1回進んで戻るもアリ! 俳句を作りながら模索する自分らしい働き方【俳句作家/佐藤文香さん】

佐藤文香




やりがいも感じる。でも……

佐藤文香

東京に戻ってからは、バイトをしながら、松山市の事業で全国の高校に俳句の出張講座をしたり、雑誌「ダ・ヴィンチ」で書評を書いたり。でも、一人で暮らせるほどは稼げないので、ずっと親に家賃を出してもらっていました。

俳句って、作品を書いてもらえるお金よりも、指導してもらえるお金の方が断然多いんですよ。つまり、いわゆる俳人という職業の中には、作家という部分だけじゃなくて、人に教えて回るというのが含まれてきます。

若い子に俳句を教えるということは、自分よりも才能があるかもしれない子の可能性を引き出すことなのでやりがいを感じますが、新しいことを生み出すクリエーターとしての本来の仕事以外のことをしないといけないのは、やっぱり大変ですね。

進んで戻って、右から左へ!

就活に向いている人と仕事に向いている人は違うと思うし、職場の人間関係によってもうまくいったりいかなかったりすると思います。私も仕事にちょっと縁がなかったのですが、そこから学ぶこともありました。

だから、始めから「ここは運命の会社だ」とか「自分はこういう道しかない」と決めずに、常に何通りかの選択肢を持って、人生のコマを進めていけるといいと思います。

1回戻ってまた進んでもいいし、右に行こうと思っていたのを左に振るのも自分しだい。若いうちは、フレキシブルな動きができてもいいんじゃないかなと思っています。




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RUN-WAY編集部

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