新しい副業の形!働きながら起業する10%起業とは?




あなたは、新しい働き方の形として『10%起業』という形をご存知でしょうか? 未曾有のウィルス危機の中、私たちはライフスタイルの変革を求めてられています。今回はその中でも特に働き方に焦点を当て、新たなスタイル『10%起業』を紹介していきます。

いま、世界に「安定」はない

現在、全世界的に巻き起こっている『コロナショック』。このようなパンデミック中はもちろんではありますが、通常時であっても、安定は少なくなっています。

特に仕事においては、安定した職業や企業で働きたいと思っている方がほとんどだと思います。しかし大企業でさえ、安定を確約するような仕事はどこにもないことがわかるはずです。

そんななか、いま注目を集めている働き方が、働きながら起業する「10%起業」です。簡単に言えば副業に近いのですが、ひとつの企業で働くより、比較的安定した人生を送れます。ここでは10%起業家として自分自身も活動するパトリック・J・マクギニスさんの『10%起業 1割の時間で成功をつかむ方法』を参考に、10%起業の方法について解説します。

10%起業 1割の時間で成功をつかむ方法

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10%起業ってそもそもどんなもの?

10%起業とは、『自分の所有している時間・お金のうち、10%だけを使って起業すること』です。すべての財を投げ打って起業するわけではないので、万が一失敗しても被害がミニマムで済むのもいいことです。

しかも、現在、インターネットの普及や法律の改正により、起業そのもののハードルはかなり低くなっています。起業する事業の幅も非常に広く、ハンドメイド作家やフリー声優など、ユニークなものもあります。

興味のあることやこれまでの人生で情熱を注いできたことなどをビジネスにつなげてお金に変えられると、自己肯定感も上がります。やりたいことをやっているほうが、きっと有意義な人生になるはずです。

「1つの企業で勤めつづける」リスクとは

かつての日本では、1つの企業で正社員として勤め続けるというのがスタンダードでした。終身雇用というものです。しかし、働き方改革が進んだ現在、一つの会社だけにとらわれる働き方はやはり時代遅れと言わざるを得ません。

正社員は原則として、副業が許されていません。しかし、正社員の給与だけでは生計を立てていけない人というのは、非常に増えているのです。かつて堀江貴文さんが「正社員にはならない方が良い」と発言していたのは、このような背景もあるのですね。

しかも、一つの企業でしか務められないということは、勤めている企業が潰れたり、解雇されたりしたら生きていく糧がなくなるということです。そう考えると、たった1つの企業で働くのは、ギャンブル要素の強い生き方と考えられるのも分かりますよね。

パトリック・J・マクギニスさんは、「人生にはプランBが必要だ」と提言しています。マクギニスさん自身も、アメリカの大手企業であるAIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)に勤めていました。しかし、リーマンショックが起こったことで、これまで信じていた「安定」がガラガラと崩れ去る体験をします。

もちろんすぐに仕事ができた状況ではありましたが、だからこそ感じた絶望感が、マクギニスさんに「人生にはプランBが必要だ」と思わせたのだと言います。そしてこの「プランB」こそが、10%の時間とお金を使った10%起業なのです。

コロナの影響下、悪い変化ばかりではない

新型コロナウイルス感染症の影響は、確かに国内経済だけでなく、全世界的に非常に大きな悪影響をもたらしています。ただ、注目すべきなのは、その中でも「悪い変化だけが起こっている」わけではないということです。

このような、いわゆる「不況」下では、先の見通しが立たず、不確実性が高い新規事業に対しては保守的な判断をしがちです。

しかし見方を変えれば、そのような時だからこそ新規事業を企画、立ち上げできれば、それを有利に進められる可能性もあります。

たとえば、外出自粛によって外でのエンターテイメントが衰退したのに対し、ライブ配信経由の売り上げが前年同期比で264%増加しました。アメリカでは、ライフスタイル系メディアが配信する不安への対処法を書いた記事のPVが734%増加。またアロマや瞑想アプリなどの利用も増えているんだそうです。

日本国内でも、デリバリーサービスの普及が急速に広まりましたよね。

そして、中でも最も大きな「変化」が、テレワークの急速普及ではないでしょうか。そしてこれこそが、10%起業のきっかけになるのです。

副業としての「テレワーク」の見直し

これまで日本企業では、物理的な空間・時間を共有することを重視し、副業を禁止しつつ、さらに在宅勤務の積極的導入を行わないケースが少なくありませんでした。つまり10%起業をしようとしても、時間がなかったわけです。

今回のコロナ危機は、「自宅にいなければならない」という国からのほぼ強制的な指導によって、全面的リモートワークの導入に切り替える大きな転機となりました。

良い変化①通勤する必要がなくなった、通勤ラッシュの回避

テレワークにおける最大のメリットが、通勤する必要がなくなったことによる通勤ラッシュの回避です。

テレワークの場合にはオフィスに出勤する必要がないため、通勤時のストレスを受けることもなくすぐに仕事に取りかかることができ、仕事にエネルギーを注ぐことができます。

また、育児や介護などによって会社に通うことが難しくなりそうな現在働いている優秀な社員の定着にも有効といえるでしょう。育児などのライフイベント時でも柔軟に働くことを認めれば、社員も退職ではなく在宅勤務という形態を選択するかもしれません。

また、通勤に使う時間を仕事の時間に充てることもできます。この時間を使って、10%起業ができるのです。

良い変化②Web会議により無駄がなくなった

企業に属していると必ずあるのが「無駄な会議」です。存在自体がムダな会議、誰か1人が演説し、話し合いにならない会議、目的がない会議など、私も経験がありますが、あなたにも経験があるのではないでしょうか。

