転職によって見つけたやりがいのある仕事。会社の成長と共に、いちエンジニアから執行役員へ【アルサーガパートナーズ執行役員 田中ことみさん】




若手エンジニアが活躍している姿に惹かれて 、迷わず決めた転職

コンサルティングからシステム開発まで、ワンストップでDXソリューションパートナー事業を行っているアルサーガパートナーズ株式会社で、システム開発部門の執行役員をしています。主に、開発を担当するシステム本部およびプロダクト本部内の制度検討やあらゆる課題解決などを行っています。同時に、プロジェクトマネージャー(以下、PM)として、お客さまのシステム開発案件の要件定義からデリバリ、リリース後のエンハンス開発や保守・運用も複数案件担当しています。

新卒で入社したのは、大手SIerのシステム開発を支援するSES企業です。そこでは元請けのSIer企業からの2次請けや3次請けとして技術スキルの支援・提供が主な業務内容だったので、現場に常駐しながらシステム開発をしていました。約2年半働き、ある程度の開発スキルを身につけた頃に、アルサーガパートナーズの代表・小俣泰明と出会う機会がありました。

その頃のアルサーガパートナーズは創業したばかりで多くの仲間を募集していました。オフィスを見学させてもらったのですが、当時24歳の私と同年代の19歳~26歳の若手エンジニアがバリバリ活躍している姿に、とても衝撃を受けました。私自身、今後のキャリアアップを考えていたので、活気ある会社の様子を見て「ここで自分の力を試したい」と思い、Androidアプリエンジニアとして入社を即決しました。

前職はとても保守的な会社だったので、提案をしても上司から許可がおりることがなく、挑戦できない環境に不満を感じることは少なくありませんでした。一方、アルサーガパートナーズは若い社員の意見も通りやすく風通しが良い社風があり、魅力的に感じました。ここでスキルアップしながら最先端の技術に取り組む自分の姿をリアルに描くことができたので、入社に迷いは一切なくワクワクしかなかったですね。

会社の成長のためには、人の成長が必須。だから自分も成長していく

私が入社したときは会社が設立して約半年で、当時の社員はまだ10名ほど。オフィスはマンションの一室でした。若い人たちしかいないので、部活やサークルのような雰囲気もありましたね。システム設計や実装方法について「こうやった方がいいかな」とエンジニア同士で会話したり、デザイナーとコミュニケーションをとりながらUIデザイン設計をしたり、チームでゼロイチで開発しているのが、本当に楽しい時間でした。

入社して3ヶ月後にはエンジニアとPMを兼任するようになり、程なく専任のPMになりました。PMはプロジェクトの要件定義や進捗管理、デリバリ、運用など、プロジェクトを円滑に推進させる役割が主な業務です。

さらには、会社が拡大するにつれて社員が増えてきたこともあり、社員をマネジメントしていくアプリディビジョンマネージャーとしてのポジションも兼任するようになっていきました。

その後も会社の成長は止まらず、従業員数はあっという間に200名近くまで拡大し、前オフィスの渋谷マークシティへ移転することになり、そのタイミングで私は執行役員に就任させていただくことになりました。

正直、役員というポジションで自分に何ができるんだろう、という不安もありましたが、会社の成長のためには自分自身も成長していかなければ、という思いもありました。これは当社のミッション「人をつくる」が軸になっています。この想いが後押しとなり、役員になるという決断をさせてくれました。

頑張りすぎて気づいた、頼ることの大切さ

10名だった会社のいちエンジニアから、400名いる会社の執行役員になってみて、会社全体を見られるようになったことは大きな成長とやりがいを感じています。中でも、自分が会社の歯車として存在しているのではなく、ちゃんと自分の存在意義を感じながら仕事できていることが、何よりのやりがいですね。

