こんにちは、ヴァイオリニストのハルカです!少し遅めの今年初めての記事は、シベリウスのヴァイオリン協奏曲をご紹介したいと思います。
ジャン・シベリウス(1865-1957)について
フィンランドの作曲家。実は若かりし頃に、ヴァイオリニストを目指すも、断念します。理由は「あがり症」。(あがり症に耐えられない気持ち、とてもわかる・・・。)のちに作曲家としての道に専念します。ヴァイオリニストとしての道を選択しなかったにしてもこの名曲を生み出したシベリウスは素晴らしい音楽家に違いありません。
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
ソリストが技巧を披露しオーケストラを引っ張っていくような本来の“協奏曲”と言うよりも、オーケストラと対等に室内楽的な要素を持っています。
1楽章 Allegro moderato
冒頭のヴァイオリンの旋律をシベリウスが「極寒の澄んだ空を悠然と滑空する鷲のように」と述べているそうですが、まさにその情景が体現されているようです。中盤にはヴァイオリンの独奏も入り緊張感が増します。スケールの大きい壮大な1楽章です。