子育てしながら働けるのはどのような仕事なのだろう?と疑問を感じているママはいらっしゃいませんか?
近年は、女性やママの活躍推進が進んでいる背景もあり、いろいろな業界で働きやすい環境が整いつつあります。
とはいえ、育児や家事、仕事の両立は難しそう……と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そんなママにおすすめなのが「営業職」です。そこで、今回は子育てママが営業職を選ぶメリットについてご紹介します。
ワーママが営業職を選ぶメリット
営業職といえば、バリバリ働かなければならないイメージがあり「家のこととの両立は難しそう」と考える方も多いです。しかし、営業職は、ママだからこそ選ぶべきといえるメリットがあります。
具体的にどのようなメリットがあるのかを以下から見ていきましょう。
選択肢が多い
ワーママが営業職を選ぶメリットとして、まず挙げられるのが選択肢の多さです。一口に営業職といっても、業界はさまざまであり「自分の知見のある業界」にフォーカスして職場を選ぶこともできます。
たとえば、育児の経験があるママにとっては、育児関連の製品・サービスを提供する業界の営業が向いているといえるでしょう。また、自分の経験を問わず、趣味や興味のある分野の業界の営業にチャレンジするといった選択肢もあります。
働き先も多いため、自分の希望条件に近い求人を見つけやすいのもママに取っての大きなメリットです。
ある程度どの地域にも求人がある
さまざまな企業に「営業部」などの部署が設けられているため、都市や地方を問わずに仕事を探しやすいといえます。ブランク明けの仕事探しや転職先探し、配偶者の転勤先・引っ越し先での仕事探しなどがあっても、自分の選べる求人は多いでしょう。
「結婚を機に引っ越したものの、引っ越し先での仕事がない」といった事態に陥りにくいため、育児中も仕事をしたいママにとって営業職は心強い選択肢となるでしょう。
勤務時間を家庭に合わせやすい
子育てママが営業職を選ぶメリットの一つが、勤務時間を家庭に合わせやすいことです。営業職の場合、「取引先から自宅へ直行できる」「アポの時間を家庭の都合に合わせられる」など、勤務時間を調整しやすいため、無理のないスケジュールを組むことができます。
実際、16時に取引先との商談が終わったからそのまま保育園に迎えに行き、その後に少し家で仕事をするといったスタイルで働いているママも少なくありません。
もちろん、企業の方針で直行直帰を認めていないケースもあるため、応募先は慎重に選ぶ必要はありますが、ある程度融通の利く会社であれば、家庭と仕事を両立しやすいでしょう。
外回りなら気分転換できる
ママにとって、営業職の選択肢がおすすめできる理由の一つが、「気分転換になる」です。育児中は家にこもりがちなママにとって、外に出られるタイミングは気分転換になるものです。
次の取引先との打ち合わせまでカフェでゆっくりと時間をつぶしたり、取引先からの帰宅でいつもと違う道を選んでみたりすることで、リフレッシュにつながることがあります。
家庭では家にこもりっぱなし、仕事ではオフィスにこもりっぱなし、といった状況を避けたいママにとって、営業職はベストな選択肢でしょう。
マミートラックを回避できる
ママが営業職を選ぶことで、「マミートラックを回避しやすい」といったメリットがあります。マミートラックとは、育児をきっかけに昇進・昇格から離れたキャリアコースに進んでしまうことを指します。育児前にバリバリ働いてきた女性や、キャリアアップ志向の女性にとって、マミートラックは不本意な状況でしょう。
しかし、営業職は直接お客様と顔を合わせて活躍できる仕事であり、会社の売り上げにも直結する立場です。きちんと活躍できれば正当に評価され、順調にキャリアアップできるチャンスも多いため、マミートラックに陥りたくないママにとって、営業職は魅力的な職種なのではないでしょうか。
ワーママが営業職を続けるためのコツ
営業職はママにとって「働きやすい仕事」であることは間違いないものの、子どもがいる以上イレギュラーな事態に陥って悩むケースも存在します。社内外の人間関係を良好に保ち、無理のないスケジュールで働くためにも、以下のコツを参考にしてみてください。
社内外には前もって予定を共有する
ワーママが営業職を続けるためのコツとして、まず挙げられるのが「社内外への予定の共有」です。子どもの園・学校の行事の参加で欠勤しなければならないなど、前もって予定が分かっている場合には早めに社内外へ共有しておきましょう。
早めの予定の共有は同僚からも「きちんと情報共有をして周囲への負担を気にかけている」と評価されやすくなります。また、社外へも予定を共有しておくことで、「連絡しているのに電話にもメールにも反応がない」といったクレームを防ぐことができます。
リモートワークとのハイブリッドスタイルを目指す
無理なくママが営業職を続けていくためにも、リモートワークとのハイブリットスタイルができるような会社を選びましょう。
営業の場合、業界や業務内容によっては、完全にリモートワークにすることが難しい職種です。しかし、「デスクワーク業務は自宅で行う」など、リモートワークと絡めた働き方ができれば、仕事の負担を軽減しつつ、家事や育児にまわす時間が増えるため、ママにとってちょうどいい働き方になるといえます。
近年は、リモートワークを積極的に拡大している企業が増えていて、営業職の「リモートワークとのハイブリッド化」も進んでいる状況です。求人情報からリモートワークの普及状況を確認しながら、自分に合う応募先を厳選してみてください。
まとめ
子どもがいるママにとって、外で働くことはややハードルが高く感じることです。「仕事を始めたら家事がおろそかになってしまいそう」「子どもと触れ合う時間を十分に確保できるだろうか」など、悩む部分は多いでしょう。
しかし、営業職であれば、ママのさまざまな悩みを解消したうえで、「ワーママ」としての道を切り開ける可能性が高いものです。
ぜひ、子どもを持ちながらも働きたいと考えているママや、働くことに不安を感じているママは、今回の内容を参考にしながら、無理のない働き方ができそうな企業をチェックしてみてはいかがでしょうか。
粕谷麻衣
ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。