
少し体が汗ばんできたみたい……。たしかに体が温まるとちょっとテンションが回復してくるね。

誰だって気分が沈んでしまうことはある。しかし、いきなり自分自身で気分を回復させるのは難しいのだ。体の状態から変えて行くのも一つの手だろう。リスの知恵、なにとぞ活用してほしい。

リス~~~! ありがとう! ホッとしたらなんだか泣けてきちゃったよ。

ヤマザキよ。合コンで一体何があったというのだ。あんなに張り切って出掛けていったではないか。

お酒をたくさん飲んでしまって……。

ふむ。

いつの間にか、リスの話をしてしまっていて……。

なっ! しゃべったのか!

「夜に1人で残業していると、どこからともなくしゃべるリスが出てきて、疲れを癒やしてくれる」って言ったんだよね。

(ゴクリ……)

参加者全員がドン引きして、「もう今日は早く帰った方が良い」「働き過ぎなんじゃないのか」っていわれて。私1人だけ帰らされちゃったよ……。

そうか……。しかし無理もない。しゃべるリスの存在は人間の認識を超えているのだから。

どうしよう! 合コンどころじゃないよ! 友達いなくなっちゃうよ! どうしたらいいの……。

もう「不思議ちゃんキャラ」で通すしかないな。その上で付き合ってくれる人間を探してゆくしかあるまい。

不思議ちゃんキャラ……。なんでそんなことに!
しかし今回ばかりはヤマザキがあわれだ。残業を手伝おう。シュレッダーして欲しい書類はないか? リスが1枚1枚丁寧に細かく破るぞ。

ありがとう……リス。でもいいや……。
手伝いを断られてしまったリス。リスはただただ、ヤマザキの残業を見守るのでした。
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