流行のファッションに身を包みつつ時にはお客様に似合う服を提案して満足してもらう、そんなアパレル業界に憧れを抱いている人も少なくないでしょう。華やかなイメージのあるアパレル業界は敷居が高く見られがちですが、未経験からの社員登用も十分に狙える職業です。しかしその為にはやりがいや仕事の実態、辛い事も含めて理解しておく事が大切になります。
今回は未経験からアパレル業界を目指すにあたって覚えておきたい就職方法のポイントや仕事内容、仕事の難しさ、心得やアパレル業界に向いている人などを網羅してご紹介します。
アパレルで働く喜び1:大好きなブランドの洋服に囲まれて仕事ができる
洋服やファッションが好きな人なら、好みのブランドがいくつかあるのではないでしょうか。自分が大好きなブランドの求人募集に合格すれば、そのブランドの洋服に囲まれて日々の仕事を行う事が出来ます。好きなものがすぐそばにある職場環境はモチベーション向上に効果的で、多少辛い事があっても前向きに業務へ取り組みやすいと言えるでしょう。
ファッションで重要視される「最新作」をイチ早くチェック出来る
各ファッションブランドはその年の流行に沿って新作を作り続けています。お店に買い物へ訪れるお客様はお店に商品が並ぶか、早くても一般のファッション雑誌に商品が掲載されるまではブランドの最新作を確認出来ません。しかしアパレル関係の仕事に就くと商品流通の資料としてイチ早くブランドの最新作をチェック出来たり、その年のトレンドを確認する事が可能になります。
流動的に移り行くファッションを常に最先端で追い続ける事が出来るのは、ファッション好きにとってたまらない環境であると言えるでしょう。
アパレルで働く喜び2:自分が提案したコーディネートを気に入ってもらえる
ファッションとは服と服の組み合わせがマッチしていればそれで良いというものでもありません。実際にはそれを着る人に服が似合っているかどうか、という事も大切なポイントになります。
買い物に来るお客様の中には「お気に入りの服にどんなものを合わせれば良いのか分からない」「自分で選んだものが自分に似合っているか不安だ、アドバイスが欲しい」という気持ちを持っている人も少なくありません。ファッションのスペシャリストとして自分がコーディネートを提案する事も、アパレル店員として重要な仕事と言えるでしょう。
自分が提案したコーディネートがお客様に気に入って貰えて商品が売れた時の喜びは何物にも替え難いものです。アパレル店員の腕の見せ所としてここに力を入れている店員も多く、やりがいやモチベーションに直結するポイントであると言えるでしょう。
アパレルで働くメリット1:プロ目線でのコーディネートが勉強できる
アパレルショップに身を置くとブランドの新作に触れ続けられる事はもちろん、ファッション・流行に敏感な仕事仲間やセンスの良いお客様などコーディネートについて刺激になるものに囲まれて仕事をします。常にアンテナを張り巡らせればファッションのプロフェッショナルとして、働きながらコーディネートの勉強をする事が出来るのです。
自分は働いているブランドの広告塔
働いているスタッフに自社ブランドの洋服を着て宣伝を兼ねてもらうお店は多いです。宣伝効果の他にもお店の雰囲気をブランドのイメージで統一するという狙いもあります。全身のコーディネートを自社ブランドの商品で固めてもらうお店もあれば、コーディネートの一部に使っていればOKというところもあるのでブランドの考え方次第と言えるでしょう。
基本的に同じブランド内ではテーマやイメージが統一されているので、全身のコーディネートをまとめる事も難しくはありません。しかしそれを「着こなして」かわいく・かっこよく見せるという所までが、アパレル店員の使命です。日々お客様から注目される様なコーディネートが求められるので、プロ意識を高く持って勉強出来る環境が整っています。
アパレルで働くメリット2:洋服のたたみ方やディスプレイがうまくなる
アパレルショップには1日を通して多くの人が訪れて品物を手にとって吟味します。人気店ともなれば1日何百人という客数をマークする事も珍しくありません。そんな中で店員はお客様が手にとった後に棚へ戻した商品を、迅速かつキレイに畳みなおすスキルが要求されます。
店内で試着しているお客様やお会計、問い合わせに対応しつつ常に棚のディスプレイクオリティに気を配らなければなりません。最初のうちは戸惑うかも知れませんが、慣れてくれば素早くキレイに洋服を畳む事が出来るようになるでしょう。
服の畳み方やディスプレイはお家でも役立つ便利スキル
ショップで身につけた素早くキレイな服の畳み方は自宅で洗濯物を片付ける際にも活躍します。仕事で修得したスキルで家事の時間を短縮出来るのは嬉しいですよね。また、ディスプレイのセンスを磨いていくと自宅のインテリアや家具の配置・飾りつけに、ちょっとしたこだわりを持つようになる人も居ます。
アパレルの仕事で辛い点1:立ち仕事で足のむくみや腰痛に悩まされがち
アパレル関係の仕事で取り分けショップ店員は営業時間中、立ちっぱなしで仕事をする事が基本になります。一時的に事務作業などで座り仕事をする事はあっても、基本は接客やディスプレイなどの立ち仕事です。
店内での接客はハイヒールを履いて行うブランドは多く、慣れないうちは長時間のハイヒールで足先を痛めてしまう人も少なくありません。お客様の問い合わせや試着に対応したり在庫を確認しに倉庫へ行ったりと、店内を忙しく動き回る事も多く比較的足腰に負担が大きい職種と言えます。慢性的な腰痛や足のむくみに悩まされる従業員も多く、身体のケアも仕事の内となるでしょう。
足腰を労わる為には
足の痛みやむくみを抑えるには、なるべく足にフィットしたものを履くようにする事がオススメです。むくみを解消させたい場合には着圧式のストッキングや靴下なども良いでしょう。
腰の痛みを和らげる為には普段から姿勢を正して作業する事を意識付けする事が効果的です。また、少し重い物を持ち上げる時には忙しくてもなるべくゆっくり作業しましょう。
足腰は自宅へ帰ったら半身浴やマッサージでケアしてあげる事も重要です。
アパレルの仕事で辛い点2:ノルマやセール時期の繁忙期が忙しくて大変
アパレルの仕事は一般的な販売業に比べて繁忙期の忙しさがキツく感じると言われています。ショップ店員が慌しくなるのは主に「ノルマに関して」か「セール時期」です。
