人と話をすることに苦手意識を持っている人は少なくないと思います。特に、初対面ではなおさら……。それは、多くの人が「とにかく無言はいけない、何か話をしなくてはいけない」という思考回路になってしまっているのが原因なのです。
今回の記事では、そんな誤った価値観をなくし、コミュ力不足の解消方法を紹介していきます。
コミュニケーション能力を高める4つの方法
無理に上手に話そうと思わない
「何か話をしなくてはいけない」と考えている人は得てして、自分自身のトーク力ですべてを乗り切ろうと思っている事が多くなっています。ですが、それが逆に首を絞めることになるのです。
上手に話をしようと思うあまり、自分自身のトーク力のなさに嫌悪感を抱き、落ち込んでしまうのです。
コミュニケーション能力向上を果たすには、もちろん多少のトーク力も必要ですが、それ以上に、相手の話を引き出していく技術が必要不可欠です。
相手の話に好奇心を持ち、相手から情報を引き出していくことで、相手の情報が何もない状態でも会話に困ることはありませんし、相手も気持ちよく話をすることができます。会話とは、自分がしゃべることだけではないのです。
自分より相手に興味を持つ
コミュニケーション能力の向上において土台となるものは実は話し方でも聞き方でもありません。なによりも大切な事は相手に興味を持つという事です。
相手に興味を持つという事は、相手を無理に好きになるという事ではありません。嫌いな人や苦手な人、緊張ばかりしているというだけで心のシャッターを下ろしてしまっては会話が成り立つはずはないのです。それに、相手に意識を向けず自分の話ばかりしていても会話ではありませんよね。
ただ「この人は本当はどんな人なんだろう?」という好奇心を持つだけでいいんです。嫌いな人や苦手な人に対しても好奇心なら向ける事は出来ると思いませんか?
自分の話は2割に留める
コミュニケーション能力向上においては話をすることよりも、聞くことの方が重要だという事を先ほど書きました。
ですが、自分の話をまったくしないのでは、相手から信用を得ることは出来ません。自分のことを何ひとつ話してくれない人よりも、ある程度自分自身とはどのような人間かを伝えてくれる人の方が、親しみがわきますよね。
ただし、相手が不快になるほど、自分の話ばかりをしていてはダメ。相手の気持ちを置き去りにした話し方では当然、信頼関係は生まれません。自分自身の話は2割に留める意識を持って会話をすることで、会話の質は高まります。
受け答えは短く、正論はNG
相手の話を注意深く聞いていたつもりが、いつの間にか自分の意見をぺらぺらと話していたという経験はないでしょうか? 相手の話に焦点を合わせることを念頭に置き、受け答えを短くすることで、自分自身の話をしたくなってもぐっとおさえるようにしましょう。
また、相手の意見に対して正論をぶつけてしまうことは、相手と信頼関係を構築するコミュニケーションとしては避けるべきポイント。自分が正しいと思っていても、相手にとっては違う場合もあるのです。もちろん、間違いを正してほしいという意図で会話をしているのであれば大丈夫ですが、あくまでコミュニケーション能力と言う面で言うなら、自分の心の声が大きくなってしまい、相手の話を聴くことが出来なくなってしまうことは避けねばなりません。いったん相手の感情を受け止めることで、相手と同じ方向性を向いて話をすることが出来ます。
相手が話に集中できるということは、コミュニケーションが円滑にまわっている何よりの証拠。良い感情でも悪い感情でも相手にとっての感情を受け止めた聴き方をしていくことが何よりも大切です。
まとめ
会話と言えば、自分の話をするという意識を持っている人が多いものです。しかし、会話は、相手を中心とした技術です。会話相手が満足するコミュニケーションを身に付けることが大切なのです。コミュ力不足が解消されれば、相手を不愉快にさせてしまうようなことが激減します。
コミュニケーション能力向上によって、人脈も増えてくるでしょう。そうすることで、様々なチャンスや運に恵まれ有意義な人生を構築することが出来るようになります!