ぶっちゃけ転職のベストタイミングは?女性の「ライフイベント」に基づく最適な時期【ライター/粕谷麻衣】




男性とは異なり、人生の中で大きな変化が多い女性は、転職を検討するのであれば「タイミング」を重視しなければなりません。女性には、妊娠や出産などのライフイベントの変化があるうえに、結婚したら配偶者の単身赴任について行ったり、夫の実家のある地域へ引っ越したりするケースもあるでしょう。

女性が転職する際には、上記のようなさまざまなライフイベントがあることをふまえたうえで、いつ転職するべきかを慎重に考えなければなりません。

そこで、今回は女性のライフイベントをはじめ、転職市場やキャリアの観点から見たベストな転職タイミングをご紹介します。

女性の転職は「タイミング」が重要

女性の転職はタイミングが重要と言われる背景には、冒頭でも触れた通り「ライフイベントの変化」があります。夫婦別姓や週末婚、別居婚など結婚のスタイルは多様化しているものの、まだまだ従来の結婚の在り方が一般的です。

結婚や出産、育児、介護、家族を理由にした引っ越しなど、挙げたらキリがないほど、女性にはさまざまなライフイベントが発生します。

女性が転職するのであれば、将来的にどのようなライフイベントが発生すると考えられるのかを視野に入れて計画する必要があるでしょう。

女性のライフイベントから見た転職ベストタイミング

女性のライフイベントから見て、転職のベストタイミングはいつとなるのでしょうか。

いずれ転職したいと考えている女性は、自身のベストなタイミングを探るためにも以下を参考にしてみてください。

結婚の予定がある場合

結婚の予定がある場合、転職のベストタイミングは夫婦の事情によって異なりますが、基本的には、結婚してから転職を検討してもいいでしょう。

夫の転勤について行く予定であったり、夫の実家に同居もしくは引っ越すか否かは結婚してからでないと分からないことも多いです。また、仮に現在の職場から離れることになっても、会社側で融通を利かせてリモートワークの導入を検討してもらえる可能性もあります。

ひとまずは、結婚してからもしばらく現在の仕事を続けてみて、ライフサイクルに大きな変化がありそうであれば転職を視野に入れた働き方の見直しをすることがおすすめです。

子どもを希望している場合

女性が転職するにあたって、子どもを希望している場合には、妊娠・出産前の転職を検討したほうがいいケースが多いです。

仮に、妊娠・出産を迎えることとなった場合、企業によっては「産休・育休」の取得についての理解が進んでいない現場もあります。休暇を取得することで、職場で居づらくなってしまうリスクがあると考えられるのであれば、転職を検討したほうがいいでしょう。

また、異業種に未経験でチャレンジしたいと考えている方も、妊娠・出産前の転職をおすすめします。産後や育児中は、家庭のことでいっぱいいっぱいなこともあり、新しい仕事に慣れることに負担がかかることがあるためです。

休暇明けはなるべく業務に慣れている状態で仕事復帰できるほうが、女性の負担が軽く済むため、できるだけ妊娠・出産前に転職しておくと安心です。

転職市場から見る転職ベストタイミング

転職市場から見て、女性はどのようなタイミングで転職することが望ましいのでしょうか。

ここからは、転職市場から見た女性の転職ベストタイミングを解説します。

20代の場合

20代の女性が転職を検討する場合、ベストなタイミングは将来的なキャリアプランによって異なります。たとえば、現在の業界・職種で10年後20年後も働き続けたいと考えられない場合には、なるべく20代前半の「第二新卒」と呼ばれる時期に転職を検討したほうがいいでしょう。

第二新卒とは、学校を卒業してから1~3年の時期を迎えている方を指します。大卒の方であれば25歳前後、高卒であれば20歳前後が該当します。いずれ未経験の業界・職種にチャレンジしたいと考えているのであれば、転職先での教育や研修は必須となるでしょう。しかし、ある程度年齢を重ねてからでは、企業としては教育にコストをかけるよりも、即戦力として人材を確保したいと考えるものです。

現在の業界・職種で将来も働いていることがイメージできないと感じるのであれば、20代前半の転職がベストでしょう。

しかし、業界や職種は今後も継続し、職場だけを変えたいと考えているのであれば、ある程度経験や実績を重ねたうえで転職することが重要です。30代になると、即戦力となる経験者の採用が活発になります。とくに、人手不足の現場において、即戦力は重宝されるため、一定の経験と実績を得た「20代後半」「もしくは30歳前後」での転職を検討しましょう。

30代の場合

30代での転職を検討している場合は、どのような働き方を希望しているのかによってベストなタイミングが異なります。

たとえば、これまでの経験・実績をもとに、同じ業界・職種で働きたいと考えているのであれば、どのタイミングで転職活動を行っても「即戦力」として企業に評価されやすくなるため、転職を成功させやすいと言えます。

しかし、未経験の業界・職種にチャレンジするのであれば、転職の検討は早めがベストです。30代になってから転職活動を行うと、20代のライバルと比較され苦戦する可能性があります。

なお、管理職として働きたい場合には、ある程度経験を積んだ30代後半がおすすめです。管理職は、判断力やリーダーシップ、俯瞰して見る能力など、社会人における高いスキルが求められるため、ある程度社会人経験を積んでいる方のほうが転職に有利となりやすいでしょう。

まとめ

本ページでは、ライフステージやキャリアの観点から、女性のベストな転職タイミングについてご紹介しました。

女性にとって、「いつ転職するか」は大きな壁となりやすいものです。男性と比べると、結婚や出産、育児などによる人生への影響は大きいのが事実であり、実際に結婚を機に配偶者の都合に合わせて退職や転職、正社員からパートへの切り替えなどさまざまな選択肢に悩まされる女性は少なくありません。

「いずれ転職したい」「タイミングのいいときに転職したい」と考えている女性は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしながら、自分がいつ転職すればいいのかをイメージしてみてくださいね。

粕谷麻衣

ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。




RUN-WAY編集部

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