ノルマはお店によってそれぞれ
ブランドによって考え方は様々ですが、売り上げに対してノルマを設定しているショップも少なくありません。個人に課せられるものから店舗・チーム単位で課せられるもの、1日の売り上げや週間・月間の売り上げに関するものなどノルマの種類も様々です。沢山の事を勉強して自分のスキルやセンスを磨きたくても、ノルマに追われていっぱいいっぱいになってしまう可能性もあります。
ただしノルマも悪い事ばかりではありません。ブランドによってはノルマ達成時のインセンティブが用意されていたり、食事会が開催されたりする所もあるのです。適度なノルマはモチベーションや結束力の向上に効果的と言えます。
ファッション業界のセール時期
ファッションは1年を通じて同じではなく、春夏秋冬で衣替えがありますよね?アパレルショップでは季節の変わり目毎にセールが開催される事が多く、1つのセールが終わったと思いきやすぐに次のセールの準備に取り掛かるなんて事も珍しくありません。土日はもちろんの事、平日の夜にも仕事帰りのOLなどで賑わうのでセール期間中は曜日に関係なく込み合うのです。
加えて店舗のクリアランスセールなどの独自企画も合わせると、年間で実に多くのセールが開催されるでしょう。
アパレルの仕事で失敗しやすい点1:サイズを間違えてお客様に渡してしまう
アパレルの仕事をこなしていく上で失敗しやすいポイントとして、サイズの渡し間違えというものが挙げられます。
注意しておきたいのはお客様が試着した服をお買い上げしてくれる際、バックヤードから新品の同じ商品を持ってくるケースです。畳んである状態では一見してサイズの区別がつかず、忙しいタイミングでサイズ確認を疎かにするとそれだけで誤ったサイズを渡してしまう危険性があります。
ファッションにおいてサイズ感というポイントは重要で、シルエット1つで印象がガラッと変わってしまうものです。本来のサイズより小さいものを渡してしまった場合には単純に窮屈なので着られないという事もあるでしょう。どんなに忙しくても、お客様に渡す商品のサイズには必ず1度目を通すようにしましょう。
アパレルの仕事で失敗しやすい点2:お客様に話しかけるタイミングを誤る
自分が洋服を買いにお店へ入った際、店員さんから声をかけられた経験はありませんか?お客様と店員との距離感は難しいもので、ゆっくりと自分のペースで服を選びたい人も居れば勝手が分からずアドバイスが欲しい人も居ます。お客様の様子を見極めて柔軟に対応を変えていくというのが理想的でしょう。
気をつけたいのはセール時期などノルマが高めに設定される時期です。こうしたタイミングでは売り上げを取ってノルマをクリアしたい一心から、とにかくお客様にアプローチしてしまいがちです。仕事熱心なのは良い事ですが、その熱意をお客様に押し付けてしまうと迷惑がられてしまうでしょう。
仕事を始めて間もないうちは、お客様が何を望んでいるか中々掴みにくいものです。慣れないうちは目が合ったお客様に話かける程度にして、コツが分かって来たらアプローチ出来そうなお客様を見極めて積極的に声をかけてみると良いしょう。
一般的なアパレルの仕事内容1:ショップ店員として販売と接客を行う
アパレル業界には様々な職種が存在しますが、最も基本的なポジションは店舗で販売を行うショップ店員と言えるでしょう。アパレル関係でどんな職種を目指すにしても、まずはここから始める人が多いです。それだけこの業界の基本やブランド毎の特徴を掴む事が出来る職種であると言えるでしょう。
ショップ店員の主な仕事内容
ショップ店員は毎日の店舗運営に際して接客やレジ打ち、清掃など行うのがメイン業務です。仕事に慣れてくると商品のディスプレイなどを任される事もあります。接客・販売業として基本的な作業が多いですが、これらの仕事をこなしていく中でファッションセンスやディスプレイの技術、素材についての詳しい知識などを身につけていく事になるのです。
常に笑顔を忘れず、ファッションに対するアンテナを利かせながら働く事を意識しましょう。
一般的なアパレルの仕事内容2:ショップの店長として売上管理をする
ショップ店員として経験と実績を積み重ねていくと、やがては店長職・副店長職を任される事になるでしょう。一般的な目安としてショップ店員から店長・副店長への昇進は3年程度かかると言われています。
昇進すると基本的な販売に関するスキルは人通り備わっているとみなされ、今度は従業員を含むお店全体のマネジメント能力が求められるようになるのです。
管理職に求められる具体的なマネジメントスキル
店長職になるとお店の売り上げを管理する立場になります。日毎の売り上げ報告や大まかな集計作業はバイトリーダーに任せるケースもありますが、店長職ではお店で使える予算の管理や売り上げ計画の作成などより細かいお金の管理が必要です。
更に雇っている従業員の教育や不足人員の補充など、人材育成に関しても目を配らなければなりません。在庫や売り上げ状況に応じて発注をかけたり売り場へ出て接客を行うなど、ショップ店員同様に販売へも積極的に関与します。
ショップ店員の目標となるべき姿を示し、お店の状況把握と今後の展開を計画する重要なポストと言えるでしょう。
一般的なアパレルの仕事内容3:バイヤーとしてコンセプトにあった商品を仕入れる
アパレルショップに並んでいる商品はどのようにして選ばれているかご存知ですか?もちろんブランドがオリジナルで開発した商品が並んでいる事もあります。しかしブランドショップでも他のブランドのアイテムが並んでいるのを目にした事のある人も多いでしょう。
そうしたピンポイントなアイテムやセレクトショップに並んでいるような商品は、バイヤーと呼ばれる職種の人達が仕入れているのです。
バイヤーの仕事内容、求められるスキルとは
バイヤーとは外部の商品を買い付けて自社で販売出来るようにする仕入れ担当の事です。買い付けは春夏秋冬のシーズン毎に行われるのが基本で、自社のブランドイメージにマッチする商品を選定します。
バイヤーは様々なブランドやメーカーが製品を出展して買い付け先と交渉する、展示会と呼ばれるイベントに赴きます。展示会の会場は国内外を問わず、世界各国から魅力的なブランドが名乗りを上げているのです。
