イタリア様式のカプリチオ!チャイコフスキーのイタリア奇想曲【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠




こんにちは、ヴァイオリニストのハルカです。
前回に引き続きチャイコフスキーの楽曲のご紹介です。暗い作品が多い中でも、珍しく明るい曲なのです。

イタリアに魅了されたチャイコフスキー

教え子と結婚したチャイコフスキーですが、たった数ヶ月で離婚してしまいます。その後、精神的なショックを引きずっていたチャイコフスキーは弟とイタリアやスイスへ旅行します。数ヶ月にわたってイタリアに滞在したチャイコフスキーはイタリアの文化に魅了されました。そこで出来た1曲がこちらです。

イタリア奇想曲 作品45


1曲が5部の構成に分けられます。第1部は勢いのあるファンファーレで幕開けです。
この旋律はチャイコフスキーの滞在していたホテル近くの騎兵隊が吹くラッパのモチーフだと言われています。その後、ロシア風の暗い旋律を挟みます。
第2部は管楽器の旋律がバリエーションで展開されていきます。
第3部で民族舞踊のタランテラが出現します。いつものチャイコフスキーの重みのある曲調とは打って変わって、イタリアの明るく軽やかな空気が伝わってきます。
第4部は民謡風の旋律が木管楽器と弦楽器で織り成されます。そして最後の第5部には再びタランテラのリズムが出現し、熱を帯びていき華々しく終わりを迎えます。

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RUN-WAY編集部

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