ヨーロピアンゾート気分を東京・小石川で
閑静な東京・小石川の住宅街のなかに、一際目立つシンボルツリー。ウッドデッキを通り階段を上りつめると、緑溢れるガーデンテラスには噴水やパラソルが。まるでヨーロッパのリゾート地にいるかのような気分になる開放感のあるレストランの名は「青いナポリ(AOI NAPOLI )」。印刷所だった建物がリノベーションされ、この立地に大きなイタリアン&ピッツェリアがオープンするなんて、当初誰が想像したことでしょう。都営三田線・大江戸線の春日駅からは徒歩10分、丸ノ内線の後楽園からはさらに数分かかるという立地に出店を決めた理由を、経営母体のバルビバーニ広報・藤井さんに聞きました。代表の佐藤社長は、人が集まる場所かという視点ではなく「こんな場所にこういうお店を作ったら楽しそう」とか、「自分が行きたいと思えるお店かどうか」ということをポイントに店作りをしているそうです。会社全体のキーコンセプトは、「美味しいものをより楽しく、より健康に、より安く」。食を通して心豊かな時間を提供することを目指していると聞けば納得のステキなレストランです。
定番人気はもちろんピッツァ
不動の人気メニューは、やはりピッツァ。「薪釜で一気に高温にすると、外はパリッと、なかはふっくらもちもちになるんです。薪の風味も相まって、好評をいただいています」と藤井さん。ランチはサラダ・ピッツァ1枚をチョイスしたセット(スモールサイズ1,000円/レギュラーサイズ1,300円)が人気。プラス200円でセットドリンクとなりますが、ランチタイム限定のチョイノミビール(キリンハートランド 180ml・380円)や、チョイノミワイン(赤か白 100ml・380円)も見逃せません。太陽の光や風を感じながら、爽やかな気分でのんびりするのもよいし、ライトアップの演出でちょっとオトナにゆっくり夕食をとるのもステキです。異なったイメージそれぞれが心地よく感じられるはず。なお、ディナータイムは野菜、肉、魚と旬を意識した食材がワゴンで提供され、スタッフが料理の説明をしてくれます。また、ティラミス、プリン、ガトー・ショコラもデザートの人気定番だそう。ワインリストも充実していますし、レモンの香り高いリモンチェッロなど食後の時間を彩るリキュールも試してみてください。
地域の人々に愛されるお店に
休日や東京ドームのイベントなどがあるときは、遠方からのお客様や家族連れ。また、平日は圧倒的に近隣のお住まいの方や、近くにお勤めの方に利用が多いとのこと。商業圏ではない立地なので、近くのお住まいの方との関係が気になるのですが、長い年月をかけて交流を深めていき、地元の人になくてはならない存在になっているようです。お店にあるオリーブの木を目にしたあるご近所の方が、自宅にもオリーブの木を、、、、、、と育てたことがきかっけでその輪が広がり、今では「オリーブ通り」という通称がつくほどのムーブメントになったとか。地域の人々に愛されるレストランで、都会のなかの非日常を味わってみませんか?
すどうみほこ
エッセイスト/ワイン&フードスタイリスト
1968年東京生まれ。夫、娘、小型犬とともに東京在住
青山学院大学社会学情報学部ヒューマンイノベーション科修了(修士)。
明治学院大学フランス文学科を卒業後、ワインメーカーに入社。その後、フリーランスとなりワイン・食に関する執筆、講師などをして活動している。
著作に「シャンパン&スパークリングワイン」(主婦の友社)、「フランスAOCワイン事典」(三省堂 共著)、「おいしいワインの基礎知識」(KKベストセラーズ)、寄稿に「Winart」(美術出版社)ほか。
ワインアドバイザー(社団法人日本ソムリエ協会)
シュヴァリエ(フランスチーズ鑑評騎士の会)
シュヴァリエ(シャンパーニュ騎士団)
インスタグラム:オススメレストランなど食情報を発信中!
https://www.instagram.com/dessinerlasaveur/