バイヤーに求められるのは流行に対する敏感な嗅覚と情報収集力、仕入れに関するマーケティング能力、世界のバイヤーや出展担当者とコミュニケーションをとる為の語学力などです。そして優れたバイヤーは常に新しいものを求める探究心と、アパレル研究に対する熱を持ち合わせていると言えるでしょう。
一般的なアパレルの仕事内容4:ブランドイメージを固めて商品企画をする
アパレルを取り扱う企業の中でブランドイメージを具体的なものにし、商品を企画して生み出す役職の事をマーチャンダイザー(MD)と呼んだりします。マーチャンダイザーはブランド戦略の中枢を担うポジションであり、業界でも人気のある職種です。企業の利益に直結した立場にあり、その分責任も重大でやりがいのある仕事が出来るでしょう。
マーチャンダイザーの業務範囲、求められるスキル
マーチャンダイザーは商品の企画からブランド全体の販売計画、予算管理、従業員に対する商品知識のトレーニングなど総合的な商品プロデュース業務を手がける事になります。「どんな商品を、どのようにして販売していくか」という戦略的な思考が求められ、トレンド分析能力や創造性、具体的な数字を割り出す数値管理能力などが重要スキルです。
商品のデザインや生地の素材選定にも関わる為、洋服に関する深い知識も必要となります。マーチャンダイザーはアパレルの仕事を統括管理する、ブランドの中心的な位置にある職種です。
一般的なアパレルの仕事内容5:効率的に生産できるように管理する
マーチャンダイザーや商品開発部が新商品を作り出しても、それを量産出来る工場や配送までのラインが構築出来ていなければお客様の元へ届ける事は出来ません。その重要な生産ラインを構築・管理するのが生産管理と呼ばれる職種です。
アパレル業界における生産管理の重要性
アパレルブランドの多くは自社で工場を保有しておらず、外部の工場に委託して商品を生産するケースが一般的です。品質管理の行き届いた優良な工場や安全かつ迅速に商品を納入出来る配送業者など、生産管理の選定次第で実際の商品クオリティや供給体制が大きく左右されると言えます。服飾関係の工場はベトナムや中国にも多いので、生産管理は現地視察の為に海外へ赴く事もしばしばです。資材の調達方法や生産量の管理といった業務も求められるので、数値管理能力やマーケティング能力が重要視されるでしょう。
単に品質の高さや納期の早さで生産ラインを構築すれば良い訳ではなく、予算や市場状況の要素などをすり合わせて最適な選択を下すのが生産管理の役目と言えます。売り上げと生産コストのバランスを読み取りながら調整する事が大切です。
一般的なアパレルの仕事内容6:サイトの運営やWebマーケティングをする
インターネットにおけるブランドの宣伝展開も、経営戦略として重要なポイントと言えるでしょう。ブランドのショップサイトやECサイトをチェックしている消費者は多く、インターネット上のコンテンツクオリティもブランドイメージに影響を及ぼします。
また、近場にブランドのショップが無い人に通販を利用してもらう事で、1つの販売経路を確保する事も可能です。ブランドのインターネット戦略を効果的に展開する為には、webマーケティングを専門的に扱うスタッフも必要になるでしょう。
インターネットはパソコン以外からも繋がる
スマートホンやタブレットの普及、wifiの展開拡大などによって現代社会ではインターネットを利用する場所を選びません。ブランドとしてwebマーケティングの基盤をしっかり築いておけば、お客様がいつどこにいようと売り上げに繋げるチャンスがあるのです。販売機会の損失を最小限に抑える意味でも、インターネット上での展開戦略を担うwebマーケティング担当者の存在は大きいものと言えるでしょう。
一般的なアパレルの仕事内容7:デザイナーやパタンナーとして洋服を作る
マーチャンダイザーが企画・立案した商品を具体的なデザインに起こしたり自発的にデザインの提案を行う役目を担うのがデザイナー、デザイナーが出したデザイン画を元に洋服の設計図を作成するのがパタンナーと呼ばれるスタッフです。双方共に洋服に関する深い知識や技術力が要求されるので、服飾関係の専門学校を卒業して業界に入る人が多いのが特徴的と言えるでしょう。
デザイナーの仕事内容
デザイナーはシーズン毎に流行を抑えつつ、ブランドのカラーを打ち出した商品のデザインを求められます。色味や形状、サイズ感などはもちろん必要であれば生地の指定やボタンなどのアクセサリー選びまで行う事もあるでしょう。ある程度の仕様をまとめて平面図に描き起こしたデザイン画をパタンナーへと渡します。
パタンナーの仕事内容
パタンナーはデザイナーから受け取った平面のデザイン案を立体に起こす為のパターンと呼ばれるものを作成します。パターンは生地の裁断を行う際に必要となる型紙の事です。使用する生地の材質やデザインによって裁断や縫製の方法が異なってくるので、それぞれのデザイン画に適した製法を提案します。
好きな気持ちと努力が大切!未経験でもアパレルの仕事に就くことは可能?
デザイナーやパタンナーなどの一部のポジションを除いて、アパレルの仕事に専門的な知識や技術が求められるケースはそう多くありません。未経験からでもアパレル関係の仕事に就く事は可能ですし、ショップ店員などのアルバイトから社員登用を狙うという選択肢もあります。
未経験からアパレル関係の仕事へ就くにはそれなりの覚悟が必要
しかし、実際に業界へ入って働いていると想像以上にハードワークである事に直面するでしょう。最初のうちは接客が上手くいかずに売り上げが取れない、立ち仕事が続いて足腰の疲労が慢性化するといった事態は大いに予想出来ます。
また、将来的にブランド内や業界でキャリアアップを考えているのであれば、長期的な目線で仕事に臨む事も重要です。ショップ店員から店長への昇格にも平均して3年程度かかりますし、そこから裾野を広げていくにも忙しい仕事の合間を縫ってコツコツと計画を進めなければなりません。
「ファッション、洋服が好き」という気持ちは大切ですが、それだけでは中々務まらないのがアパレルの世界です。ハードワークをこなしながら地道に実績を積み重ねていく覚悟を持って仕事に臨む事が求められるでしょう。
コンセプトや価格帯が違うアパレルブランド!応募先の選び方とは?
