ここで働きたいという、熱い想いをぶつける
声の仕事をやっていたときも、アフレコはあくまでも「アニメ制作の一部」だと考えていました。他にもアニメに携わる方法はありますし、とにかく自分が働きたいと思える会社に応募してみようと思って、アニメ関係の企業を3社受けました。
就職経験もなく、最初は履歴書や職務経歴書の書き方もよくわからず2社は書類選考で落ちてしまったのですが、3社目のサンライズでやっと面接に辿り着き、採用していただけました。
キャリア面では書けることがなかったので、自己PRとして「御社の作品が大好きです!」という想いを思い切りぶつけてみたんです。面白いやつだと思っていただけたのかもしれません(笑)。
大事なのはテンプレ通りに書いた履歴書や台本通りの受け答えではなく、「働きたい」という気持ちをストレートに伝えることなんだと思います。
仲間たちみんなでエンドロールに載る夢
自社の作品をファンに近い距離で宣伝していきたいですね。作品のことが好きだからこそ、本気で宣伝できるんだと思います。声優としてエンドロールに名前が載ったことはありますが、今度は制作会社の人間として載るような存在になりたい。
仲良しな役者仲間たちと、働く現場が変わった今でも、みんなで一緒に同じ作品のエンドロールに名前が載るように頑張ろうと約束しています!
経験は必ず自分の力になる
私、バイトは色々やりましたが、絶対3年は続けるようにしていました。ちょっと古い考え方かもしれませんが、とりあえず仕事は3年続けたほうが良いと思います。
一通りこなせるようになるまで1年、さらに気付きがあって伸びるのが2年、そして自分にとっての仕事を深く理解できるようになるのが3年。
だからその仕事について理解する前に1~2年で辞めてしまうのはもったいないし、自分に合ってる・合ってないは、理解してから判断できるようになることだと思うんです。
違う職種に転職しても、過去の経験が活かされることって必ずあります。小さなことでも真剣に向き合っていれば、いつか自分の力になってくれますよ!
大原桃子
2016年に声優業を引退。現在は株式会社サンライズに勤務。
アニメ・漫画をこよなく愛し、自転車少年漫画の影響でロードバイクを購入。乗り始めて4年になる。
「あとは仕事が趣味みたいなものです(笑)。」と言うほど、アニメを好む。