【女性のキャリア】一般事務職と総合職って何が違うの?




商社などでよく見かける一般事務職と総合職の文言、具体的にどう違うのかお悩みの方も多いのではないでしょうか?

一般事務職は定時で帰れる、総合職は残業が多めで営業をする、といったイメージもあるかと思いますが、近年では一般事務職と総合職の境目がなくなってきています。

新卒や中途でも人気のある一般事務職と、キャリア志向に多いと感じられる総合職の違いについて本記事で解説をしていきます。

就職、転職どちらにも参考になる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

一般事務職と総合職の違い

一般事務職と総合職の大きな違いは、業務範囲・転勤の有無・見込み残業・給与が挙げられます。

それぞれ見ていきましょう。

業務範囲

一般事務職は業務範囲が決まっている定型、総合職は業務範囲の決まりがない非定型と言われています。

一般事務職はデスクワークを中心とした業務で、電話応対や伝票処理をはじめ総合職のサポート業務を担当することが多いです。

一方の総合職は業務範囲を限定されておらず、営業をはじめとした対人業務から社内業務全般を担当し、管理職候補としての期待がかかるポジションでもあります。

総合職と一般事務職の違いがあまりないという企業もあるため、職種名だけに捉われずに企業ごとの仕事内容を確認するようにしましょう。

給与の違い

多くの場合、一般事務職よりも総合職の方が高く給与は設定されています。

業務範囲を限定されていないことと、転勤や異動の可能性など一般事務職と比べて総合職の方がライフワークバランスを取りづらく、そういった面も加味されての給与設定かもしれません。

転職総合サイト大手DODAによると事務職の平均年収は334万円、営業職435万円、企画/管理系529万円となっています。

※出典:平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)

転勤、異動の有り無し

ほとんどの場合で総合職は「転勤あり」、一般事務職は「転勤なし」です。

一般事務職の場合、同じ部署で長い期間勤めるとこが多く、案件情報や社内ことに関してスペシャリストタイプになるようなイメージ。

総合職は異動・転勤で移動先、転勤先で1から仕事を始めることが多くなり、さまざまな経験を積んでいくゼネラリストタイプになるイメージです。

残業時間

一般事務職は残業時間が圧倒的に少なく、ライフワークバランスに優れた職種であることは間違いありません。総合職は対人業務もあるため、取引先の都合や商談のタイミングなどで、どうしても残業時間が増えてしまう傾向があります。

一般事務職の残業は少ないけど、その分、残業代も発生しないため給与も低くなりがちです。

地域総合職

働き方改革や新型コロナウイルス感染拡大防止の影響もあってか、総合職と一般事務職の間に位置する「地域総合職」というポジションがある企業も最近では珍しくありません。

地域総合職、地域限定職などと呼ばれることもあり、転勤・異動のない総合職として需要が高まっています。

一般事務職と総合職で身に付けられる経験とスキルの違い

ここまでは働き方や給与の違いについて見てきましたが、経験やスキルについてはどうでしょうか?

具体的に見ていきましょう。

一般事務で得られる経験とスキル

一般事務職の仕事内容は、後方支援・サポートという側面の強い仕事です。

事務と名が付くため、書類整理やデータ入力、簡単な伝票処理だけと思われがちですが、実際の一般事務の仕事内容は企業によってかなりの幅があり、部署に関係なく会社全体の事務を担当するケースもあるようです。

この辺りは人によって感想が分かれると思いますが、一般事務職はバックオフィス業務のスペシャリストになれる可能性が大いにあります。

同じ会社なら事務職から人事総務、経理などに希望出せる場合もありますし、ライフステージが変わったときに副業でオンライン事務、オンライン秘書、オンライン経理といった仕事をすることも可能です。

これは対人業務を主とする職種ではなかなか目指すことのできない、一般事務職の強みと言える部分です。

得られる経験やスキルについては、正確性やコミュニケーション能力はもちろんのこと、Microsoftオフィスソフトのスキル、経理や総務、人事に対する知識もある程度は得られるはずです。

しかし、営業職のように直接売上を持ってくるような仕事ではないため、転職をする際に目立った成果を表しづらいのが難点かも知れません。

事務職での仕事内容を分かりやすくアピールするには、他の職種と同じように数字で表すことが大切です。

例えば1日あたりの伝票処理件数や、受電件数、給与計算人数など数字として記載できますので、これまで処理してきた事務作業を数値化しておくと後で役立つときが来るかもしれません。

総合職で得られる経験とスキル

総合職は名前のとおり、仕事を総合的に行うため幅広い経験とスキルを得ることができます。

入社当初から幹部、管理者候補としての採用になることが多いため、異動や転勤でさまざまな人と仕事をし、職種も限定せずさまざまな経験ができます。

総合職としてのキャリアを積んでいけば、実際の売上を持ってくるセールススペシャリストやマーケター、コンサルタントとしての経験やスキルが磨けそうです。

対人折衝での業務も多いため、業界問わずさまざまなパイプの形成が可能になり、広い人脈を使って新たなビジネスのチャンスに出会う可能性も高くなります。

これからの働き方を考えたときどちらが良いの?

一般事務職と総合職の違いを見てきましたが、これからの働き方を考えたときは、どちらが現代に即した働き方と言えるでしょうか?

AI、テクノロジーの進化で事務の仕事はなくなると言われていますが、個人的には一般事務職の残業が少ない点を活かせるのは大きなメリットだと感じています。

副業に対しての理解が世間一般にも進み、企業が副業を解禁するケースも少なくありません。

株式会社パーソル総合研究所が行った調査によると、副業を全面的に認める・条件付きで認めるとした企業の割合は55.0%に上ります。

※参考:第二回 副業の実態・意識に関する定量調査 株式会社パーソル総合研究所

こういった数字からも、副業や兼業といった働き方をする人が一般的になると感じます。

そう考えると一般事務職で最低限の収入を確保しながら、副業で稼いでいくという働き方はすごく良いのではないでしょうか?

もしかすると副業を認めない企業には人材が集まらない…なんてときも来るのかもしれませんね。

まとめ

一般事務職と総合職の違いについてお話をしてきました。

どちらにもメリットやデメリットがあり、個人の志向性や仕事に求めるものによって変わってきます。

就職活動や転職活動で一般事務職と総合職で迷ったときは、本記事を参考にして後悔の選択をしていけるよう願っています。




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RUN-WAY編集部

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