アパレル業界で仕事するにあたって、まずショップ店員からキャリアをスタートさせる人は多いです。しかしそのショップに関してもターゲット層・価格帯やコンセプトの違いにより、いくつかの種類が存在しています。応募先のショップによって求められる人物像やスキルが多少異なるので、種類別にポイントを押さえておきましょう。
ハイブランドのショップ
使用する素材にもこだわって商品の価格帯を高めに設定したハイブランドのショップでは、お店のイメージに合う洗練されたファッションセンスや身だしなみが要求されるでしょう。また、見た目だけではなく言葉遣いやマナーなど、ビジネスライクなスキルが身についてるかどうかもチェックされる事が多いです。
ファストショップ
自社や他社の比較的安価な製品を取り扱うファストショップでは1日あたりの客数が売り上げに直結するポイントです。従って商品を迅速に整理・補充したり、お客様の問い合わせにすぐ対応したりとテキパキとした仕事が要求されます。
セレクトショップ
お店のコンセプトにマッチするアイテムを様々なブランドから買い付けて販売するのがセレクトショップです。取り扱うブランドの多さ故に幅広い商品知識やコーディネートセンスの幅が求められます。
未経験でもアパレルの仕事が向いている人1:洋服やコーディネートが好き
どんな分野でも共通する事ですが、未経験からその業界を目指すには向き不向きが大きなポイントになって来ます。未経験の応募者を採用担当者が見る時も、仕事への適性が高い人の方が採用される確立が高くなるでしょう。自分がアパレル業界に向いているかどうか、ポイント別に確認してみましょう。
ファッションが好きである事
アパレル関係の仕事は肉体的にもハードな面が多く、洋服やファッションが好きである気持ちを持ち合わせていなければ長く続ける事が難しいと言えるでしょう。勤め先のブランド服をセンス良く着こなし、時にはお客様へコーディネートの提案をする事も求められます。毎日のようにコーディネートやファッションの事を考えて過ごす事は、それだけの情熱量や洋服に対する愛情を持ち合わせていなければ務まらないのです。
また、先輩スタッフや上司もファッション好きで洋服に対する情熱を持った人が多くなります。その人達と同じ志を持っていれば、自分のやる気や情熱を買ってもらい易くなるでしょう。
未経験でもアパレルの仕事が向いている人2:思い立ったらすぐ動ける
未経験から新しい仕事へ挑戦する場合、自分自身の「行動力」が成功の鍵を握ると言っても過言ではありません。特にアパレル業界のように能動的なアクションが求められる仕事であれば尚更でしょう。
未経験を理由に遠慮したり控えめになる必要はない
仕事を始めて間もないうちは「経験が浅いうちは先輩スタッフにも迷惑をかけたくないし、控えめにコツコツ仕事をこなしていこう」と考える人も少なくありません。しかしアパレル業界は「好き」を仕事にしている世界です。未経験を理由に尻込みしてしまうよりも「自分が洋服を好きである事」「自分はこのブランドが好きである事」を全面的に打ち出したほうが、上司や先輩スタッフからも一目置いてもらえるでしょう。
特に20代で業界へ足を踏み入れる場合にはその熱意が「将来性有り」と認めてもらえるケースが多いです。やる気だけが先行して空回りしてしまうのは考えものですが、能動的に仕事に対するアクションを起こしていく事は大切な心構えと言えます。思い立った時にすぐ行動を起こせる人は、未経験からでもアパレルの仕事に向いているタイプなのです。
未経験でもアパレルの仕事が向いている人3:お客様目線で接客できる
いくらクオリティの高い商品を取り揃えたとしても、それを買ってくれるお客様が居なければ商売は成立しません。着てもらう人、即ちお客様の事を第一に考えて業務に携わる事はアパレルのどの仕事にも共通する事ですが、特に直接お客様とやり取りするショップ店員には重要なポイントになります。常にお客様の目線で接客対応出来る心構えのある人は、アパレル未経験でも職業適性が高いと言えるでしょう。
接客業の経験が活かせるチャンス
今まで飲食店や販売業、サービス業などで接客の経験がある人は、それをアパレルの仕事に活かす事が出来ます。取り扱うアイテムが洋服に変わっても、今までのように親身になってお客様目線の接客を続けていれば問題ありません。接客スキルは臨機応変な対応など経験がものを言う場面も出てくるので、職歴で接客業の経験がある事は大きなアドバンテージになるでしょう。
洋服やファッションに関する専門的な知識は働きながら身につけても遅くはありません。販売の現場に立ってすぐに馴染める接客スキルを持っているならば、自信をもって仕事に臨みましょう。
未経験でもアパレルの仕事が向いている人4:立ち仕事にも耐えられる体力がある
アパレルの仕事をこなす上で欠かせない条件として「十分な体力と頑丈な足腰」が挙げられるでしょう。ショップ店員になると基本的に仕事中は立ちっぱなし、在庫確認に品だしにお客様の問い合わせ対応にと店内を歩き回る事になります。
極端に重い物を持ち上げる機会は少ないですが、ヒールを履いて業務にあたるショップが多いのでそれだけでも足腰への負担が大きいです。それ故に瞬発的な筋力よりも、1日中立って歩き回る事に耐えられる持久力を備えた筋力が必要とされます。
フィジカルの強さに自信のある人は、それだけでもアパレルの仕事に向いている強みを持っていると言えるでしょう。体力に自信が無い人でも、軽めのウォーキングや電車やバスではなるべく立って過ごす事などで足腰を鍛えられます。普段のちょっとした所で少し努力するだけでも、憧れの仕事へ繋がる力を養う事が可能なのです。
未経験でもアパレルの仕事が向いている人5:いつもオシャレに気を使っている
ファッションとは元々「流行」という意味を持っている言葉です。オシャレのトレンドはシーズン毎、1年のうちだけでも春夏秋冬の4回入れ替わります。アパレルの仕事に携わる身として、流動的なファッションに乗り遅れる事があってはなりません。普段から人一倍オシャレに気を使っている人ならば、こうした流れの早いトレンドの変化にも慣れており業界に入ってからも活躍出来るでしょう。
