名刺には書けないプレイヤーとしてのキャリア
30歳で入社した直後は、名刺の渡し方など基本的なことがまるで分かっていなかったので、苦労が多かったですね。電話の掛け方、資料の作り方、ワードやエクセル、パワーポイントなど、知らないことばかりでした。
フットサルでのスポンサーさまであれば、選手という部分にリスペクトを強く持ってくださっているので、そこに価値を見出してくれます。しかし、社会に出れば、僕のプレイヤーとしてのキャリアは名刺に書いてあるわけではないです。
仕事で様々な人に会うたびに、会社の名前を背負って働く為には「ものを知らないといけない」という重みを感じました。
若いエネルギーに支えられ
『エードット』は若い方が多くエネルギーに溢れているので、周りの皆さんが全力でサポートしてくれました。
また、僕はインターンという入り口であったので、30歳で何も知らない自分に対して、学生のような感覚で受け入れてくれたのかなとも思います。
社員の方の声がけが温かくて、僕の質問に対しても真摯に返してくれました。例えば電話掛けの時、欠点を指摘するのではなく、「もう少し声を高くしてもいいよね」と、どうすれば良いのか、やり方を促すような声掛けをしてくださり、とても助けになりました。
アスリートと社会を繋げるために
スポーツ選手のビジネスへの関わり方は色々スタイルがありますが、セカンドキャリア(※選手引退後の仕事)の他に、最近はパラレルキャリア、デュアルキャリアという考え方があります。選手というキャリアの他に、社会人としてのキャリアも同時に持ち、一つの人生を歩む中に、選手として、社会人として、人としての目線があっていいと思っています。
教員やコーチという指導者以外にも、会社員という形もあっていいと思っています。ただ、その為には、スポーツ界全体に、スポーツ選手が企業の中で働くビジネススキルが足りない、という事実も同時に伝えなければならないとも考えています。
今後、スポーツ選手が引退するタイミングでキャリアをスムーズに移せる形を作っていきたいですね。
また、スポーツを通して一般の方へイベントやレッスンなど、体験の機会を作りたいので、そういったものを発信するWEBサイトを作ろうと思っています。
うまくアスリートのアウトプットを増やしていきながら、社会と繋がっていく形を目指しています。