パッケージ一つにも思いを込めた「ベジセーフ」で、日本に笑顔を広げたい【株式会社land link広報/西内文乃さん】

西内文乃




野菜を洗うお水「ベジセーフ」を知っていますか? 今回のインタビューは、ベジセーフの製造・販売、クリーニングサービスなどを行なっている株式会社land linkの広報、西内文乃さんです。

美容師、そしてセラピストから今の仕事に転職したきっかけや、やり甲斐についてお聞きしました。

クリエイティブでより良いライフスタイルを提供する事業体

弊社は、クリーニングのコンシェルジュサービス「CHAMPION」、衣類やバッグなどを無酸素保管する「MUSEO」、そして野菜あらいのお水「ベジセーフ」の3つの事業を行っています。

クリーニングのコンシェルジュ「CHAMPION」は、クリーニング店とお客様の間に入らせていただくサービスです。新宿や銀座、麻布十番などのエリアにコンシェルジュが車で行き、お客様の品物や商品を拝見させていただいて、適切なクリーニング店を選定させていただいています。クリーニング店は職人の世界なので、シミ抜きが得意なお店、風合いを大切にするお店など、それぞれ得意技術があります。お預かりしたお品を正しい目で的確に見極めて最適な仕上がりにもっていくのがクリーニングコンシェルジュチャンピオンの仕事になります。

MUSEOは、着物等の洗うことのできない高級衣類やバッグ、靴、さらに神社仏閣、博物館で保管する重要文化財までを、特殊なケースの中で半永久的に保管する事業です。ケースの中はカビの繫殖や黄ばみ等の経年劣化をストップさせる技術を搭載することで、1点1点完全オーダーメイドの最適な保管空間が出来上がります。

クリーニングサービスの会社が、なんで野菜洗いのお水を?

西内文乃

その中で私は、野菜あらいのお水「ベジセーフ」のPRや商品開発、また商品をお客様にどう届けていくかというところまで総合的に担当しています。具体的には、パッケージのデザインを担当、ロフトやハンズでの実演販売、プロモーションや広告などの販売戦略を担当しています。

どうしてクリーニングサービスをしている会社が野菜あらいのお水を扱っているかというと、クリーニング業界も農家さんも実は同じ化学物質という問題を抱えているのです。クリーニング業界でいう化学物質は『しみ抜きの溶剤』や『洗剤』があります。農家さんも日々『農薬』という化学物質と戦っているんですね。

実はどちらの業界も、ガン等の病気が多く、日常的に使用する化学物質が原因ではないかと一部では報じられています。

弊社代表である蓮見のお父様もクリーニング師をされておりましたが早くしてガンで亡くなられました。蓮見はその当時、どうしたら家族を守ることができるのかと深く考えたそうです。

ベジセーフの誕生は、そんなクリーニング業界の抱える問題に蓮見が真摯に向き合い、さらに同時期に蓮見に第一子が生まれた時に日本の『食』の現状を知り、蓮見の想いが重なり合ってできたのが『ベジセーフ』になるのです。

野菜あらいのお水「ベジセーフ」には、大切なキャッチコピーがあります。それは、「農薬さんありがとう、ここからはまかせてね」というキャッチコピーです。日本の環境で有機野菜を生産することがどれだけ困難なことなのか、沢山の農家さんにも直接お話をきかせていただき、たどりついた言葉になります。

スーパーに行くと、キレイな野菜が季節関係なく買える今の時代に。生産における農薬の力はある程度必要なのですね。だからこそ、消費者の私たちが食べる前にできることがあるはず。その立ち位置にベジセーフはいたいと思っています。

さらに、小さなお子さんを持つ親御さんに対しては「食育」という観点でもベジセーフを提供させていただいております。ベジセーフで洗うことで、舌触りがよくなったり、えぐみが無くなったりと、野菜が嫌いなお子さんが実際食べれるようになったと沢山のお声を頂いております。幼少期に正しい味覚形成をベジセーフがお手伝したいと思います。

このようにお子様にも近い商品でありたいと考え、パッケージには、あえて洗える食品の絵をたくさんちりばめ、お母さんが日々使う中で、お子さんが自然に野菜を覚え、食に興味を持ってくれたらという気持ちを込めています。ただ商品を売るのではなく、一つの商品に思いを乗せて届けられるのが、このお仕事の大きな魅力ですね。

美容師の経験がつくったタフな自分

高校卒業後は、美容師の専門学校に進みました。幼少期からずっと絵を習っていたので、美大に行くという選択肢もありましたが、反抗期だったのか、そのレールに乗っかるのは嫌で(笑)でも、やはり自分の手で何かを作り上げることはしたいと思い、美容師の世界に飛び込みました。