例えば自分の毎日のファッションにこだわる事はもちろん、友達や街ですれ違った見知らぬ人のコーディネートを心の中でチェックしてしまうタイプの人はアパレルの仕事に適性があると言えます。自分のみならず他人のコーディネートにも関心を持てるという事は、お客様へコーディネートの提案を行う際に役立つ習慣です。常にアンテナを張り巡らせて自分のセンスに磨きをかけておきましょう。
未経験者がアパレルで採用されるために意識したいこと1:洋服の購入
アパレル関係の仕事は未経験者でも採用の見込みがある業界ですが、その為にはいくつか押さえておきたいポイントがあります。
まずは何と言っても「洋服が好きである事」を採用担当者に伝える事が重要です。その為には自分のファッションに対する情熱を頭の中で整理しておく事も大切ですが、普段から洋服をコンスタントに購入するようにしておきましょう。
適度な浪費を心がけてファッション好き・そのブランドに対する愛着をアピール
生活に支障が出る程に懐事情を圧迫してまで洋服を買い込む必要はありませんが、やはり目新しいものや自分のこだわりがあるジャンルの洋服を購入する習慣があるとオシャレ好きとしての信用度が高まります。あまり洋服を購入する習慣が無く面接時に口頭だけで仕事への熱意を伝えても、採用担当者からは「本当に服が好きなのかな?」と思われてしまう可能性があるでしょう。
もし贔屓にしているブランドがあってそこで働きたいのであれば、そのブランドの服をコンスタントに購入しておくと採用担当者の心象が良くなります。加えて、入職後に仕事場で着る服が事前に用意出来るので一石二鳥とも言えるでしょう。
未経験者がアパレルで採用されるために意識したいこと2:ブランド研究
インターネットや雑誌の情報源を駆使して応募先のブランドについて熟知しておくのも、未経験者にとって重要な採用ポイントと言えるでしょう。
ブランドの研究を行う際には最近の動向や新作の傾向・取り組みなどはもちろん、ブランドの歴史についても押さえておきたいところです。今までどのような商品を作り、当時のファッショントレンドの中でどのような位置づけにあったのかを理解しておくと、採用担当者にブランドに対する愛情・熱意が伝えられます。
採用担当者は応募者が「ファッション好き」という事はほぼ前提として、どうして自社のブランドで働きたいと思ったのかを知りたがっています。自分にとって応募先のブランドが他のブランドとどういった点が異なり魅力的に感じるのかをしっかりまとめておきましょう。
未経験者がアパレルで採用されるために意識したいこと3:業界や流行のチェック
業界未経験からでも移ろいが激しいファッションのトレンドや、業界の流れを逐一チェック出来ている人は採用の見込みが高くなります。
ここで更に押さえておきたいのは「競合他社の動向」というポイントです。流行のトレンドをキッチリ把握しておくだけでも、採用担当者に「この人は本当にファッションが好きなんだな」と見てもらう事は出来るでしょう。しかし人気ブランドともなると自分の他にも応募者が多数居てもおかしくありません。
未経験でも限られた採用枠を勝ち取る為には
コーディネートに関する知識や理解に加えて競合他社がどのような新作を発表してコーディネート提案しているのか、どんなマーケティングを展開しているのかを把握していると他の応募者と差別化が図れるのです。「ファッションが好き」という気持ちから更に一歩進んで、仕事としての戦略的思考を持ち合わせている事がアピール出来るでしょう。
アパレルの現場では常にお客様に最先端のトレンド情報を提供する事が求められます。業界の動向や流行のトレンドに加え、他社と自社における違いを理解しておく事でより一層お客様に的確なコーディネート提案を行う事が出来るのです。
未経験者がアパレルで採用されるために意識したいこと4:将来の目標を立てる
アパレル業界には現場で販売を行うショップ店員や商品開発・ブランド戦略の鍵を握るマーチャンダイザー、時には世界を飛び回るバイヤーまで実に幅広い職種が存在します。将来的に自分がどの職種で働き、どのような事を成し遂げたいのかという具体的な目標を立てておく事も採用へのポイントです。
具体的な将来設計で示す「本気度」
例えばショップ店員で経験を積み重ねて、行く行くはバイヤーや生産管理などブランドを支える裏方に回りたいというのも良いでしょう。ショップ店員でのキャリアを活かして店長として現場を仕切ってみたいというのも、1つの立派な目標であると言えます。
大切なのは「このブランドで働いて何をしたいのか」という本気度を伝える事です。入職前からキャリアプランを持っている事をアピールすれば将来について本気で考えているとアピール出来ます。また、雇用の面からも長期的に自社のブランドで働いてくれる見込みがあるので、採用担当者も前向きに検討してくれるでしょう。
未経験者がアパレルで採用されるために意識したいこと5:洋服への情熱
未経験者が新しい業界へ挑戦する際にありがちなのが「理想と現実のギャップ」に幻滅してしまうというケースです。特にアパレル業界は華やかなイメージを強く持っている人も多く、現場でのハードな肉体労働や繁忙期の忙しさに打ちひしがれてしまう事も少なくありません。
「好き」を仕事にするという覚悟
毎日好きな物に囲まれて好きな仕事するという事は一見夢のような環境であり、実際そうした働き方に憧れる人も多いでしょう。しかし好きな事とは言え仕事になると思うようにいかない事態もあります。そんな時に「好きな事でこんなにストレスを感じたくない」と感じるか、「多少のストレスは好きな事をやってる楽しさ・嬉しさに比べればなんともない」と考えられるかが、仕事を長く続けていけるかどうかの分かれ道と言えるでしょう。
