわゆる派遣切りで退職を余儀なくされました。

なんとなく覚悟はしていたので、残念ではありましたけど、やっぱり来たねという感じでしたね。年齢的にも次の職場が最後だと思っていたので、自分がこれまでに培ってきたスキルをいかんなく発揮して、私だからこそできる受付の仕事ができる現場に行こうと、結構前向きにとらえていました。

受付歴10年以上! レアなキャリアとスキルを生かして起業へ

橋本真里子

最後に集大成として30歳の時に入社したのがGMOインターネット株式会社です。私はリーダー候補として採用いただいたので、入社後2、3ヶ月でリーダーになりました。ちゃんとした仕組みやシフトができていなかったので、ここでも受付をゼロから立ち上げるようなイメージでした。大変でしたけどやりがいはありました。

最初の2年間は余裕なく日々の業務に向き合っていましたが、続く2年間は受付の体制も整ってきたので、次は何をしようかなと自分のステップについて考え始めました。GMOに残って受付じゃない仕事で働かせてもらうのか、それとも、受付の仕事を生かしてビジネスマナーやコンサルをフリーランスでやるのかなどいろいろ考えました。

そして今までの自分のキャリアを振り返ったときに、受付を10年以上続ける人は少ないので、結構レアなキャリアを持ってるんじゃないかと思ったんです。一方で、私が受付を始めた23歳の時から、受付はアナログなままで全然進化してないし、効率化とか改善できる可能性がもっとあるよなと感じていて。

せっかく自分に受付のスキルを授けてもらったので、それを生かしたことをやりたいと思いましたがそういう会社が意外となく、受付をサービス化したりプロダクト化することで、自分の分身を作っていろんな会社で役に立てられると思ったんです。それまでのベンチャーとかIT系企業の受付でつながっていた起業家さんたちも背中を押してくださり、割とスムーズに起業に向けて踏み出せました。

女性の働き方の選択肢を増やしたい

今後、会社としてはIPO(株式公開)を目指しています。受付にはおもてなしのイメージがあると思うので、おもてなしの国から世界に誇れる日本の受付システムを発信し、海外のオフィスでも広く利用してもらえるようなプロダクトにしたいと思っています。

個人的には、女性にも起業という選択肢を持ってもらえるような世界観や考え方をどんどん伝えていきたいと思っています。女性で起業される方は本当に少ないので、私が自分の会社を成長させ、継続させることで伝えていけるものがあると思うんです。ですので、こういう取材もすごくありがたいですね。

起業に向いている人の特質は?

橋本真里子

転職は、迷っているんだったらしない方がいいと思っています。本当にやりたいことや入りたい会社が決まっているなら転職するべきだと思いますが、ふわっとした理由で転職すると、イメージと違った場合に精神的に辛いと思うし、自分を責めてしまうのではないかと思います。

 

起業は誰もが安易に勧めるかというと、それはないですし、時間の制限や犠牲にするものもすごく多いです。でも、起業という選択肢を持ったうえで自分の進む方向を考えるのは可能性が広がるのでおすすめです。

 

自分で行動を起こせる人、人を巻き込むのがうまい人、そしていろんなことに興味関心がもてる人は、男女問わず起業に向いていると思いますね。私はそれらが得意だとは思ってないですが、やれてはいるので、苦手ではないのかなと思います(笑)

 

■プロフィール

橋本真里子

ディライティッド株式会社代表取締役CEO。2004年大学卒業後 、上場企業5社以上で受付を経験。1日 平均500名、月間 10000人の来客を 10年間継続して担当し、延べ120万 人を接客した受付のスペシャリスト。2016年1月21日にディライテッド株式会社を設立。翌年の1月にiPad無人受付システムRECEPTIONIST(レセプショニスト)をリリース。趣味はゴルフ、ランニングなど体を動かすことと、料理。

 

ディライテッド https://receptionist.jp/

橋本真里子