新卒で苦しんだからこそ今の自分がある! 書道家師範の就職のススメ【OL 兼 書道家/松本明奈さん】

松本明奈




苦労して入った銀行、1年半で退職

松本明奈

新卒では一般職として銀行に入り窓口業務をやっていたんですが、体調を崩してしまい勤められなくなってしまいました。業界色ではありますが、何かしらの資格試験が3ヶ月に1回あって定時で上がっても毎日勉強だったり、土日も資格試験や参加必須のボランティア活動があったりして自分の余裕を持てなかった部分がありました。元々身体が弱かったので、それも相まってどんどん体調が…。

就活は苦しみました。
学生時代は経済部で、プレゼン大会で社会人と戦ったり賞をとったり、学生団体の副代表として広告代理店とかかわりながらイベントや商品企画をやっていたりしていたので、学生なりにも社会に通用する自信がありました。結局それはただの驕りで30社受けても1社も受からず、ようやく受かったのが地元でも特に有名な大きい銀行でした。

支えになった師範の資格 いずれは書道一本で

松本明奈

銀行で体調を崩したとき、不安は非常に大きかったですね。1年しか働いていないので次に仕事が見つかるかもわからないですから。

その時に精神的な支えとなったのが、5歳で始めた書道で17歳の時にとった師範の資格でした。私が持っている格は有段者にも指導することができます。だからもし仕事がなくなっても、自分の技術で仕事を生み出すことができるということが、精神的な保険になっていました。

銀行を辞めてからは自分のための書道の時間も持てるようになりました。銀行員時代はできなかった副業もいまの会社では認めてもらっているので、平日はOLをやりながら、OLの時間以外に個別指導をしたり、受注して作品を書いたりもしています。

転職して1年近くが経って仕事も落ち着いてきたので、これからは少しずつ、個展を開いたり、書道の仕事に力を入れていこうと思っています。できることなら、いずれは書道で生計を立てていきたいなと思っています。

小さな歯車の時代に学んでいたこと

転職のきっかけが体を壊したことだったのは間違いないので、そういう意味ですごく不安がありました。病気退職だから、拾ってくれる会社もないと思っていたんです。だけど実際に転職活動をしてみると、一回社会人を経験しているということで、こんなにも社会的な評価が高くなるんだということを実感しました。

それに、銀行で働いている時は自分は大きな組織の中の小さな歯車で、どうしようもなく小さい存在でしかないって思っていたんです。でも、そこで必死に食らいついていたから規模の小さい会社に入った時、「私結構仕事できるんだ」って思うことができました。

たった1年半しか居れなかった銀行だけど、社会人としてのスキルや常識とかいろいろなことを教育されてきたんだと感じています。入っておいて本当に良かったですね。だから新卒で就職して、一度頑張ってから次にいくことをオススメします。使える能力も幅も広がるし、転職活動のときに話せることも多くなると実感していますから。

松本明奈
プロフィール
松本明奈
OL 兼 書道家。ノベルティグッズを制作するベンチャー企業で、学生時代の経験・能力を生かしバックオフィスとしてあらゆる仕事を担当。書道歴は今年で19年目。OLの仕事後や休日に個別指導や、作品制作・デザイン受注などを行う。今年は個展を開く予定。
Instagram @myouga1015 https://www.instagram.com/myouga1015/




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RUN-WAY編集部

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