もちろん、好きな事は趣味として割り切って仕事では、別の事をするというのも立派な生き方です。「好き」を仕事に出来る人は数少なく、その分覚悟が求められる生き方にもなります。アパレルの仕事で言えば、何か嫌な事があってもファッションの事を考えればすぐに立ち直れる、何年経っても洋服を好きでいられるという情熱が大切です。
未経験者がアパレルで採用されるために意識したいこと6:なんでもやる
未経験からアパレルの仕事を目指すにあたって、具体的なキャリアプランを持っておく事が大切だという事は前述しました。自分のなりたい姿や将来就きたいポジションなどを明確にしておく事は、採用担当者へのアピールとして大切な部分です。しかし、将来設計を考えるあまりそれに固執し過ぎるのも考え物と言えます。
「なんでもやる」というがむしゃらさ・柔軟性を持つ
採用担当者が業界未経験者を面接する時は伸びしろや柔軟性、環境への適応能力を見ています。特に20代の若いうちは「なんでもやります」という仕事に対する貪欲な姿勢が、採用担当者の心に響く事が多いです。
ここでいう「なんでもやる」というのは、新人としてどんな雑用でも受け持つという事とは少し異なります。確かに仕事を始めて間もないうちは雑事も多いですが、「なんでもやる」というのは「将来の糧となる仕事はどんな事でもやらせて欲しい」という姿勢です。
将来の目標を明確に見据えていると「その仕事は自分のキャリアの為に必要なのだろうか」という考え方に陥ってしまう事があります。しかし、新しい環境で自分が目指すものになる為には、あらゆる仕事から様々な事を吸収する事が大切です。
アパレルが未経験でも活かせる仕事1:お客様との触れ合いが多い接客業
アパレル業界が未経験だとしても、今までの経験を活かせる職歴はいくつもあります。面接時や履歴書のアピールポイントとして活用したり、入職後に自信を持って仕事に臨めるように把握しておくと良いでしょう。
アパレルに活かせる職歴の代表格は「接客業」
今まで飲食店やコンビニなどで接客業をやってきた経験があるのならば、ショップ店員としての仕事に大いに活かす事が出来ます。取り扱う商品は違えど、基本的な接客マナーやお客さんとの話を盛り上げるトークスキルに関しては共通していると言えるでしょう。
来店時・退店時の挨拶や細かい作法などは、ブランドによって異なる場合があるので覚える必要があります。しかし言葉遣いや心構えなどの土台となる部分を改めて一から覚えなくて済むのは、働く側にも雇う側にもメリットです。
アパレルが未経験でも活かせる仕事2:クライアント相手に商品を売る営業
アパレルの仕事は「人」が「人」へ服を販売するコミュニケーション能力が問われる業態です。他業種の接客販売業の他にも、同じく人を相手取って商品を購入してもらう「営業職」での経験もアパレル業界の仕事に役立てる事が出来ます。
営業職で培ったコミュニケーション能力・営業力は大きな武器になる
営業職ではじっくりクライアントと向き合って商談の交渉に臨む為、相手と会話する時間が比較的長い事が特徴として挙げられます。商品に関する深い知識や相手を納得させる為のコミュニケーション能力・話術などが必要とされるのです。
「商材に関する深い知識」も「コミュニケーション能力」も、アパレル業界にとって大切なスキルとなります。ショップ店員としてお客様に商品案内する際はもちろん、バイヤーとして商品を仕入れたりマーチャンダイザーとして商品を企画する場合にも必要です。
接客業は「不特定多数に対する販売業」であるのに対して、営業職は「特定少数に対する販売業」とも言えるでしょう。しかしその本質は同じ土台に成り立っており、営業職を経験する事で培ったスキルはアパレルのような販売業にも活かす事が出来るのです。
アパレルが未経験でも活かせる仕事3:地道な作業が多い一般事務
世の中にある様々な企業でそのポストが用意されている一般事務職は、一見するとアパレルにはあまり関連性が無いように思われます。しかし、一般事務のように細かい作業やルーティンワークをコツコツこなす能力も、ファッション業界で働く際に必要となる場合があるのです。
地道な作業を苦にしない強み
センスあるコーディネートに身を包んだ売り場の販売員、雑誌やインターネットに掲載されているブランドの洋服などアパレルの仕事は華やかなイメージに事欠きません。しかしその一方で在庫管理や発注業務、生産ラインとの手続きなど役職によっては事務的な仕事が多いのも事実です。特にお店を切り盛りする店長職やアドバイス役のストアマネージャーでは、毎日の売り上げ報告や本部との書類のやり取りなど地味な事務作業が多くなります。こうした地道な努力を売り場などの表の仕事で感じさせない忍耐力は、一般事務を経験する事で培う事が出来るでしょう。華やかな舞台の裏には、それを支える人達の目につかない努力があるのです。
一般的な会社面接とは違う?アパレルの面接に相応しいファッションとは?
採用試験を受けるにあたって避けて通れないと言っても過言ではないのが面接でしょう。面接では身だしなみやマナー、人となりなどを直接採用担当者に見られる事になります。面接の身だしなみと言えばリクルートスーツが一般的ですが、ファッション界隈の面接試験ではカジュアルな服装で面接を行うケースも多いです。
アパレル業界の面接試験に相応しい服装とは?
アパレル関係の面接に適した服装は、そのブランドやショップのイメージに即したコーディネートが基本になります。あくまで採用試験である事をわきまえて、アクセサリー類は控えると良いでしょう。全身コーディネートを応募先のブランドで固めてしまう必要はありませんが、そのブランドのアイテムを中心に組み立てる事でブランドへの愛情を伝える事が出来ます。
「トレンド」と「清潔感」は基本
応募先のブランドアイテムを中心にコーディネートしたとしても、トレンドから大きく遅れてしまっていたり清潔感に欠けているとかえってマイナスに評価されてしまう場合があります。業界人としての基本である「トレンド」と、社会人としての基本である「清潔感」は忘れないよう心がけておきましょう。
リクルートスーツはNG?アパレルの面接で避けたいファッションとは?
