企業や教育機関向けに笑顔をテーマにしたセミナーを開いている粕谷早智子さんは、20歳のときから約30年間、美容師として働いてきました。それが昨年、社会に笑顔を広げていく仕事へと大きく転身!
その理由と、笑顔が持つ大きな力について聞いてきました。
ポイントは・・・
- 私やります!
- 本物の笑顔の定義あり!
- 悩みの9割は笑えば解消!
魔法使いのような美容師にあこがれて
専門学校を卒業してから去年ハサミを置くまで、ずっと美容師として働いてきました。私、くせっ毛がひどくて、子供のころから毎日セットするのが大変だったんです。
当時は、聖子ちゃんカットが流行っていたんですが、自分ではできなくて。でも美容室に行くとセットしてもらえる。まるで魔法使いみたい!と思ったんです。それで、自分もそういう仕事がしたいなと思って美容師になりました。
笑顔で周りがパーっと輝くような女性に
笑顔セミナーに出会ったきっかけは、息子の出産です。直後に産後うつのような状態になって、自分の気持ちをコントロールできず、つらい時期がありました。何かを変えなくちゃと思って心理学などの勉強会やセミナーに参加するようになったのですが、そういう場でよく聞く名前がありました。
それが「笑顔セミナー」の諏訪ゆう子先生。「ぜひ受けた方がいいよ」といろんな方に進められ、笑顔にも興味があったので受講しました。そうしたら、笑顔はもちろんのこと、諏訪ゆう子先生自身が素晴らしくて。笑顔で周りがパーっと輝くようで、こういう女性素敵だなと思って学び始めました。
決断のきっかけは、師匠の死
笑顔って、いろいろな効果があるんです。潜在能力を引き出したり、パフォーマンスをあげたり。笑顔によって自分の印象が変わると、人との距離も縮まり、人生が好転する。それをすごく実感したので、自分と同じように悩んでいる人の役に少しでも役に立てれば、と思って講師養成講座に進みました。
2011年に資格を取ってからは全国をセミナーで回っていたんですが、諏訪先生が2年前、闘病の末に41歳でがんで亡くなったんです。講師仲間と「これから事務局をどうしようか」と話した時に、師匠が10年以上かけて築いてきたものがなくなるのが嫌だったので「私やります」と手を上げました。