テラチャージの充電器が全国どこにでもある未来へ向けて【Terra Charge株式会社 営業本部自治体事業部 小島望美さん】




自治体を担当しているからこそ感じられる喜び

Terra Charge株式会社は、電気自動車向けの充電サービスを提供している企業です。電気自動車が走るためには電気が必要なので、日本全国いろいろな場所、例えばマンションや商業施設、ホテルなどへの設置を進めています。具体的には、設置の提案から工事、設置後の運用、そして実際に電気自動車のドライバーさんが使うアプリの提供まで行っています。弊社が電気自動車向けの充電サービスに参入してから先日でちょうど2年が経ちましたが、設置数はかなり増え、組織も大きくなっています。

今、私が担当しているのは、自治体が運営している公共施設への充電器の設置です。私は自治体と、現地調査・工事をする業者との間に入り、主に日程調整や設置場所のご案内、自治体への説明、発注図面の確認などをメインに担当しています。

自治体を担当しているので、テレビやニュースで自分が担当している市町村の名前が出たりすると「やり取りさせていただいた自治体だ」と嬉しく思いますし、充電器の設置が日本全国に広がっていることも実感できて、やりがいを感じます。

ベッドや車椅子、福祉用具の営業事務として働いた新卒時代

埼玉で過ごした子どもの頃は、ラジオや広告が好きだったので広報系の仕事に憧れていたのを覚えています。大学時代には何をやりたいのか自分の軸を定めないまま就職活動に入ったので、漠然と広報の仕事を探していましたが、なかなかうまくいきませんでした。

そんな時に目が向いたのが介護関係の仕事です。一緒に住んでいた祖父母が介護保険で福祉ベッドや車椅子を利用していたので、 福祉用具を用いてサポートができる仕事に興味を持ちました。そこから縁あって、福祉用具を扱う会社に営業事務として入社しました。

ケアマネージャーさんやケースワーカーさんから「明日退院する利用者様がいます」と連絡をいただいたら、その方の状況や自宅の様子などを確認しながら、マットレスや車椅子の選定をして、配送等を業者に発注するという仕事をしていました。

福祉用具の需要には波があります。長期休暇には自宅に戻られたいという方が多いので、長期休暇前には、介護保険外の方でも、ベッドの依頼が多くありました。 それらの動きを見越して事前に業者に連絡をしてベッドを押さえたり、手配先の方と連携するなどの工夫をしながら対応していました。

一番大変だったのは、当日退院が決まり、急遽福祉用具の依頼をいただいた場合です。 その方の情報やご自宅の情報も何もない中で、空いている営業担当者を探して訪問してもらったり、ベッド等の手配をするということを短時間でやらなければならなかったので、責任を肩に乗せながら動いていました。

二度目の転職活動で出会った、今につながる会社への転職

福祉用具の会社では5年ほど働きました。その間、高齢になって介護を受ける方だけではなく、若い方で身体障害者や精神障害者の手帳を持っている方とやり取りをしているうちに、福祉の中でも介護だけではなく、障害者手帳を持っているような方々の支援をしたいと思うようになり、福祉の仕事に転職しました。

転職したことで分野としては視野が広がったのですが、自分の仕事のやり甲斐につながったかというと、実はちょっと違いました。介護の仕事の時は、業者の方とやり取りしたり外との関わりもありましたが、福祉になったら利用者様とだけの関わりになってしまったからです。事務という仕事をしていくならもう少し幅広くできる方が自分には合っているのではないか、福祉や介護は好きだけれど仕事にしなくてもいいのではないか、と思い、営業事務に絞って再び転職活動を始めました。

その時に出会ったのが、Terra Chargeの代表が率いる建築業界のDXを推進する というTerra DX Solutions 株式会社(Terra Charge株式会社とは資本関係のない別会社)です。転職を決めた理由は、創業間のない会社であったので、やれることも幅広いこと、そして保険会社様からの依頼で保険者や被保険者と直接やり取りをしたり、工事会社の人とやり取りする仕事内容が、新卒で勤めた介護の仕事とつながっている部分があったので、同じように楽しく仕事ができるだろうと感じたからです。

半年ほど働いたところで、信頼していた上司にTerra Chargeへ行かないかと声をかけていただき、入社しました。尊敬している方からの声掛けだったことと、また新しいことにチャレンジできると思い、転職を決めました。

変化のスピードが速い会社だから、相手が不安にならない関係性づくりを大切に

EV充電インフラ事業は立ち上げてからまだ2年なので、今は土台を整えている段階だと感じています。だからこそ、こうした方がやりやすいんじゃないか、という提案やアイデアを出しやすくもありますし、進め方についても意見をしやすい時期だと感じています。提案には耳を傾けてもらえますし、少しのことでも相談すると改善してくれるので、風通しの良さを感じています。

一方で、変えていく時期だからこそ流れがすごく早いとも感じています。先日はこうだったことが、今日からはもう急に90度違っていたりすることもあり、流動性がすごく高いですね。変わる度に自治体にもう一回説明をしなくてはならなかったりするので大変な部分もありますが、だからこそ日頃の関係性の大切さをより感じています。

関係性を作るために大事にしているのは、当たり前のことかもしれませんが、折り返しの連絡を徹底することです。電話に出られない時にはショートメッセージで「30分後に連絡します」と伝えるなど、些細なことでも相手が不安に思わない対応を心がけています。コミュニケーションが一方通行にならないようにタイムリーに情報共有をすることで、相手を置いてきぼりにしないことも大切にしています。

現在、まだEV充電器はそこまで普及しているわけではありません。でも現在、全国各地で工事をしているその結果として、2,3年後にどこの施設にも弊社の充電器が置いてあるのが当たり前となった時、今やっている仕事の大きな意義を感じるのかなと感じています。その時を楽しみに、今の仕事を精一杯やっていきたいと思います。

会社に感じるマイナス面も、転職のいいきっかけになる

3度の転職をしましたが、最初は「もっと休みがほしい」とか、その時在籍している会社へのマイナス部分が前面に出てしまっていました。だから、転職理由を伝えても「それって今の会社でもできますよね」と、言われることも多々ありました。でも、その会社へのマイナス面を感じていたことが、転職のきっかけになったし、そのプロセスを経てやりたいことが大事だ、と思えるようになったので、結果的には良かったです。

最近は後輩が少しずつ入ってくるようになりました。話を聞いてあげたり、こうして書いた方がいいよというアドバイスを伝えたり、後輩たちが少しでも仕事しやすい環境を作っていけたらと思っています。

全体像が見えるようになってきた今だからこそ、私にできることで会社に貢献していきたいと思っています。

プロフィール:小島望美
介護、福祉の会社を経た後、建築業界のDXを推進するTerra DX Solutionsへ転職。その後、現職の電気自動車向けの充電サービスを提供しているTerra Chargeに転職。現在は、後輩の指導と共に、自治体担当者との折衝を担当。

旅行や登山など、足を伸ばせる範囲で出かけるのが、休日のお気に入りの過ごし方。「一番良かったのは屋久島。自然も人もすごくいいし、達成感も感じられました!」

Terra Charge株式会社
https://terra-charge.co.jp/




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RUN-WAY編集部

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