憧れと現実のギャップ

ですが、入社したばかりの頃は本当に大変でした。化粧品に関する知識がゼロの状態からのスタートだったので、先輩方と比べると、フェイシャルケアの技術が全くと言っていいほど私にはありませんでした。
最初の半年間で「できないかも……」と悩み、私にとってずっと憧れの職業だったからこそ、そのギャップに打ちのめされてしまったんです。それは、百貨店で化粧品の販売員さんを羨ましく思っていた頃には全くわからなかった現実でした。
先輩の「思い」を実感
サロンの先輩方のフォローが心の支えで、踏みとどまることができました。
よく仕事終わりにお茶やご飯に誘ってくださったので息抜きができましたし、「今どう思ってる?つらいことはない?」と、先輩のほうから頻繁に声をかけてくださっていました。
一回一回は小さな会話ではありますが、「先輩はこんなに私のことを思ってくれているんだ」と実感できたのはとてもありがたいことでした。
そういった先輩方のあたたかさというものを受け継いで、それまで堅かった私の接客やフェイシャルケアも、自然とほぐれていったように思います。
今度は自分が、あたたかいお店に

チーフという役職に就いて、早2年。未経験からの中途採用で入社した自分としては、後輩達や新入社員の皆さんの一番近い存在でありたい、ということを強く思います。この2年間で、「先輩」や「役職者」というものがどれだけ頼りにされる存在なのかを痛感しました。
自分が先輩方のお陰で成長できたように、私自身も、後輩たちに親身に寄り添ってあげたいと思っています。
そんなあたたかい雰囲気のお店を作ることが、当面の目標ですね!