こんにちは、ヴァイオリニストのハルカです!
前回に引き続きシューベルトの楽曲をこれから続けてご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介する曲はシューベルトがゲーテの詩「魔王」に触発され、たった数時間で歌曲とその伴奏を書き上げました。中学生の頃に音楽の授業で触れた方もいらっしゃると思います。
「魔王」(歌曲)
自分を連れ去ろうとする魔王の存在を父親に伝えますが、父親には魔王の存在が見えません。そして息子は遂に息絶えてしまうのです・・・
ピアノは序奏のG音のオクターブで始まります。ずっと同じリズムで曲が終わるまでオクターブの連続です。想像するだけで気が遠くなります・・・
オクターブの音階調のフレーズが現れますが、嵐の中に走る馬と、これから起きる不気味な現象を思わせます。歌を引き立てる技術力を伴奏者にも求められる曲です。