こんにちは、トイアンナです。これまで人生相談をうかがってはや数百名。「結婚したいけど決断できない」「子供がほしいけれど踏み切れない」とご相談くださる方はとても多いです。特に共働きが増えた昨今、子どもを産むのはメリットより「世帯年収が半分になるの!?」という不安がつきまとうもの。
36歳で、女の相談は変わる
ところがこういった相談、女性が36歳になった瞬間に変わります。どうやら女性はどこかのタイミングで「子供が欲しい発作」を起こすらしいのです。人類が滅亡しないよう組み込まれたプログラムなのか、はたまた遅すぎる思春期なのか。とにかく36歳を過ぎたころから、相談はこう変わります。
「そろそろ子どもが欲しい。だから結婚したい」
「今になって子供がいればよかったと思った」
という悲痛な叫びが多々聞こえるのです。
別に私は「だったら若いうちに子供を産め」とは思いません。子どもを産む自由があるように、産まない自由もある。けれど自分がいきなり本能で発作を起こしたとき、涙を流さないリスクヘッジはしてもいいんじゃないかと思うのです。つまり……卵子の凍結をしておきませんか、という話。
産む方が、産まないより難しい今だから
そもそも若いからといって産めるほど、いまは簡単な世の中じゃありません。過度なダイエットで栄養不足が問題視される日本女性は、何歳でも産みづらい体をしています。仕事のストレスで簡単に生理は止まりますし、男性由来の不妊だってあります。自分がどうこうしたから妊娠できる世界ではない。
だったら「産む方が難しい」という前提に立って、産みたくなったときのリスクヘッジをしてもいいんじゃないかと思うのです。卵子凍結、実際に出産へ至ったパーセンテージは少ないともいわれますが、それは「最後に凍結した卵子を解凍して産みたい」と判断した方だけでなく「やっぱ産まなくていいや」と決断した方も多いから。