ヨットでの航海が原点!? CAのセカンドキャリアを支援する【株式会社KoLabo代表取締役社長/駒崎クララさん】

駒崎クララ




目的地までの安全を守ること

5年間、航海して培ったことは、客室乗務員の仕事に共通することばかりだと感じてCAを目指すようになりました。
船での私の役割は、目的地にたどり着くまでの安全を守ること。CAの仕事も同じですし、そもそも飛行機は船を模してつくられたものです。

実際にCAになってからは、安全を守る仕事はもちろん、思っていた以上にサービスの仕事もあり面白いと感じましたね。
また、フライトごとに一緒に働くメンバーが変わるため、毎回チームを作り上げていく感覚もとても楽しくて。
無事に目的地までたどり着けたときのよろこびは、仕事の疲れも吹き飛ぶほどでした。

情報の共有がサービス向上につながるはず

駒崎クララ

株式会社『KoLabo』を起業してからは、客室乗務員の情報共有サイト『CREW WORLD』を立ち上げ、
各エアラインで勤務するCAの皆さんにとって役立つサービスづくりを目指しています。

私自身、現役のCAだった頃に、1年間に36回ほどフランクフルトを訪れていたのですが、
そうすると入国・出国のときに、ほかの日本のエアラインの方といつも一緒になるんです。
だけど、街中で会ったことは1度もなくて。観光している場所などはまったく違っているんだということに気が付きました。
そこで、それぞれが持つ情報を共有できたら、
お客様に現地のことを尋ねられたときにも有益な情報をお伝えできてサービスの向上にもつながると考えたんです。
それで、CA同士で情報を共有してもらえるように『CREW WORLD』を立ち上げました。

軸が決まるとブレずに生きられる!

現在は、さらに幅を広げて、CAのセカンドキャリアを支援する転職サポートサービスも展開しています。
『CREW WORLD』でユーザーさまにヒアリングしていて、一番多かったのがセカンドキャリアについての悩みだったんです。
CAの場合、みなさんなりたい職業と望んでCAの仕事に就いているため、
次に自分がCA以外にどんなことをしたいのかが逆にわからないという人が多くて。
良いご縁をつなげたり、企業さまや客室乗務員の声に応えられたときは、本当にやりがいを感じます。
子どものころにも、港に滞在しているときに新しく入ってきた船の人を、
もとからいる船の人に紹介する役目を楽しんでいたことが、現在の人と人をつなぐ仕事の原点にもなっていると感じていますね。

起業して間もないころは慣れないことも多かったですが、
頼れる先輩やユーザーの客室乗務員の皆さん、企業のクライアントさまにも助けていただいて……
本当に、皆さまのおかげでお仕事ができています。

私自身もまだまだキャリアデザインについて学んでいる最中ですが、
これからもっと若い層にもアプローチできたらと考えています。
早いうちから人生の軸が決まっていると、どんな道を進んでも、ブレることなく生きることができると思うんです。
だから、現役CAのほかに、大学生、高校生、中学生にも、キャリアについて自分自身で考えられるようになるきっかけを作れたらうれしいです。




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RUN-WAY編集部

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