一般的な面接試験では問題無い服装であっても、応募先のショップやブランドではあまり好まれないファッションもあります。まずは募集要項によく目を通す事が大切ですが、ある程度の傾向を押さえておきましょう。
リクルートスーツは要注意
応募職種がショップ店員である場合は、リクルートスーツでの面接が好まれないケースが多いです。裏方の職種と異なり、ショップ店員は現場に立ってお客様と直接接する「ブランドの顔」と言える存在でもあります。アパレル関係の採用試験では応募者のファッションに関する知識や考え方も重要視されるので、リクルートスーツでは応募者がどのようなファッションセンスを持っているかを見る事が出来ないのです。
その人の服装の趣向が分からなければ、ブランドカラーにマッチするかどうかの判断も難しくなるでしょう。ショップ店員としての面接試験に臨む際には、ブランドコンセプトを意識しつつ派手過ぎないコーディネートがオススメです。求人情報や問い合わせ対応で「私服でお越し下さい」という旨の連絡事項がある事は確認しておく必要があります。
清潔感が大切!アパレルの面接で気をつけたいメイクやヘアスタイル
アパレル関係の仕事と聞くとファッションに気を取られてしまい意外と見落としがちなのが、メイクやヘアスタイルについてです。頭髪や顔もコーディネートの1つと言っても過言ではありません。しっかりとポイントを押さえて採用担当者に好印象を与えましょう。
基本的な考え方は服装と同じ
メイクやヘアスタイルに関しても、基本的にはブランドのコンセプトやカラーに合わせて整えていくと良いでしょう。派手なマスカラや口紅、奇抜な頭髪のカラーリングは避けてコーディネートをまとめると好印象です。仕事の面接である事を忘れず清潔感を意識しましょう。
比較的カジュアルな雰囲気のブランドで多少の遊びが許されるのであれば、流行の髪形やメイクを押さえておくのもポイントです。ただし複数のショップを受ける場合には柔軟に対応出来るようにしておきましょう。特に髪型は色を入れたり切り過ぎたりしてしまうと元に戻すのに時間がかかるので注意したいところです。
写真スタジオでの撮影がおすすめ!未経験でもアパレルに採用されやすい履歴書の写真
人気のブランドや大手のショップになると応募者の数が大規模になり、面接の前に書類選考を設けるところも出てきます。まずは履歴書による選考を勝ち抜かなければならなくなりますが、送付する履歴書にもいくつか採用を勝ち取る為のポイントがあるのです。
履歴書の写真は写真スタジオでの撮影がオススメ
言ってしまえば履歴書の顔写真は、採用担当者からすると応募者の見た目に対する第一印象になります。「人の見た目」に大きく関わる仕事を希望するのですから、写りが悪いとそれだけで印象を落としてしまう事にもなり兼ねません。
そこでオススメなのが写真スタジオを利用してキッチリと顔写真を撮影してもらうという事です。一般的な証明写真機は写りを自分で調整する必要がありますが、写真スタジオではその道のプロフェッショナルが撮影してくれます。
シャッターチャンスを逃さないので良い表情で撮影してくれる事はもちろん、一眼レフや照明器具など本格的な機材を使用するので写りも良くなるのです。
ちょっとした一手間ですが、採用を勝ち取る為に効果的な手段なので実践してみてください。
字が上手ではなくてもていねいに!履歴書を書くときに注意したいポイント
履歴書において空欄の存在は印象が良くありません。空欄がある事で仕事に対する情熱やブランドへの思い入れが浅いと受け取られてしまう危険性があるのです。かと言って文字を大きくすれば良いというものでもなく、如何にして情報を効率的に書けるかが勝負になります。書ける人にとっては履歴書の欄は狭すぎるという事もあるくらいなので、スペースを有効活用しましょう。
「結論」から書き出して「理由・根拠」を後ろに書くと印象的
履歴書の文章をスッキリまとめるには「結論を先に書いて、後から説明する」という手法が有効です。きっかけや根拠から書き出すと伝えたい事が雑多に増えてしまい、大事な結論までが長くなったり分かりにくい文章になってしまう可能性があります。この手法は特に志望動機を書く際に有効なので、是非覚えておきましょう。
字は汚くても、なるべく丁寧に
普段から早く文字を書く事に慣れてしまっていると、字を綺麗に書くという事はいきなり言われても中々難しいものです。綺麗な字にこした事はありませんが、あまり自分の字に自信がない場合にはなるべく丁寧に書いて採用担当者が読みやすい文字を心がけましょう。丁寧に時間をかけて書く事で、誤字脱字などを予防する事も出来ます。
アパレルの面接でよくある質問とは?ある程度答えられるように準備しておこう
一般的な企業面接などでもよく聞かれる項目です。限られた時間の中で効率的に伝える必要があるので、情報を詰め込みすぎるのはマイナスと言えます。志望動機では業界を目指すきっかけになった出来事を、自己PRではどんな事でブランドやショップに貢献するつもりであるかを「具体的な例」を示してアピールしましょう。
接客経験の有無・土日出勤の可否
ショップ店員としての応募であれば特に接客経験の有無を聞かれる可能性が高いです。経験があれば具体的な職種を言えるようにしておきましょう。経験が無い場合は取り繕おうとせず、素直に未経験である事を伝える事が大切です。
販売業である事から土日の客数が増えるので、土日に出勤出来る人が喜ばれます。プライベートで友人と休みが合わせにくくなる可能性もありますが、無理のない範囲で出勤可能な方向で進めると吉です。
好きなブランド・ファッション雑誌
アパレルならではの質問内容の代表的なものが、好きなブランドやファッション雑誌についての質問です。応募先のブランドを挙げる事はもちろん、同じジャンルやよく似た傾向を持つブランドを調べておくと良いでしょう。その際、応募先ブランドと他社の違いについて考えておく事も重要です。
アパレルこそマナーに気をつけて!挨拶や入退室の仕方は大丈夫?
