国が掲げる「働き方改革」の一環として、企業で働く社員の兼業・副業の普及を促す動きがあり、ロート製薬など大手企業も副業の許可に踏み切り始めています。
そこで今回は、大手IT企業で企画職として勤めながら、カメラマンとして副業を続けている片山祐輔さんに、お話を伺いました。
趣味から仕事へ 自分の写真でお金をもらう喜び
カメラで初めてお金を貰ったのは大学院の時です。大学に入学してから写真部に所属していたので、趣味では撮影をしていたのですが、作品の幅を広げようと思い、自分から出版社に売り込みの電話をしました。「何でもいいから仕事をください」とお願いすると、ローカル誌のストリートスナップの仕事を貰うことができました。きちんとお金もいただくことができ、自分の写真が、仕事として認めていただけたことが嬉しかったですね。
大学院で文系へ転向 IT企業への就職
高校生の時の、文系、理系の選択の際に、先生から「男は理系」と言われたのを素直に受け入れ、大学は工学部へ進学しました。ただ、入学後、自分が理系に向いていないと気付き、大学院は経営系に進み、ソーシャルメディアを活用した地域の活性化を中心に研究しました。
就職先は、写真を軸に、出版社や広告代理店、また大学院での研究を活かし、ITを軸に検討しました。複数の企業から内定を頂くことができ、将来性などを考慮し、現在のIT企業に就職を決めました。
副業から学んだコミュニケーション力
現在の会社は、会社自体が副業を後押ししていて、月3回ほど副業の撮影をしています。カメラ撮影、特に人物撮影は、相手を笑顔にする必要があるため、コミュニケーション能力がとても大事になってきます。本業が企画職であるため、社内、社外の多くの人たちとの調整が仕事であるため、とても役にたっています。
また、クリエイティブな人が集まる場所に参加する機会が多いため、社外の人脈が広がることも、副業のメリットですね。