「転職したものの人間関係に馴染めない」
「業務がなかなか覚えられず迷惑をかけてばかりな気がする」
転職に成功したものの、新しい環境に戸惑ってしまう方は少なくありません。
転職が成功して間もないうちは、新しいことや知らないことの連続でストレスも大きくなりがちです。とはいえ、悩んでいるからといって、転職してすぐにまた辞めるのはあまり現実的ではありません。
そこで、今回は転職したものの、新しい環境に身を置いて悩むこととなってしまった方へ向けて、おすすめの対策をご紹介します。
転職後に多い悩みとは
転職活動を経て、無事に新しい仕事が決まり、本来は喜ばしいことです。しかし、転職してすぐにさまざまな悩みを抱えることとなる方も少なくありません。
ここからは、転職後に多い悩みについて詳しく解説していきます。
イメージとのギャップが大きい
転職後に多い悩みとして、まず挙げられるのがイメージとのギャップが大きいことです。入社前に想像していた仕事内容と異なったり、事前に聞いていた条件・仕事とは異なっていたりするなど、ギャップの大きさが悩みとなるケースは少なくありません。
ギャップの大きさは、仕事のモチベーションにも関わることであるため、本人にとってはとても大きな問題となります。
出来上がっている人間関係の中に溶け込めない
転職後における人間関係の悩みは非常に多いです。中途採用で入社すると、既存の社員同士ですでに人間関係が出来上がっていることから、なかなかその輪の中に入るのが難しい場合があります。
会社によっては、中途採用の社員にもフラットに接してくれる場合もありますが、アットホームな環境の企業の場合は仲間内の結束が強いケースも少なくありません。
入社から期間が経つにつれて徐々に馴染めるケースが多いですが、馴染めない期間は深刻に悩みやすい時期です。転職間もないにも関わらず、退職を検討する方も多いのが悩みでもあります。
自分がスキル不足だった
転職後に悩みやすい部分となるのが、自分のスキルの問題です。未経験の業界に転職したり、チャレンジしたいといった気持ちで転職先を選んだりした場合、自分のスキル不足を痛感して悩むことが少なくありません。
「きっとできるはず」「自分なら乗り越えられる」と前向きな気持ちで転職をした方がほとんどでしょう。しかし、いざ転職してみたら、やる気や情熱だけではどうにもならない場面に遭遇し、自信を失ってしまう方も多いです。
企業のルールが受け入れられない
これまでに勤めていた前職のルールと異なりすぎていたり、自分の価値観や考え方に沿わないルールであったりするなど、入社したものの受け入れられないルールがあることで悩むケースは多いです。
企業の規則は入社前に確認できないことも多く、規則として定められていなくても「暗黙の了解」として現場に浸透しているルールも存在します。
日々業務を行なったり、会社で過ごす中で、自分が納得できないルールがあることは大きなストレスとなります。結果的に転職間もない時期の退職を検討することとなる場合があるのです。
転職後の新しい環境で悩んだときの対策
転職したものの、悩み事が生じてしまった場合にはどうしたらいいのでしょうか。
ここからは、転職後の新しい環境で悩んだときの対策について詳しく解説していきます。
「まずは3か月だけ」を意識する
転職後の新しい環境で悩んだときには、悶々と考え込むのではなく「まずは3か月だけ頑張ってみよう」と期間を決めてみましょう。
新たな仕事を始めるにあたって、最初の3か月は悩みやすいものです。人間関係の構築や新たなルール、不慣れな業務内容など、ストレスフルな日々が続くでしょう。
しかし、3か月も経つと入社直後よりも環境や業務に慣れてきていることが多く、話しやすい同僚が増えていくことがほとんどです。
仮に3か月経っても悩みが軽減しそうになければ辞めるといった意識で、新たな環境での業務に励んでみてください。
辞めずに転職活動をしてみる
転職後、どうしても我慢できない悩みがあったり、悩みに押しつぶされてしまいそうになったりする場合には、辞めずに転職活動をしてみるのも選択肢の一つです。
転職活動をしてみて、「自分にはいろいろな選択肢があるんだな」「いざというときにはこんな会社への転職もありだな」など、転職市場の情報を得ることで心にゆとりが生まれることがあります。
心にゆとりが生まれると、転職先でも余裕を持って業務に取り組みやすくなるため、悩みごとの深刻度合いが低下する可能性があるでしょう。
本気で転職活動をするのではなく、いざというときに自分にどのような選択肢があるのかをリサーチするようなイメージで転職活動をしてみてはいかがでしょうか。
スキルアップに励んでみる
自分のスキル不足で悩んだときには、積極的にスキルアップに励んでみましょう。「分からないこと」「できないこと」をそのままにしておくと、勤務の日は毎日憂鬱な気持ちで業務にあたることとなってしまいます。
スキルアップすることで業務に関する理解を深めることができ、仕事に対する抵抗感やプレッシャー、緊張感などを軽減しやすくなるでしょう。
「張り切っているから悩むんだ」と開き直る
転職後に悩み事を抱えたときには、「張り切っているから悩むんだ」と開き直ることも大切です。仕事に対して悩みを抱えるのは、やる気がある証拠と言っても過言ではありません。
仕事に対してやる気がなければ、そもそも悩むこともないため、むしろ悩み事があるのは素晴らしいことです。
悩みがあれば、それを解消するために積極的に行動を起こせるようにもなるので、悩んでいる自分に対して開き直り、今できることを一つひとつこなしていきましょう。
まとめ
本ページでは、転職直後に新しい環境で悩んでいる方へ向けて、悩む理由や悩んだときの対策について解説しました。
転職から間もないうちは、誰もが悩み事を抱える時期です。しかし、適切な対策を知っておくことでさまざまな困難を乗り越えやすくなります。
ぜひ、今回の記事を参考にしながら、自分の悩みと向き合い適切に対処していきましょう。
粕谷麻衣
ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。