美容師は一見華やかな世界ですが、掃除をとても大切にする世界で、先輩後輩関係なく、掃除で始まり掃除で終わる環境でした。嫌々やりがちな掃除ですが、先輩たちは、箒でフロアを掃くにはどうしたら効率的なのかを考えながら掃いたり、スタッフ同士で鏡をどれだけ綺麗に拭くかの競い合いをしたり、真剣に考えながら楽しんで掃除をしていたのです。

この先輩たちの姿を見て、私も全ての仕事に対して自分なりに楽しめる特技が身に付きました。

この経験もあってか、今までも今も、どんな仕事に対しても一切“やらされている”という感覚を抱いたことはないですね。この美容師時代の経験で得た楽しめる特技を身に付けたことが、今のタフな自分をつくりあげています。

セラピストで感じた食の大事さ

西内文乃

美容師として働いた後は、セラピストに転身しました。きっかけは、旅行で行ったバリ島で体験した感動的なスパでした。マッサージをしてくれている人の手の温かみや、そこから伝わってくる思いにすごく感動しました。

実はこの旅行で最初に行ったスパでは嫌な思いをしたのですが、この諦めていた自分のマイナスな気持ちをプラスに変え、さらに感動までさせてくれる仕事ってすごいなって心から癒されました。

そして技術を身につけるべく上京し、スパのサロンに入りました。人の身体に触れて癒しを提供する仕事なので、気が付くと自然と食の勉強をしていました。疲れているときはどういった食がいいのか、体温が低い女性のお客様にはどういった食べ物をアドバイスできるのだろうか等々、

お客様に信頼されればされるほど、スパだけでなく、お客様の食にもアドバイスをさせていただいていました。代表の蓮見と出会ったのは、そんな時期でした。求人募集しているということで、丁度職を探している友人を紹介しつつ、自分も一緒に話を聞きにランドリンクに訪問させていただきました。

そこで蓮見社長の仕事に対する思いや、ベジセーフをつくった熱い真っ直ぐな想いに魅了されました。セラピストで感じた「食」の大切さをお客様にどう伝えるか、悩んでいた自分がどうしたらいいのか、すべての答えを見つけることができたランドリンクとの出会いでした。

美容師、セラピストをやっていた自分はやはりパソコンが大の苦手でした、そんなこともありスパを続けながら、約6ヶ月間ワードやエクセル、マナーなど基本的な知識を勉強したのちに入社しました。蓮見社長から「失敗してもいいから、思い切って大船に乗った気持ちでやりなよ」と声をかけていただいたこともあり、安心して新しい世界へ飛び込むことができました。

自分をもっとブラッシュアップし、会社を俯瞰して見ていきたい

入社して一番大変だったのは、3年前の当時、まだまだ野菜を洗うという文化が根づいていない時代で、その為参考にするツールがとても少なく、どういった伝え方が適切なのか、トライアンドエラーを繰り返しながら励みました。農薬に関する情報は消費者のみなさんにとって必要な情報かもしれませんが、伝え方一つで、食を楽しめなくなることもあります。また、一番は「美味しいものを食べてもらいたい」と汗水流してがんばってくれている農家さんの想いも大きかったです。だからこそベジセーフを担当する上で大切にしていることがあります。それはみんなが幸せになるための「ALL HAPPY」な伝え方です。私たち人間の一番大切な「食」に携わる商品だからこそ、ぶれないように大切にしている伝え方です。

これからの自分としては、仕事もどんどん大きくなっていくので、もっともっと全体を俯瞰できるところから会社を維持できるメンバーの一人になっていきたいと思っています。今後は社長の直属のお仕事を任せていただけるようにもなりますし、またもう一度初心に戻り、外部の方との接し方や話し方をはじめ、再度自分をブラッシュアップする時期にきているのかな、と感じています。

好きなものを見つけ、悔いが残らないように!

西内文乃

20代前半の時から、30歳まではやりたいと思ったことはとにかくやろうと決めてやってきました。これまで、美容師、セラピスト、そして現職と全く違うことをやってはきましたが、今振り返ると全て経験して良かったなと心から思っています。悔いが残らないようにとことんやる、というのも、生き方として素敵なんじゃないかなと思っています。

そして、仕事を経験しながら自分の「好きなこと」「好きになりたいこと」に是非意識を向けていただきたいと思います。なんでもいいと思います。些細なことでもこれを意識づけることで私も変わりましたし、仕事が昨日より今日と、どんどん好きになると思います。転職を考えるときには是非参考にしてみてください。

<プロフィール>

西内文乃

株式会社land link広報。美容師、セラピストを経て、land linkに入社。広報として、PRや商品開発、販売戦略などを広く担当。趣味は生け花。「新しいことを見つけようと思って始めましたが、花も生きている自然のものなので、ベジセーフとも通じるものがあるかなと思っています。とてもいい気分転換になっています。」

https://landlink.co.jp




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RUN-WAY編集部

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