「今は専業主婦だけど、子どもが大きくなったら再就職したい」
「専業主婦の期間が長いから仕事が見つかるのか不安」
など、いずれは専業主婦を卒業したいと考えている方はいらっしゃいませんか?しかし、専業主婦期間があると、応募しても採用してもらえるのか不安を抱える方は少なくありません。
そんな女性には、再就職に有利な資格取得がおすすめです。履歴書でも面接でも印象が良くなる資格をピックアップしてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
専業主婦が資格を取得したほうがいい理由
必ずしも再就職のために資格を取得しておく必要はありません。しかし、専業主婦を卒業して働きたいと考えているのであれば、資格を取得しておいたほうがいいでしょう。
その理由は以下の通りです。
専業主婦期間にきちんと学んでいたことのアピールになる
専業主婦期間中の資格取得は、社会で活躍するためにきちんと学んでいたことのアピールになります。
家事や子育てに追われながらもきちんと学んでいたという経験は、面接官の目には好印象に映るものです。「いずれ社会に出ることを見越して計画的に行動できる人」といったイメージにもつながるでしょう。
向上心や成長意欲の高さが自己PRになる
資格取得はいわば自分磨きです。向上心や成長意欲が高いことを自己PRで触れやすくなるでしょう。
履歴書の項目や面接官からの質問で「自己PR」を求められる場面は少なくありません。しかし、自分に自信がなかったり、自己評価が低かったりすると、自己PRはうまくまとめられません。
専業主婦期間中に資格取得をしておけば、忙しい合間を縫って勉強を進めてきたことが自信になりますし、そのまま自己PRに使えます。
時間管理能力などのスキルを持っていることの証明になる
専業主婦は家事に育児に…とタスクが多いもの。日々忙しく過ごしている中で、資格取得を実現できたという結果は、時間管理が上手であることの証明になります。
「夕食作りまでの間に勉強をすすめる」「子どもがお昼寝している間に過去問を解いてみる」など、時間を有効活用できる方であれば、専業主婦期間中の資格取得は最大のアピールになるでしょう。
専業主婦が再就職したいときに有利な資格
専業主婦が再就職したいとき、有利となるのはどのような資格なのでしょうか。
ここからは、おさえておきたい資格をご紹介します。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOSは、WordやExcel、PowerPointなどが問題なく使えることを証明するための資格です。
Microsoftのソフトは業種を問わずに使うシーンが多いため、再就職前にある程度こなせるようにしておくことが好ましいでしょう。とくに、事務や営業などの仕事では、上記のソフトを使うシーンが非常に多いです。
MOSは勉強しながら使い方を学べるうえに、企業にも即戦力であることをイメージさせることができるため、取得を検討してみてください。
簿記2級
再就職する際に事務や経理の仕事を検討している方におすすめなのが「簿記2級」です。
1級と比べて難易度が低く、3級よりも基礎的な知識をしっかりと学べるので、簿記2級をおすすめします。
簿記2級を取得しておくことで、企業での経理の仕事全般を担えるようになるのが魅力。そのうえ、お金に関する専門性の高い税理士事務所や会計事務所で事務職として就くこともでき、働ける場所がぐっと増えます。
また、事務系の仕事は残業が少ないことから、女性に人気の職種の一つ。競争率が激しいので、他の応募者との差別化を図るためにも、簿記2級の資格を取得しておくと、採用されるチャンスが高まるでしょう。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、お金に関する専門知識を持っていることが証明できる資格です。
国家資格・民間資格の両方がありますが、試験の難易度に大差はありません。
ファイナンシャルプランナーを取得すると、ファイナンシャルプランナー事務所や銀行のほか、保険会社、企業、不動産会社などでも働くことが可能です。主な仕事は、お客様のライフプランを一緒に考えたり、提案したりすることなので、「人生とお金」に関するサービスを提供するところが主な働き先となります。
宅地建物取引士
安定性と収入を求めるのであれば、宅地建物取引士の資格取得がおすすめです。
不動産に関する専門的な知識とともに、実践的なスキルを身に着けられるのが特徴。不動産業界だけではなく、住宅メーカーや金融会社などでも求められている人材なので、ニーズが高い傾向にあります。
また、国内全域で仕事がある資格なので、長く働きたいと考えている方にもおすすめです。
ビジネス文書検定
ビジネス文書検定とは、ビジネス用語や敬語、ビジネスの専門用語などを正しく使えることをアピールできる資格です。
ビジネスメールや令嬢、報告書など、取引先とのやりとりを問題なく、なおかつ正しい言葉を使って行えるようになるのが魅力です。
文章作成能力に自信がない方や、未経験で事務を目指したい方におすすめの資格です。
調剤薬局事務専門士1級
調剤薬局事務専門士1級は、調剤薬局での受付から会計業務、薬剤師のサポート業務などに関わる資格です。調剤薬局事務自体は資格や経験がなくても挑戦できる仕事ですが、応募で有利にするためにも、調剤薬局事務専門士1級を取得しておくことがおすすめです。
また、上記の資格を取得しておくことで、年収アップも期待できるので一石二鳥の資格と言えます。
CAD利用技能者試験
ニーズのある資格を取得したい方におすすめなのが、CAD利用技能者試験です。
CADのスキルがあることを証明できる資格で、建築業界やインテリア業界、自動車業界、精密機器を扱う業界など、あらゆる業種で活躍できます。
近年はCADオペレーターの需要が高い一方で、まだまだ人材が不足している状況でもあることから、まさに狙い目の資格であるとも言えます。
専業主婦であっても収入の高い企業に就職が決まることも珍しくないので、入社後の収入も考慮して取得する資格を検討したい方にもピッタリです。
登録販売者
登録販売者とは、薬局やドラッグストアといった、医薬品の販売が可能なお店で必要な人材です。
「第二類医薬品」「第三類医薬品」は、登録販売者がいないと販売ができないため、企業や店舗にとって重要な存在となります。
仕事内容はお客様に対して薬について丁寧に説明したりアドバイスしたりと、責任が大きくやりがいも感じられます。
まとめ
本記事では、専業主婦を卒業したい方へ向けて、再就職で有利になる資格をご紹介しました。
ブランクがあったり、専業主婦になる前の経験によっては、再就職できるのか不安を感じる方も少なくないでしょう。
しかし、再就職に有利な資格を取得することで、採用されるチャンスは高まりますし、自分のアピールポイントも増えて自信にもつながるものです。
いずれ働きたいと考えている方や、そろそろ働き始めようかな?と検討している方は、資格取得も視野にいれて就職活動の準備を進めてみてはいかがでしょうか。
粕谷麻衣
ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。