上手な話し方・聞き方のコツをマスターして会話上手になろう




ビジネスシーンであっても、日常生活であっても、うまく話せなかったり、相手の話をうまく聞けなかったりする悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。ではどうすれば上手な話し方や聞き方ができるのでしょうか。

その答えは実にシンプルです。すなわち話し上手・聞き上手の人の真似をすればいいのです。ここでは、話し上手・聞き上手になって素敵な人になるためのコツを紹介します。

「会話の基本」を整えることからスタート

まずは、話し方や聞き方のコツを抑える前に、会話の基本を自分の中で整えておく必要があります。

基本として、声の大きさを相手に合わせることと、音程や声のキーを相手に合わせること、話のスピードやテンポを相手に合わせることがあります。これは、ミラーリング効果と言って、相手が自分と同じ言動やしぐさを行うことで親近感を持つという人間の心理を利用するテクニックです。

また、相手のテンションに自分のテンションを合わせるたり、相手に興味を持ったりするコミュニケーションテクニックといえます。興味を持つというのは、コミュニケーションが下手な方には難しいかもしれませんが、興味のハードルを低くすると分かりやすくなります。「家族構成」や「出身地」、「部活」などの簡単なことで構いません。

興味を持って掘り下げることで、相手も嬉しくなって話したくなりますし、あなたの話も聞いてもらえるようになるはずです。

話し方のコツは【内容・態度・声】と心得よ

話し方がうまいかどうかは、三つの要素によって決まります。「話す内容」「話す態度」「話す声」です。この3つのコツを抑えることによって、相手がどんな印象を持つかが決まります。

プライベートでは「明るい声」「弾む声」などが求められるでしょうし、職場であれば、理論的で謙虚な声がもとめられることでしょう。異なる状況の中で、使い分ける必要があるのです。では、話し方のうまい人と下手な人では、どのような特徴があるのでしょうか。

内容は「主語」と「語尾」が大事

話している内容が分かりやすい人というのは、基本的に主語がある話し方をします。これは特にビジネスシーンで言われることなのですが、「まずは主語から」「まずは話の本題から」というのが鉄則です。

話し方が分かりやすい方は、【誰が●●した】というのが明白で、話が適度に切られ、理解しやすくなっています。話を聞いていてストーリーをイメージできるのです。また、わからないことはわからないと言える謙虚さも、非常に大切です。

話している内容が分かりづらい人は、主語がないことが多いです。【誰が】が省略されていて話の切れ目がないので、登場人物が不明瞭で「どんな話だったのか?」がイメージしにくくなっています。

主題から話さず、自分の順番で話してしまうことで、最後まで話を聞く気にならなくなってしまうのです。

また、語尾も話し方がうまくなるコツです。主語、主題を話したら、それが【どうなった】まで明白で、話の結末がわかる人は話し方が上手です。話し方が下手な人は、結論がなかったり、あいまいなまま終わらせてしまったりします。

態度は「相手に合わせる」ことが重要

話し方・聞き方双方に共通するのが、この「態度」です。話し方・聞き方のコツとしては、まず相手や状況に合わせた態度(表情)で話す必要があります。

相手を観察して話を進めると、相手が自分の話を理解しているか確認できますよね。そのうえで話を進めると、共通理解の元、話が進みます。逆に一方的に話し、相手の理解を確認しないで話を進めると、聞き手が置いてけぼりになってしまいます。

また、態度には表情的な要素も多く含まれています。内容に合わせた表情をすることは当然のことのように思えますが、実はできていない人も多いのです。内容と合わない表情か無表情で話してしまうと、自分の世界に入り表情が変わらないので内容が伝わりにくくなってしまいます。

ジェスチャーも、態度の大事な要素です。意図的なジェスチャーは動きと内容の合わせ技で理解が進む効果を生みます。ただ、意味なく動くなどの無駄なジェスチャーは、動きに気が散ってしまい、理解が遅れる要因になります。常に落ち着いて、相手がどう思うか、配慮できる状態になっておきましょう。

次に考えるべき「態度」は、言葉遣いです。仕事の場では当然、謙虚・丁寧な言葉使いを行っていると思いますが、プライベートではどうでしょうか。横柄・乱暴な言葉使いになっていませんか? 上から目線や雑な言葉、弱みを見せまいと、知ったかぶりをするなどすると、話を受け入れにくくなってしまいます。

声は聞き取りやすさを重視して

話し方のコツとして、聞き取りやすい声で話すことは非常に大切です。まず意識すべきは、音量です。ちょうどよい音量の場合、要点が伝わりやすくなります。しかし、音量が大き過ぎるか小さ過ぎると、うるさいか、そもそも聞こえないので大事なことが伝わりません。

次に、音程も意識してみましょう。音程を意識するのは難しいように思えますが、NGな音程を知って、それを避けるようにするのがいいですね。甲高いと騒音に近いためやかましいですし、低すぎると、一語一語が聞き取りづらくなります。近親者に聞いてもらったりして、不快な音域を避け聞きやすい音程に調整していきましょう。

加えて、一語一語が聞き取りやすいよう、滑舌も意識しましょう。滑舌が悪いと、言葉が正しく伝わらない可能性があるだけでなく、相手に誤解を生んでしまいます。言葉が正しく伝わると、聞き手は安心して聞けますし、落ち着きや、安定感を与えます。

