ドローンは趣味であり仕事!このドローンの魅力をたくさんの女性に、全国に広めたい!【株式会社AIR ドローンジョプラス/梅澤裕佳さん】

梅澤裕佳




株式会社AIRが運営している「ドローンジョプラス」という、女性のための女性限定ドローンチーム情報サイトがあります。今回のインタビューは、そのドローンジョプラスのメインメンバーの一人で、ドローンを使ったイベントや空撮で活躍している梅澤裕佳さんです。

まだまだ男性が多いドローンの世界の中で自分がやりたいことに挑戦し、イキイキと輝いている梅澤さんに、ドローンの魅力や、新たな一歩を踏み出すための秘訣などについて聞きました。

介護士から写真、ドローンの道へ

普段はラジコンメーカーのコールセンターで、ラジコンやドローンの機体の動かし方、操縦方法を電話でお答えする仕事をしています。私はドローンの空撮に行くことが結構多いので、普通の事務職だと休みが多くなってしまって難しいんです。そんな時、縁あってラジコンメーカーの社長さんに声をかけて頂き、融通を利かせてもらいながら働かせていただいています。

元々は介護士です。18歳ぐらいの時、高校の体験学習で老人ホームに行ったら、認知症のおばあさんに手を噛まれたんです。その時、職員の方に「なんで噛まれたんだと思う?」と聞かれて、「もしかしたらお腹が空いていたのかもしないし、手が邪魔だったのかもしれないし、小さい手がもみじまんじゅうに見えたのかもしれないよ」と言われて、そこで認知症に興味を持ったんです。

心理にも興味あったし、お金持ちになりたくて金融関係もいいな、とも思いました。でも、最終的に私がやりたいのは介護だなと思い、介護系の資格が取れる大学に進み、就職でも介護の道を選びました。そして、介護士として人生の先輩方と一緒に過ごさせていただく中で、一瞬一瞬を撮影する、というところから写真にハマって、その延長戦でドローンにハマっていった感じです。

男性と比べるのではなく、女性ならではの強みを生かす

梅澤裕佳

介護と今の仕事で大きく違うのは、介護の現場で働く人は女性が多かったけれど、ドローンは9割以上が男性ということですね。現場に女性がいるとそれだけで目立つ、みたいな感じで。男性は知識がとても抱負でドローンに情熱をかけてプライドを持ってやっている方が多いので、わからないことを聞きながらコミュニケーションを取っていくようにしています。

現場によっては、「女性に何ができるの」?みたいな感じで言われたこともありますし、「趣味でやってんだろ」と思われることも多々ありました。私達のドローン歴自体がまだまだ浅かったので、教えてもらうことが多かったことも理由の一つだとは思うんですが、とにかく多かったですね。

でも、私の周りには女性メンバーがいたので、みんなで「自分たちの強み、女性の強みはなんだろう」と考え、より良い男性にはない繊細さや気づかいができたり、力強いけど柔らかい絵を撮れたりできること、という結論になったんです。そこを強みと考えるようになってからは、自分たちは自分たちでやっていこう、と思えるようになりました。悔しかった分やってやるよ!と。仲間の存在はとても大きいですね。

男性のものだけじゃない、ドローンの魅力とは?

ドローンの魅力は、一言で表すと世界が広がることです。YouTube でもドローンの映像は結構ありますが、初めて自分で空撮機を飛ばして撮った映像を見た時に、「自分の目の前で、自分が思った通りの映像が撮れるって面白い!」ってすごく思ったんです。

自分を映してながらドローンが帰ってくる、という映像を撮ったりもするんですけど、めちゃ楽しいです! そして「この絵をもっと極めたいな」という気持ちが強くなった時、この世界でもっと頑張ろう、と決めました。

ドローンには12種類ぐらい活用法があるんですけど、主には物を運ぶ、映像を撮る、レースに出るーーの3つです。初めは私もいろいろやろうと思ったんですけどいましたが、今はまず一般の方へドローン空撮の面白さをお伝えしたいという思いで一つを極めようと思うなら、そこだけに集中した方がいいと思い空撮に絞りましたを空撮をしながら、イベントを行って一般の方へドローンを教えたりしています。

最初、ドローンレースでプロの女性レーサーは一人しかいませんでしたが、最近ではレース1本でやっていこうと思う人が出てきたりと、女性のドローン人口はだんだん増えてきています。去年はドローンジョプラスでドローンレースを2回開催しましたし、ドローンは男性だけじゃないぞ、ということをアピールできたら面白いですよね。広げていっています。

やりたい気持ちを大事に、新たな挑戦をしていこう!

梅澤裕佳

新しいことに挑戦することを怖いと思う人もいると思うけれどいますが、私はできないことはないと思っているので、興味を持ったらまず調べたり聞いたりすることが大切かな、と思っています。やらずに後悔よりやって後悔、という言葉がすごく好きで自分自身の行動の理念として大事にしています。

一歩踏み出せない時は、誰かに背中を押してほしい時もあるとだけだと思うので、押してくれる人を見つけられるかどうかも大事ですね。ドローンジョプラスには、ドローンのスクールは敷居が高いにはいかないけどちょっとドローンを試したい、という人もいっぱい来てくれています。まずはやりたい気持ちを大事にして、怖いけど1歩を踏み出すのが大事かなと思います。

今の時代、SNSを活用する方法もあると思います。ツイートでつぶやくだけで自分から周りにもアピールができるので誰かしら拾ってくれると思うので、仲間も探しやすいなと思います。まず、やりたいことを『つぶやく』ことからつぶやきから始めましょう! 自分の思いをどこかに出したり、表現することってとても大事なので、まず口に出すことが大事かなと思います。

原点と、プラスアルファの居場所を大切に

ドローンの仕事も、ラジコンメーカーの仕事も、両方仕事だけれど両方本気でやると決めています。どっちかがおろそかになったらバランスが崩れてメンタルに関わってくるので、両方フルスロットルでいくのではなく、「今月はここまで」という小さな目標を立てて、それを必ず達成する、を繰り返していくのがいいのかなと思います。余裕ができる時期には趣味や副業を頑張るとか、メリハリをつけられるといいですね。

もちろん、疲れて心が折れそうになるときもありますが、そんな時は最初に自分が撮った映像を見ます。初心に戻るというか、なんで私はこれをやっているんだろう、という原点回帰はすごく大事だと思っているので、やりたいと思ったきっかけに戻るようにしています。

女性って、仕事も出産も結婚も、やりたいことがたくさんあると思います。でも、例えば結婚したいのであれば、結婚がゴールなんじゃなくて、結婚してもやっていける何かを持っていたり、仕事をしていても、自分の仕事以外のところで息抜きの場所を作っておくのがすごく大事だと思います。

一歩を踏み出して新しいことに挑戦してみたり、やってみたいと思った気持ちを大事にしていくと、より素敵な人生になっていくのかなと思います。

梅澤裕佳

プロフィール

梅澤裕佳

ドローン検定3級、アマチュア無線4級、UIMA無人航空操縦士、ドローン操縦体験会統括リーダー。ドローンジョプラスでは、「うめ」という名前で活動。

ドローン片手に47都道府県を巡り、ドローンの魅力を日本のみならず世界中に発信するのが目標。「相棒ドローンの『小梅』を片手に日本だけでなく世界中を飛び回りながら、明るくカラッと図々しく、たくさんの経験を積みたいと思っています!」

ツイッター:https://twitter.com/ume_dronejyo

ドローンジョプラス:https://www.drone-girls.com




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RUN-WAY編集部

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