パガニーニの超絶技巧練習曲「24のカプリス」その1【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠




2番 Moderato



ヴァイオリンの4本の離れた弦をスムーズに移動し旋律を浮き彫りにしていきます。移弦の練習です。弓がバタバタせずに滑らかに弾くと綺麗な旋律が聞こえてきます…

3番 Sostenuto・Presto



オクターブの重音から始まり、ダブルトリル(重音を取りながら弦を叩く)と、初っ端から試練の連続です。その後、16分音符が流れるように奏でられます。重音がないからといって落ち着けるわけではなくものすごいスピード(プレストなので)で上昇下降を繰り返します。

4番 Maestoso




もの悲しげな旋律が、主題となっている、3度重音の練習の曲です。左手は速やかなポジション移動が求められます。

いかがだったでしょうか?聴くだけならあっという間ですが、いざ弾こうとすると確実に音を決めるために莫大な練習時間を要するのです…涙
次回もお楽しみに!

<プロフィール>
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。




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