滑舌を意識できるようになったら、間も意識するといいですね。間がないと、情報過多になって相手の理解が遅れてしまいます。また、早口に話すと軽薄に映る可能性もあります。日常生活ではあまり意識しないかもしれませんが、アナウンサーさんや俳優さん、声優さんなどはこういったことを意識して話しているので、理解しやすくなるのです。

「使える相槌」で簡単に話し方・聞き方のコツをマスター

ここからは、「使える相槌」について紹介していきます。相槌を上手に打てるようになるだけで、話し方もそうですが、聞き方がとてもうまくなります。トーク力は聞き力とも言いますし、相槌も合わせてマスターしておきましょうね。

相槌1.「へえ!」「すごい!」

この相槌は、内容がどんなものであっても、基本的に相手の気持ちを上げられる相槌です。「すごい」という言葉によって、相手の話に対して「自分はしっかり話を聞いて、そのうえで感想を述べている」と表現できています。

さらに、「へえ」「なるほど」「ふーん」などの単調になっていない相槌を打ち続けることで、なんとなく聞いているわけではなく、しっかりとあなたの話に興味がありますよ、と意識させられます。

つまり、この相槌を打つことによって、話し手のほうが「話を聞いてもらっている」と感じられるのです。もちろん、すべての話に対応するのは難しいでしょうが、このコツを知っておくだけで、たいていの話であれば聞き上手になれることでしょう。

相槌2.「そうなんですか」「どうしてですか?」

この相槌も、相手に対して「聞いている」ことを強くアピールできるものです。1と組み合わせて使うと、より効果的です。

この「そうなんですか」「どうしてですか?」のポイントは、相手の意見や言葉に否定も反対も、肯定も賛成もせず、ただ「理解を示している」という点にあります。共感の相槌は、確かに相手に対して「共感」を示せるのですが、残念ながら「本当に共感していないとき」はウソになってしまいます。しかし、「それはどうでしょうか」と否定すると、相手と議論になってしまいますよね。これでは、気持ちのいい会話とは言えません。

こうした状況で効果を発揮してくれるのが、この相槌です。理解はしており、かつ、相手の考え方について質問ができると、「なるほど!」「そういうことなんですね!」とさらなる理解を示せます。これは、「あなたの話を理解したい」という思いを伝えるのに、非常に効果的な手法なのです。

相槌3.「オウム返し+α」

会話をするとき、手軽でいい方法として有名なのがオウム返しです。しかし、残念ながらそれだけでは適当に話を聞いていると思われかねません。そんな時に役に立つのが、「感情」と「質問」です。

単に相手の言葉を繰り返すのではなく、あなたがその話を聞いてどう思ったかの感情を付け加えるのです。難しく考えなくて大丈夫です。「え?」「そうなんですか?」「へえ!」などの言葉、つまり1で解説した言葉を加えるだけでOK。それに、2で解説した「それで?」「どうしてそんなことに?」といったように話の先を促す質問を加えれば完璧です。

「会話の糸口」の掴み方を知って話し上手に

話し方や聞き方のコツが分かっていない方が最も苦戦するのが会話の糸口ではないでしょうか。最後に、この「会話の糸口」について解説していきます。うまく話始められない方は、この章で一緒に学んでいきましょう。

会話の糸口その1 共通項をさがそう

会話の糸口として、誰もが想像するのが「共通点」ではないでしょうか。しかし、この共通点は、意外な落とし穴があります。それは、共通点だと意外とピンポイントになりがち、ということなのです。

例えば、趣味の話を例にとってみましょう。「僕、カメラが趣味なんですけど」と話しはじめたら、相手がカメラ興味があればともかく、ない場合は「そうですか」で終わってしまう可能性もありますよね。共通点よりもより範囲の広い「共通項」を探すようにしてみましょう。

つまり、「カメラ」という特定の趣味ではなく、「芸術」のような広い趣味から入ってみるということです。範囲を広げてみるだけで、点という狭い範囲では見つからなかった話題が見つけやすくなり、会話の糸口を掴みやすくなりますよ。

会話の糸口その2 何かを教えてもらおう

知らない話題やわからない話題の場合、共通項を探すのは至難の技です。話題の中で会話をつなげていくためのポイントが、「教えてもらうこと」なのです。

「知りません」「わかりません」ということは、確かに言うときは恥ずかしいかもしれません。場合によっては、怒られる可能性もあります。

しかし、なんとなく会話をやりすごしていて大きなミスを犯してしまうより、そこで教えてもらって実のある会話をした方が、結果的には相手にとっても、自分にとってもいいはずです。また、頼られるのが嫌な人は少ないので、積極的に質問していく姿勢も大事にしましょう、

話し方・聞き方のコツをつかんで楽しい会話をしよう

話し方・聞き方のコツを知っておくだけで、話し上手・聞き上手に近づくことができます。会話下手で、せっかくのビジネスチャンスや素敵な出会いをふいにしてしまっては、勿体ありません。

会話下手は、心がけ次第で克服できます。今回紹介した内容を参考に、上手に話せる人・上手に聞ける人になっていきましょう!




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RUN-WAY編集部

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