ゲーテに触発された、シューベルトの《魔王》【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠




日本語版はこちらです



日本語で歌う魔王も存在します。母国語で歌われるとリアルさや緊迫感を直に感じることができますよね。

実はいろいろな編曲も存在します。

ヴァイオリン独奏「魔王」-ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト編曲


どんなに弾ける人でも「この曲だけは初見では弾けない」と唸るほどの難しさで、超絶技巧奏法のオンパレードです。歌曲の方にはピアノ伴奏が付きますが、ヴァイオリンは完全なソロ!無伴奏で弾き上げます。

ピアノ独奏用「魔王」-フランツ・リスト編曲


ピアノ一台で伴奏と歌の部分を分けるために細やかなニュアンスをつけなければいけないのでまたそれぞれの楽器で難しさが異なることが伝わってきますね。

オーケストラ用「魔王」-フランツ・リスト編曲


オーケストラとなると規模が大きくなり壮大になりますね。また、奥行きなど立体感や迫力も一層感じられます。

いかがでしたか?名曲が編曲されてまた違う楽器で奏でられるとなるとまた味わい深い一面を垣間見ることができますよね。次回もお楽しみに!

 

<プロフィール>
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。




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RUN-WAY編集部

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