「尊敬できる上司」になる、と一言で言っても、そう簡単なことではありませんよね。自分では優しく接するように心がけていても、優しさが尊敬に繋がるかは難しいところ。ですが、尊敬できない上司でいるよりも、尊敬できる上司になりたいもの。どのように振る舞えば、部下や後輩が尊敬してくれるようになるのでしょうか。
そこで今回は、尊敬できる上司になるための方法を考えていきます。
決断力をしっかりつける
仕事ではあらゆる場面で「決断」することが求められますが、なにをするにしても、判断を下すのは上司です。
その際、選択肢は決して一つではありません。いくつかの選択肢があり、その中から、今選び取るべき一番を、しっかり判断しなくてはいけません。重要な選択を下さなくてはいけないとき、頭を悩ませてしまう事でしょう。
ですので、どうしたらいいかすぐには決められない、どの選択がいいか迷ってしまう人も多くいると思います。
そこで迷ってしまったり、決断を下せないでいると、どうしても部下は着いてきてくれなくなってしまいます。
逆に、その時すぱっと適切な決断を下すことが出来る上司は、部下にとっても頼もしい存在。尊敬できる上司になれるのです。
差別やえこひいきをしない
当然のことのようにも思えますが、実は一番重要なことでもあります。
小さいころに学校の先生にひいきされている子がいたり、学級の中で差別があったりすると、周囲は偏見の目で見てはいませんでしたか。
その偏見の目は、ひいきされている人・差別されている人だけではなく、果てには「ひいきしている人」「差別している人」に向いていきます。「あの先生は一人の生徒だけをひいきにする」と、思ったことがある人もいるでしょう。
この例と同じように、社会人になって職場で上司が誰かをひいきした場合、職場でのひいきは引いては成果に、そして給与に繋がっていきます。ですから、ひいきされなかったひとは確実に強いストレスを感じます。
ひいきされている人にだけでなく、ひいきをしている上司にも不満がたまり、最終的には尊敬されなくなってしまいます。
たとえお気に入りの部下がいても、嫌な部下がいても、すべてに対し公平な態度をとり、差別したりひいきしたりしないこと。そうすることで、部下からの尊敬の対象となっていきます。
責任転嫁は絶対にせず、ミスは上手に叱る
自分がミスをしてしまった時、部下に責任を押し付けてしまう上司、いますよね。そんな上司は絶対に尊敬されません。自分のミスで、部下が失敗したときははっきり謝りましょう。その潔さが好印象につながるはずです。
もちろん、部下が本当にミスをした場合もあるでしょう。そんな時、大きな声でミスを怒鳴ったり、人に聞こえるようにしかりつけてはいけません。小さな声でそっと叱ったり、初めてのミスであれば直すまでそばで見ていてあげたり。そのような小さなケアが、仕事の能率にもつながりますし、ひいては尊敬できる上司への念に繋がっていくのです。
まとめ
尊敬できる上司になるには、この3つをしっかり守ることが大事です。
これは、職場のみならず日常生活にも当てはまること。気遣いを忘れず、立場に甘んじないことで、部下に慕われる、尊敬できる上司になれることでしょう。