ダブルアサインメントが必要視されているのはなぜ?
ではいま、どうしてダブルアサインメントが必要視されているのでしょうか。
先に書いた仕事の属人化は、休みをとれないことや転職が難しくなることももちろん問題ではありますが、仕事の能率化が全くできないという点でも問題なのです。
誰か一人しかできない仕事があると、その担当者が何らかの不測の事態に巻き込まれて身動きが取れなくなった際、いささかは共有されていたとしても、どうしても仕事が滞ってしまいます。やり方もわからなければ、書類の保管場所、提出先、取引先に至るまで分からず、結果的に取引相手にも迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。
それを防ぐのに、ダブルアサインメントは非常に有効です。二人で同じ仕事を共有しているため、どちらかがいなくても、仕事を成り立たせることができる、いわば保険のようなものなのです。
ダブルアサインメントは信頼関係を築くのにも役立つ
ダブルアサインメントでは、パートナーと一緒に仕事を行います。そのため、仕事において信頼関係を築くことができ、一人で仕事をするよりもずっと精神的な負担も減るのです。
弊害としては、あまりにも合わないパートナーと組まされると、仕事もうまく回りませんし、共有も難しくなります。ストレスの増加にもつながってしまいます。これはアサインする上司のほうが気を付けなくてはならないことですが、人と人との相性も、ダブルアサインメントには重要なのです。
まとめ
ダブルアサインメントという制度について解説してきました。自分が退職するときにも、担当者への仕事のノウハウや、効率を受け継がせる引継ぎなどでバタバタする時間を短くもできます。さらに有効活用できるようになれば、またひとつ、働き方が変わるかもしれませんね。