「彼とは、もう別れたほうがいいですよ」
これまで700名以上から人生相談を承ってきましたが、そうアドバイスすることはとても少ないものです。理由はシンプルで、他人に別れろと言われたくらいでそうできる人間は、私なんかのお節介などなくとも動けているはずだから。
心の底ではもうダメかもしれないと不安を抱きつつも、本当は何とかして彼とやり直せないかと希望を託して相談してくださるのです。であればこちらも「可能性は低いですが、」と前置きしつつうまくいく方法をご提案したほうがずっと良いだろうと考えているのです。
別れたほうがよいのは、彼への愛情が本当は消えているとき
それでも別れたほうがよい、とアドバイスをするのは「どうしたら彼は変わってくれますか」と相談されたときです。
あなたが頭を悩ませている彼に限らず、人はめったに変わらない生き物です。たとえばあなたは15歳のころから、どれくらい変われたでしょうか。私があのころから成長させられたのは体脂肪率くらいです。
きっとあなたの彼も変わっていません。付き合った当初から激変した、というわけではないでしょう。DVや借金など、隠れた一面が明らかになることはあります。しかし衝撃的な一面を見た女性ほど「そういえば、」と出会った当初から抱き続けた違和感を思い起こすものです。きっと彼の性根は同じだった。ただ、危うい側面を恋の力で無視してきたのです。