会社が大きくなっても社員には役員だからといって構えずに気軽に話しかけてもらいたいと思っているので、会議に雑談を入れながら、親しみやすさを心がけています。定期的にランチや飲みに行ったりというコミュニケーションも意識的にしていますね。

実は執行役員になって間もない頃、役員として会社をもっと良くするためにどうすればいいのかという重圧と、現場のPMの業務が多忙な時期が重なり、何回か体調を崩したことがあります。昔から私は人に頼ることが苦手で、責任を一人で抱えてしまう傾向があるので、精神的にも体力的にも頑張りすぎてしまったんです。

でも、体調を崩して休んだ時に「自分がいなくても会社は回るんだ」と、ある意味で良い気づきがありました。それからは、悩んだ時は自分で抱えるのではなくて誰かに頼ろうと思うようになりましたし、仕事の優先順位の付け方も模索しながら少しずつ改善できていると思っています。他にも、仕事だけではなくプライベートの時間も大切にすると、仕事もうまく回るとも感じています。

自分が何をやりたいのかを常に考え、信念を持って行動

エンジニアになりたいと思ったのは、大学3年生の時のインターン先で「ITの力で世の中を変えたい」と感じたのがきっかけです。当時は市役所でインターンとして、公務員の方々のお仕事を目の当たりにしたのですが、全ての書類が紙媒体で、数日に及んでその書類を一枚一枚チェックしていたんです。日本ではIT化が進んでいるように見えて全然進んでいないことを実感し、システム化できたら業務効率化がされ、もっと生産性も上がるはずだと思い、それを推進していくポジションで働きたいと思いました。

実は、大学受験に失敗していて、学生時代は学歴コンプレックスを抱えていたので、社会人になった時には、学歴に負けないほどの人間力をつけようと思い、大学の先輩と一緒に自己啓発サークルを立ち上げました。学校の文化祭で企業や自治体と協業・連携して地域活性化を目的とした物産展を開催し、経営者や政治家など様々な方に会いに行って意見交換やボランティア活動を行っていました。

サークル活動をしながら常に考えていたのが、自分は何をやりたいのか、ということ。最終的にこれだと思えたのが「エンジニアになり、ITの力で世の中を良くすること」で、自分の中で腑に落ちました。社会人になって改めて感じていますが、学歴はただの学歴でしかなく、仕事こそがやりがいにつながるものです。だからこそ自分のやりたいことをしっかりと考えて見つけ、それに向かって行動していくことが大切だと思っています。

一方で、IT業界で特にエンジニアという職種ではまだまだ男性比率が高く、女性だからと軽侮されることも多くありました。それに負けないぐらいの意志を貫き通すことで、最終的に成果に結びついていると感じています。何歳になっても夢を持ち続けるのは素晴らしいことであり、常に考え、強い信念を持って生きていくことが大事だと思っています。

ベンチャーマインドを生かし、業界におけるDXをさらに推進していく

2024年2月に、渋谷の大型複合施設「渋谷サクラステージ」へオフィス移転をしました。これまで、上流から下流までワンストップでDXソリューションパートナー事業を提供する会社として、大手の受託開発企業が対応できない領域に対応していること、社会的な課題を解決するという意味で純国産にこだわり、日本のDX人材不足やデジタル赤字、多重下請け構造を解消していきたいという部分に多くの共感を得て、成長することができました。

これからも業界におけるDXをさらに推進していきたいと思っていますし、ベンチャー企業のマインドでしかできない領域を多くの企業の方々に提供していきたいです。

 

プロフィール:田中ことみ

大学卒業後、大手SIer企業のシステム開発を支援するSES企業へ入社。アルサーガパートナーズの代表・小俣泰明と偶然の出会いをきっかけに、Androidアプリエンジニアとして転職。2021年7月執行役員に就任。

休日はゴルフをしたり、愛犬と公園に散歩へ行ったりして過ごす。

アルサーガパートナーズ

https://www.arsaga.jp/




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RUN-WAY編集部

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