副業をするなら確実に理解したい!マイナンバーの基礎知識

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副業を始めたいけれどマイナンバー制度の導入で、「副業がばれる」という噂が気になっている人も多いのではないでしょうか。本当にそれが理由なのか、どうしたら副業がばれずにすむのか、きちんと理解していますか?副業をする上で注意しておきたいポイントを紹介していきます。

マイナンバーだけでは副業はばれない

マイナンバー制度が確立され副業をしづらくなったと感じている人もいると思いますが、マイナンバーだけで会社に副業をしていることがバレることがないのをご存知ですか?

バレるタイミングについて、会社が役所に対して副業をしているのか問い合わせれば簡単に分かるのではないかが一番気になるところです。しかし、会社が役所に問い合わせたとしても、役所が副業の有無を会社に教えることは絶対にありません。マイナンバーの利用目的は厳重に定められていて、現在は社会保障と税金に関することにしか認められていないのです。そのため、会社がマイナンバーを利用して、個人の副業について問い合わせることはできないし、役所も教えることはできないことになっています。また、役所から会社に「この人は副業をしています」と通知することもありえないため、マイナンバーだけが理由で副業がバレることはないのです。

副業がばれてしまうのはなぜ?

副業がばれてしまう理由は、大きく分けて3つあります。

まずは確定申告の漏れや無申告です。たとえ副業でも20万円以上の収入があれば、確定申告は必ずしなければなりません。本来必要な確定申告をしないことは、脱税行為となり立派な法律違反です。そのため、場合によっては税務署が給与を差押えることがあります。給与が差押さえられるのですから、もちろん会社にはばれますし、処罰もかせられることがあるでしょう。

次に、住民税の徴収額の差で会社に気づかれる場合です。副業がばれるのは住民税が理由のことがほとんどです。住民税は本業と副業を合わせた全ての収入によって決まります。給与明細をあまり見ない人は気づいていないかもしれませんが、本業の勤務先が住民税を毎月の給与から天引きしていて、代わりに納付しています。そのため、会社は個人の住民税を把握できるのです。同じくらいの給与の人と比べたときに住民税が多く請求されている人は、副業が疑われることになります。

最後に、自分が誰かに話したことから伝わるケースです。とても些細なことですが、うっかりと口を滑らせてしまったり、誰かに話を聞かれたりしてばれる場合も無いとは言い切れません。またWeb上で副業をしていて名前を出してしまった、ということもあるので気をつけてください。

副業がばれると何がまずいの?

副業がばれた時の対応は会社によって様々ですが、副業禁止規則があるかどうかによって大きく変わってきます。副業禁止規則があるにも関わらず副業を行っていた場合、その規則の内容に従って戒告や減給、懲戒解雇などの懲戒処分がされる可能性が高くなるでしょう。企業の規模や、行っている副業の内容によっても処分に差ができます。スキャンダルを避ける理由もあるため大企業ほど重くなり、内容としても会社のパソコンを利用しての副業や水商売などは厳しく罰せられる傾向があります。

また、会社の規定により副業を始める前に申し出ることで許可をされればOKという場合もあるため、始める前にきちんと確認してください。ただ、従業員の健康面への配慮などの理由から、内容によっては許可されないことがあることを頭に置いておかなければなりません。

副業をばれにくくするにはどうしたらいいの?

副業をばれにくくする方法として、給与以外に20万円以上の収入がある場合は必ず確定申告をすることが大切です。その際に、住民税は「自分で納付」という欄にチェックを入れておくことをお忘れなく。ここをチェックすれば給与以外の副業の住民税は自分で納付することになります。給与から天引きされないので、会社にばれにくくなります。

また、個人事業主として外注を受けるようにすることも方法のひとつです。そうすればその収入は給与所得ではなく事業所得か雑所得になるので、住民税は普通徴収されることになります。会社から天引きされることがないので、ばれにくくなるのです。しかし、パートやアルバイトとしての給与は普通徴収を選ぶことができず、特別徴収になってしまいます。本業の給与に副業の収入が上乗せされて、本業の会社でその分高くなった住民税が天引きされることになるため、住民税の差でばれる可能性が出てきてしまいます。

マイナンバーと副業は無関係

よく知れば、副業をしていることがマイナンバーでばれる理由は何もないことが理解できたでしょうか。その多くは住民税の金額の差や必要な確定申告をしていないこと、自分の口で誰かに伝えてしまうことによるものです。これはマイナンバー導入以前となんら変わっていません。副業がばれないためにも大切ですが、正しく確定申告をして納税をすることは義務ということを忘れないようにしてください。経済的な理由から副業をする人もどんどん増えてきていますが、副業には必ずリスクがあります。きちんとした知識を身につけて本当に副業をするかどうか、自分で判断することが大切になってくるのではないでしょうか。




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RUN-WAY編集部

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