子育てと仕事を両立して、頼れるプロフェッショナルな人事になる!【シェフラージャパン/根岸ゆかさん】

根岸ゆか




今回のインタビューは、自動車や産業機械向けの精密部品などを扱うシェフラージャパン(本社・ドイツ)で人事を担当している根岸ゆかさん。2人の子どもを育てながら仕事と両立している根岸さんに、人事の仕事や働く環境などについて話を聞きました。

 

今年で入社10年 人事のキャリアも10年に!

シェフラージャパンに入社して、今年でちょうど10年になります。入社から人事部で、採用アシスタント、採用担当を経て、いまは教育研修関係を担当しながら、昨年からHRビジネスパートナー制度が発足したので、産業機械事業部の人事担当もするようになりました。

 

HRビジネスパートナー制度とは、それぞれの事業部の担当人事が任命されて、その部門の中で人事関連の問題があった時には、その担当者が対応するという制度です。人を育てるという面での責任は部署長にあるので、私たち担当人事は日々の困りごとや組織づくりについて、パートナーとして協力することが役割です。

 

力不足を感じながらも、できることを丁寧に

採用を担当していた時は、自分がサポートした方が無事に入社されて、社内で活躍されている姿を見たときにやりがいを感じていましたね。一方、ビジネスパートナー制度が導入されて産業機械事業部を担当するようになった今は、部内で起こりうる問題について自分がソリューションを提供できるかというと、まだそこのレベルには至ってないなとすごく感じています。サポートしてきた社員がさまざまな要因により、他の会社に行ってしまうこともあり、そういう時には、人事としてできることがなかったかな、と考えさせられたりもします。

 

そんな中でも、他の会社に気持ちが移ってしまった理由はどこにあるのかを退職面談でしっかりと聞いて、 会社や人事として改善提案すべきところはないかと探るようにしています。

 

有給休暇とは別に、最大20日間利用可能なクオリティワークライフバランス休暇制度も!

私は小学生と3歳の子供の母でもあります。子供が生まれ時間に制約ができて、仕事がこれまでと同じようにできないというもどかしさを感じていました。今も日々葛藤はありますが、幸い会社としてのサポート体制がしっかりしていますし、周りの人の理解もあるので助けられながらやっています。

 

有給休暇とは別に、自分や家族の体調不良の時にクオリティワークライフバランス休暇が最大20日間使えるので、そこも非常にありがたいですね。フレックスタイム制度も部門ごとにルールを作って活用しているので、夜遅くに電話会議がある社員は朝遅めに出社したりしていて、男性にとっても女性にとっても働きやすい職場かなと思っています。

 

先生になりたくで教育学部に入ったけれど・・・

大学時代は教育学部で心理学を専攻していました。高校生の頃から漠然と先生になりたいと思っていたのと、人への興味があったからです。体育会女子ラクロス部にも所属し、マネージャーとしてみんなが気持ちよくプレーできるようにサポートしていました。

 

先生になりたかったので小学校の教育実習も行いましたが、やってみたらもう少しフレキシブルな部分がほしいなと感じて、進路を変更し、民間企業に就職することにしました。

 

転職先が決まる前に、先に会社を辞めちゃった!

最初に就職したのは、求人広告の会社の営業職です。営業職であれば色々な方と関われるし、求人広告の会社なら、いろんな業界のことを知ることができるかなと思ったんです。

 

残業も多かったですし、目標も厳しく、仕事はハードでしたけど、社会人としての基礎を学べたと思っています。仕事柄、さまざまな業界の人事部の方と話す機会が多かったので、そこで人事という仕事に興味を持つようになりました。求人広告の営業だと、採用の入り口のサポートはできても、その後までサポートできないというもどかしさがあり、一つの会社の中で全般的なサポートをしてみたいなと思ったんです。

 

それで転職を決意して、2年働いた後に辞めました。でも実は辞めた時、転職先は決まってなかったんです。辞めて4、5ヶ月間は日本と海外を旅行して、貯金が底をついたので、それからよし働こう!と(笑)。

 

人事のポジションだったことに加え、小さい頃海外に住んでいたので英語を活かせる会社に行きたいなと思ったのと、面接で会った社員の人柄が良かったので、こういう人たちと一緒に仕事をしたいなと思って、シェフラージャパンに入社を決めました。

 

中立性を大切に、働きやすい会社にしていきたい!

シェフラージャパンで10年も続けているということは、今やっている仕事が好きだからですよね。もっと知識や経験があれば、もっといいサポートができるんだろうなというもどかしさは感じつつも、人事として、会社側と社員との間の中立性を大切にしながらやっています。社員の意見と会社の意見、両方を考えたうえで、私からの提案をしたり、次のステップを考えるようにしていて、そこが自分の強みかなと思っています。

 

これからは、この人であればもっとこういうポジションについた方が活躍できるのでは、とか、こういうデベロップメントが必要なのでは、などという人事面のアドバイスやソリューションがもっと提案ができるようなプロフェッショナルで頼れる人事になりたいですね。そのためにもビジネスパートナーとしての知識経験を積んでいきたいと思っています。

 

自分自身は黒子であっていいので、社員が人事面で困らずに、男女問わずみなさんにとって働きやすく活躍できる会社にしていきたいです。

 

自分の中での優先順位を大切に

私がシェフラーに転職した時は、実は人事以外の仕事の面接も受けたりしました。でも、原点に立ち返ると、私が一番やりたいのは人事かな、と思ったのでシェフラージャパンに決めたんです。そして、その選択は間違ってなかったと思っています。

 

なので、就職や転職を考えている時は、自分が何をやりたいのか、自分の中での優先順位みたいなものを持っているのが大切だと思いますね。10年前の自分を考えると、それが一番役に立ったと思っています。

 

プロフィール

根岸ゆか

大学卒業後、求人広告会社を経て、2008年にシェフラージャパンに入社。採用アシスタント、採用担当を経験したのち、現在は研修担当と、産業機械事業部の人事担当を兼務。2度の育休を取得し、子育てをしながら、シンガポールでの1週間の研修にも参加。趣味は旅行。「子供が生まれてからは、自然の多いところでのんびりリフレッシュすることが多いですね」

 

シェフラージャパン https://www.schaeffler.co.jp/




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RUN-WAY編集部

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