学生時代、突然就職活動を辞め、ネイリストの道を目指した玉村さん。現在はネイルサロンの店長で、お客様からのご指名No.1に輝くトップアーティストでもある玉村麗奈さんに、お店を任されるまでになった道のりを伺いました。
安定を求めるほど不安定なことはない
私たちの時代は、「4年制大学を出たら、安定した企業に就くことが親孝行」という風潮がありました。ですから、最初は私も流れに乗るように一般企業のOG訪問などをはじめたのです。しかし、実際会ってみると、大企業に就職している人ほど疲れ切っているというイメージがあり、全く輝いて見えなかったんです。数社回っただけで、「ああ、この人たちは好きなことを仕事で楽しめてないんだな。きっと私にはOLの仕事は向いていない」と直感的に思いました。このまま一般企業に就職したら、いずれは自分もこうなってしまうと思ったら、考え方が180度変わりました。
自立した女性に憧れて入ったネイルの世界
ゼネラリストとして一般職を目指すのではなく、何でもいいから自分の好きなことでスペシャリストになりたいと思っていた頃、ネイル業界を一般的なカルチャーに浸透させた、ネイルの伝道師的な存在の方が運営するスクールでお話しを聞く機会に恵まれました。話の内容は、自分の好きなことを職業に活かす喜びや覚悟、女性としての自立とは何かという内容でした。大学生の私にとっては、それがものすごく衝撃的で、「いくつになっても輝いている人ってかっこいい!!私のやりたかったことはコレだ!」と、その場でネイリストになることを決めました。
もっとステップアップするための転職
大学卒業後、ネイルスクールへ通いながらネイルサロンで働き始めました。それからは、ひたすら技術を磨くことに専念していたのですが…一方で、どこか満たされない自分がいました。そして、ネイリストとして大成するためには、技術を磨いているだけではダメだと思ったんです。もっと社会性を高めて、会話力や人間力も磨いて、マーケティングや広告なども勉強し、集客や利益のことまで考えられるようになりたい! と思うようになって、本気で転職を考えはじめました。そして、ネイルの世界で生きて行くと決めたはずなのに、広告代理店という未知の世界に転職を決めたのです。