テレワーカーが長時間の会議をするのは、現実的ではありません。だからこそオンライン会議や、オンライン商談、オンライン研修、オンライン面談の導入によって、「無駄な会議が減る」のは目に見えています。

リアルな会議室があるからこそできる「1日中会議」のような長時間会議は絶滅するかもしれません。そうすれば、また「時間」が生まれますね。特に在宅で仕事をしている場合なら、その時間をまるっと「10%起業」に充てられることでしょう。

良い変化③古い体制の改善

  • 在宅勤務にしたらサボるのではないかという懸念から社員の勤務状況を管理できない
  • オフィスにきて、顔を直接合わせながら仕事をすることに意味があるというコミュニケーション感覚
  • 自宅やカフェで仕事をしていて情報漏洩をするかもというセキュリティ問題
  • 業務の内容的に、社員の間に不公平感が生まれそうな在宅勤務ができる人とできない人がいる

など、テレワークにはデメリットも存在しています。しかし、これらの壁は、実は、案外簡単に突破できる「思い込みの壁」、つまり「古い体制」なのです。

日本企業は特に、勤務時間で社員を評価する悪習があります。しかし、在宅勤務制度では働いた時間よりもどんな行動をして、どんな成果を出したかで評価する仕組みを上手に運用すれば、解決できます。

もちろん慣れないうちは、○時から○時までの間に8時間以上働くといった、フレックス風のルールにして、勤務時間のログを取れるような仕組みから開始してもいいでしょう。

このように、テレワークによって、悪しき風習は少しずつ軽減されていくと思われます。テレワーカー自身が、こういった皇都を推進するため、上司にかけあう「声を上げる」活動も、少なからず必要になっていくことでしょう。そうすることで、一つの会社だけに縋りつく体制は減っていくはずなのです。

テレワークのはじまりこそ10%起業のきっかけになる

企業によってはもちろん、リモートワークが従来の仕事の進め方、業務管理・評価のあり方とフィットしないと感じることもあるでしょう。当然のことながら、リモートにできない職種というものもあります。

一方で、ひとたびリモートワークの魅力を経験すると、もう前と同じ働き方には戻れないというワーカーは少なくないはずです。在宅勤務によって出社の義務がなくなれば、満員電車や長時間の通勤に伴うストレスから解放されます。さらにオフィスに蔓延しがちである、「上司や同僚が帰れないと自分も帰れない」といった余計な気苦労をせずに済むことでしょう。

非常に皮肉なことではありますが、コロナウイルスの影響によってそれに気づかされた、もしくはそれを実体験したワーカーは、少なくないはずです。そんなワーカーこそ、ぜひ今回紹介する10%企業を検討してみてください。

実際に10%起業をするときに必要なもの

ここからは、実際に10%起業を実行するために必要なものを紹介します。基本的に、「リソース」「投資プロセス」「人脈」の3つが必要だといわれています。

リソースとは時間や資金、知的財産のことです。これがたくさんあれば、通常起業をしてもいいのですが、10%起業は「持っている時間・お金の10%で起業する」のが原則。大切なのはこれらもリソースが適正に使われているかです。

2つ目は、投資プロセスです。難しく思われがちですが、これは時間とお金を投資するための適切なプロジェクトを探すことや、それを分析して「本当に投資する価値があるか?」の洗い出し作業です。

そもそも起業に際して、アイディアが生まれないと悩む人もいるでしょう。実は、企業者の71%が前職で直面した問題からアイディアを見つけ出したというアンケートがあります。

ゼロベースで考えるのではなく、見つけ出したアイディアやプロジェクトが適切なものかどうかを冷静に判断しましょう。

3つ目の人脈とは、自分の10%起業を応援してくれる投資家やパートナーを見つけるということです。これ自体は、たった1人でできるビジネスもありますのですぐに見つからなくてもかまいませんが、いずれ事業が大きくなった時、継続していくために必ず誰かの助けが必要となりますので、早めに動いておくといいでしょう。

10%起業をはじめるのはハードルが高いは間違い

起業は、一見すると投資家や企業のアドバイザーのような一流のスキルやノウハウを持った人しかできないように思えます。しかし、そうではありません。

簡単な投資なら数千円から始められますし、クラウドソーシングを使えばライターやプログラマー、イラストレーターとして活動を始めるのは難しくありません。実際、筆者もスタートはクラウドソーシングでしたし、その後人脈を作って、現在ライター業は4年目に突入しています。

コロナ禍でさらに有名になりましたが、クラウドファンディングを使えば資金調達も可能です。情報管理や人集めはSNSを使えば比較的簡単にできる時代になっています。

大切なのは、今いるところだけで生きるという古い考えを捨て、新たな一歩を踏み出すことです。

10%起業には日本の将来がある

冒頭でも書いたように、日本での起業のハードルはかなり低くなっています。Afterコロナの時代、人々は物理的にオフィス空間で過ごしていた時間ではなく、より明確に仕事の成果、ミッションの達成度合いで評価され、処遇されるようになっていくはずです。

全世界規模で、これだけ多くの人々が社会的距離を保ってテレワーク、在宅勤務やオンライン学習を経験したことは、これからの人々の働き方や学び方、居住のあり方に、間違いなく不可逆な影響を与えていくことでしょう。

これから先、在宅勤務制度を設けておいて良かったと思う場面が増えていくでしょう。不謹慎かもしれませんが、『新型コロナウイルス』によって、在宅勤務希望の声が大きくなってきている今が、10%起業のチャンスかもしれません。

さて、あなたは10%の時間とお金で何を始めますか?




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RUN-WAY編集部

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