面接試験にはいくつかの決まり事やマナーがあり、一般常識として応募者の良識が試されます。マナーとは人と人とが接する場面で生まれるものであり、接客や提案を行うアパレル業界において重要視されるポイントの1つです。基本的な面接マナーはしっかりと押さえておきましょう。
時間には余裕を持って行動する
時間を守る事は社会人としての常識であり、面接の時点から既に試されています。面接開始の5分前には指定された場所に到着しておけるようにしましょう。交通機関の遅延などでやむを得ず遅刻しそうな場合は、その可能性が出た時点で早めの連絡を入れるようにするのがベターです。受け答えに際して失礼のないよう、敬語の正しい使い方も勉強しておきましょう。
入退室・挨拶など
面接会場の受付やスタッフに声をかける時点から振る舞いを見られているという意識を持ちましょう。しっかりと挨拶を済ませ、指定された場所で心を落ち着けながら待ちます。
入室の際はまず部屋のドアをノックして、先方の「どうぞ」が聞こえたら「失礼します」と言って入りましょう。用意されたイスに座るのは「先方に着席を促されてから」がマナーです。「本日はよろしくお願いします」の一言と一礼も忘れないでください。退室時にも「本日はありがとうございました」の一言と一礼を添えます。
身だしなみは最後までチェック!アパレルの面接日にあると便利な持ち物リスト
一般的な採用面接に比べて、アパレルの面接では身だしなみが厳しめにチェックされる事が多いです。天候や季節によっては不測の事態も起こりえるので、アクシデントに対応出来るよう持ち物には万全を期して臨みましょう。
替えのストッキング
気温が下がって冷え込む冬場の面接には、ファッション性と防寒を兼ねてストッキングを着用する人も多いです。ストッキングの大敵と言えば伝線、破けてしまうと少々みっともない見た目になってしまいます。いざという時の為に予備のストッキングをカバンに忍ばせておくと安心です。
メイク道具
夏場の汗ばむ日や梅雨時の湿気が多い時期などは、せっかく自宅を出る時にバッチリメイクをキメても到着時に崩れてしまう事があるかもしれません。最低限のメイク道具を持ち歩いて直前に化粧室でメイク直し出来るようにしておきましょう。
応募先ブランドのカバン
便利アイテムとは少し異なりますが、応募先ブランドのカバンを持って行くと採用担当者の目に付きやすく効果的にブランドへの愛情をアピール出来ます。カバンは日常的に使用する頻度の高いアイテムなので、日頃からブランドの商品を愛用している事が伺えるポイントなのです。
未経験でもアパレルで採用されやすい志望動機1:全くの未経験の場合
履歴書の志望動機をどう書いたら良いか分からないという人も多いのではないでしょうか。「きっかけ→興味を持った」という基本的な図式で書けばそれらしくはなりますが、他の応募者との差別化という意味ではイマイチですし仕事への熱意も伝わりにくいでしょう。この基本の形式を中心に書き方を工夫する事で、印象的な志望動機を書き上げる方法をケース別に把握しておきましょう。
全くの未経験からアパレル業界を目指す場合
アパレル関係の仕事に活かせそうな職歴がなく、全くの未経験から業界へ入る場合にはとにかく「熱意・やる気」をアピールする事が大切です。例えば「洋服が大好きで普段からコーディネートにこだわりがあり、自分以外の人にもファッションの素晴らしさを伝えたい」「アパレルは未経験ではあるものの、やはり自分の好きな事を仕事にしたくて思い切って業界入りを決意した」といった旨の志望動機が良いでしょう。
即戦力のスキルが見込めない以上、貪欲さや柔軟性で他の応募者に引けを取る訳にはいきません。ここぞとばかりに自分の情熱をぶつけましょう。
未経験でもアパレルで採用されやすい志望動機2:前職が営業の場合
前職が営業だった場合には、人と人との関わり合いで商売して来た事から結びつけてアパレル業界への適性をアピールすると効果的です。
アパレルの販売員も企業の営業職も「物を売る」という根本的な土俵は同じと言えます。そこで活かせる営業で培った能力をピックアップしましょう。
例としては「営業では取引先との商談で多くのコミュニケーションを交わして来たので、今度は接客業としてその経験を活かしたい」「営業ではクライアントに商品の魅力を事細かに説明してきた。商品知識や業界背景を把握するのが得意なので、自分が好きなアパレルの分野で今までの経験を活かしたい」といった具合になります。
「商品が持つ魅力を対面のコミュニケーションを通じてお客様に伝える事が得意」というポイントが、営業職を経験してきた人の強みと言えるでしょう。
未経験でもアパレルで採用されやすい志望動機3:前職が別の接客業の場合
接客業の経験がある場合には「お客様目線の理解度」がキーポイントです。一般的な接客業は1日あたりの客数が多い傾向にあり、様々なタイプの人と触れ合う機会に恵まれています。その中で培った「お客様が何を望んでいるかを見抜く力」をアピール出来ると好印象です。
具体的には「前職は飲食店で接客を担当していたが、お客様のニーズを読み取ってこちらからサービスを提供すると大変喜んでもらえたのが嬉しかった。ファッションが好きなので、今度は自分が好きな業界で同じようにお客様に喜んでもらいたい」などとまとめましょう。
お客様目線で仕事に臨んだ結果、お褒めの言葉を頂いたり実際に売り上げが伸びたなどの実績があれば、一言添えておくと採用担当者の目に留まりやすくなります。
未経験でもアパレルで採用されやすい志望動機4:前職が一般事務の場合
一般事務職の経験からアパレル関係の仕事に活用出来るスキルは、地道な作業をコツコツこなす能力です。アパレル業界の表立った華やかさに囚われず、質実剛健に売り上げを伸ばす努力に尽力出来る姿勢をアピールしましょう。
「前職は商社の一般事務に勤めており、多くのルーティンワークをこなしながら時には経営改善について意見を出していました。アパレル業界は初めての挑戦だけれど、大好きな洋服に携わる仕事なので積極的に仕事を覚えてなるべく早く戦力になりたい」というようなまとめ方がベターです。
コツコツ努力出来る人材は将来性を感じさせる為、一見アパレルに関係のない業界からの転職でも十分見込みがあります。自信を持って一般事務を経験した事からのアピールポイントとして伝えましょう。
未経験でもアパレルで採用されやすい志望動機5:前職がバイトリーダーの場合
業界が何であれ、前職でバイトリーダーを努めていた実績があればアパレルの仕事でも大きなアピールポイントになります。アパレルの現場ではノルマ達成やディスプレイの意見交換など、連帯感が強い店舗が多いです。人をまとめ上げて働いていた経験のある人は、将来的に有望な店長職候補として期待される事も珍しくありません。
志望動機の書き方としては「前職の書店販売員では多くのスタッフの中からバイトリーダーを任され、後輩の指導や店舗の運営改善などコミュニケーションを取りながら尽力していた。兼ねてより興味があったファッションの現場でリーダーシップを発揮出来る存在になって売り上げに貢献したい」などが良いでしょう。
「人の上に立つ」というポイントを強調し過ぎるとかえって自己顕示欲の強い人物像に見えてしまいますので、あくまで売り上げ貢献やファッションを楽しむ人達の為という締めくくりにすると好印象です。
未経験でも十分可能なアパレルの仕事!洋服が好きな人はぜひチャレンジしよう
アパレルの仕事は洗練されたスマートなイメージも強く、自分が業界未経験だと不安に感じてしまう人も多いでしょう。しかしアパレルの世界も大きい括りで見れば接客販売や商品開発、マーケティング展開など他業種での経験から得たスキルを活かす事が十分に可能なのです。
そして「好き」を仕事にするという事は、その好きな事で「嬉しい」も「辛い」も全て受け入れるという事になります。その為にはファッションや洋服が大好きで、その気持ちは今後何年経っても変わらないという確固たる情熱や覚悟が必要になるでしょう。しかしその気持ちさえ持ち合わせていれば、未経験者であろうと門戸が開かれている世界なのです。
未経験を理由に足踏みしてしまうのは勿体無い事です。自分の経験や情熱に自信を持って、大好きなアパレルの世界へ踏み出してみてはいかがでしょうか。