在宅勤務はサボりがち?現役リモートワーカーに聞く「サボリ対策」と「1日のスケジュール」【ライター/粕谷麻衣】




新型コロナウイルスの感染拡大を機に、急速に普及したリモートワーク。在宅での仕事に、慣れてきた方は多いのではないでしょうか。また、求人をチェックしてみると、在宅勤務を前提としている仕事も増えていて、転職先の候補としてイメージしている方もいるでしょう。

しかし、在宅勤務において、最も気になるのが「サボってしまいそう」といった問題です。そこで、今回は現役でリモートワークをしているワーカーさんたちに、それぞれの「サボり対策」「1日のスケジュール」についてお話を伺いました。

在宅勤務がサボりやすい理由

在宅勤務がサボりやすい理由は、実にさまざまです。やらなければいけない仕事を前にして、ついサボってしまう理由を見ていきましょう。

気が散るものが多い

在宅勤務がサボりやすい理由として、まず挙げられるのが「気が散るものの多さ」です。自宅には、漫画やゲーム、テレビ、雑誌など、手の届くところに気の散るものがたくさんあります。

休憩のつもりで漫画に手を伸ばしたら、そのまま没頭してしまい1時間経っていた、といったケースも珍しくありません。また、仕事に向き合っていても、視界の中に気になるものがあり、なかなか仕事モードになれないといった声も多いです。

人の目がなく緊張感を得にくい

在宅勤務は、同僚の目が届かないため緊張感を得にくいといった問題があります。出勤していれば、お互い監視し合っているような雰囲気なので、常に一定の緊張感があるものです。

しかし、誰の目も気にならない環境での仕事となると、緊張感を得にくく、業務に向かいにくくなってしまいます。

オン・オフの切り替えが難しく集中しにくい

自宅は本来「リラックスするための場所」「休息するための場所」であるため、オフ状態のときに過ごします。そのため、オフのスイッチが入ったまま、なかなか心と頭がオンに切り替わりにくいのが難点です。

オン・オフの切り替えが難しくなると、集中しにくくなってしまうだけでなく、そもそも仕事に向かう気持ちもなくなります。在宅ワークの課題は、この「オンへの切り替え」が大きな壁となるかもしれません。

現役リモートワーカーに聞くサボり対策

ついついサボりがちなリモートワーク。現役リモートワーカーの方々はどのようにサボり対策をしているのでしょうか。ここからは、実際にリモートワーカーたちが取り入れているサボり対策をご紹介します。

タイマーをかける

サボり対策の一つとして、現役リモートワーカーから挙がったのが「タイマーの活用」です。タイマーの使い方には個人差がありましたが、以下のような使い方をしている方が多いようでした。

  • 0からスタートし自分が何分仕事をしたのかを記録する(達成感につながる)
  • ひとまず30分など集中する時間を決めてタイマーをかける
  • ポモドーロテクニックで25分作業+5分休憩のサイクルを繰り返す

いざタイマーをセットすると、意外にも自然と仕事に取り掛かりやすくなります。タイマーをセットするだけで、時間を意識することになるため、仕事モードへと心と体を切り替えやすいのかもしれません。

ちなみに、筆者は0からスタートして、集中が切れた頃にタイマーをストップする方法を取り入れています。「いつの間にか1時間も経ってたんだ!」と達成感につながるのでおすすめです。

オンラインのコミュニティを活用する

自分と同じように「在宅勤務では集中できない、サボってしまう」と悩みを抱えた方が集まる、オンラインのコミュニティを活用するリモートワーカーは多いです。具体的な活動内容はコミュニティによって異なるものの、「平日の昼間にオンライン上(Zoom等)で集まって一緒に作業をする」「SNS上で”これから○○をします”とタスクを申告して作業に取り掛かる」「Skypeなどでカメラをオンにしてお互いを監視しながら作業をする」などが主です。

オンラインのコミュニティであれば、自宅にいたまま他の方と相互監視のような空間を実現できるので、どうしてもサボってしまうときには便利です。

着替え・メイクをする

在宅勤務であっても、着替えやメイクをしてサボり対策をする方も多いです。部屋着のままであったり、寝ぐせがついている状態やすっぴんであったりすると、どうしても「リラックスモード」から抜けにくくなってしまいます。

出勤するような服装・メイクで毎朝整えることで、自然と気持ちが引き締まり、仕事へと向かいやすくなるでしょう。

現役リモートワーカーの1日のスケジュール

ここからは、現役リモートワーカーの1日のスケジュールをご紹介します。どのように1日の時間を活用しているのか、参考にしてみてください。

webディレクター/32歳の場合

名前:M.Yさん

勤務時間:9:00~18:00(残業少なめ)

勤務形態:会社員

世帯:独身・一人暮らし

 

8:20 起床

8:30 身支度を整える

8:40 朝食(プロテインのみ)

8:50 メールやチャットの確認

9:00 始業

12:00 休憩

13:00 午後の業務開始

18:00 退勤

19:00 買い出しや家事、夕食準備

21:00 夕食

22:00 入浴

23:00 自由時間

26:00 就寝

 

始業時間のわずか40分前に起床するといった、まさにリモートワーカーらしいタイムスケジュールの方です。出勤しない分、身支度やヘアセット、メイクなどは最低限のみにとどめているそう。

 

H3:人材営業/30歳の場合

名前:K.Kさん

勤務時間:8:30~17:00(残業あり)

勤務形態:会社員

世帯:夫+子ども(2歳)

 

6:00 起床

7:00 子どもと自分の身支度

7:30 朝食~当園準備

8:30 自宅を出発

8:15 子どもが当園

8:30 リモートワーク開始

13:00 昼休憩

14:00 午後の勤務開始

17:00 退勤

18:00 保育園へお迎え

18:30 入浴

19:00 夕食

20:00 子ども就寝・家事

21:00 残業

22:30 残業終了

24:00 就寝

 

残業が多い職場で働いているリモートワーカーの方です。また、フレックスタイム制なので、勤務時間は明確に決まっておらず、子どもが規則正しい生活を送れるようなタイムスケジュールを組んでいるとのこと。

残業の時間も、子どもの就寝時間に重なるように設定し、うまく時間を使いながら仕事を回しているようです。

まとめ

在宅勤務は、自分を律することができないとどんどんサボりがちになってしまいます。自分に合うサボり対策を模索しながら、自宅でも集中できる環境を取り入れることが重要でしょう。

ぜひ、今回ご紹介した内容を参考にしながら、自分に合う在宅勤務のスタイルをイメージしてみてください。

粕谷麻衣

ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。




RUN-WAY編集部

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